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2015年4月1日水曜日

第6回(2015)中国ごみ映画大賞(第六届金扫帚奖)|“中国10大優秀映画賞” では娄烨(ロウ・イエ)《推拿(ブラインド・マッサージ)》 が監督賞



毎年3月、《青年电影手册(青年映画手帳)》 は “金扫帚奖(中国ごみ映画大賞)”を発表します。《青年电影手册》 というのは年に(たぶん)一度刊行される映画雑誌(書籍)で、“华语十佳影片(中国10大優秀映画賞)” も発表します。

中国では “中国电影金鸡奖” とか “大众电影百花奖”、“中国电影华表奖”などの映画賞はあるのですが、どれもなんだかなあ……です。そんなわけで 《青年电影手册》 の “华语十佳影片” と “金扫帚奖” が、大陸におけるまっとうな映画賞と言っていいように思います。

“华语十佳” のほうについてちょっと書いておくと、これはナンバーワンを選ぶのではなく文字通り10の優れた映画を選出する賞です。今年(2015年)は、もちろん 娄烨(ロウ・イエ)の 《推拿》 がそのなかのひとつです。《推拿》 がらみでは、娄烨が監督賞、郭晓冬が男優賞、突出演技賞が黄璐黄轩になっています。

“中国ごみ映画大賞” の選出方法は2段階になっていて、まずネット投票で候補作が選出され、それから20名程度の選考委員会の投票によって各賞が決まります。

まず、“最もがっかり男優賞(最令人失望男演员)” から見ていきましょう。受賞したのは甄子丹(ドニー・イェン)で、受賞作品は 《冰封:重生之门》 と 《西游记之大闹天宫》 です。

これはしごく順当な結果です。ぼくはたくさんの数の映画を見ているわけではありませんが、この両作品はまさしく “ごみ” です。どちらもPART2が予定されているはずですが、本当にできるのでしょうか。

甄子丹はこのところ(はじめから?)ろくな映画がないのですが、いま 《叶问3(イップ・マン3)》 を作っていて(2015年3月クランクイン)、これには実際のブルース・リーが登場するかもしれません。

“最もがっかり女優賞(最令人失望女演员)” は杨幂(ヤン・ミー)で、受賞作品は 《小时代3:刺金时代》 と 《分手大师(失恋の達人~上手に愛を手放す方法)》 です。これもとても順当な結果です。

なんども書いていますが、杨幂の代表作というと《神雕侠侣》 2006、《仙剑奇侠传三》 2009、《宫锁心玉(宮 パレス~時をかける宮女~)》 しかありません。しかし、昨年は日本で 《宮》 がテレビ放映され、《分手大师》 もなんらかの形で上映された模様で、けっこう日本における杨幂の認知度は高くなったのかもしれません。

2014年に刘恺威と結婚して、女の子も産んだ杨幂ですが、出産後の作品としては初となる黄晓明(《神雕侠侣》 2006 の杨过)と共演する 《何以笙箫默》 が今年(2015年)5月には公開されるそうです。

“最もがっかり監督賞(最令人失望导演)” は张之亮の 《白发魔女传之明月天国》 と郭敬明の 《小时代3:刺金时代》 です。

《白发魔女传之明月天国》 は、范冰冰(ファン・ビンビン)が黄晓明(ホアン・シャオミン)、赵文卓(チウ・マンチェク)と共演した3D魔女ものですが、ほとんどなんの話題にはなりませんでした。いずれも出演映画のすべてが駄作映画にしかならない三人という、豪華メンバーの競演です。

范冰冰自身は時間が経てば、この映画の良さがわかってくるはずだと強気なことを言っていました。范冰冰は大女優ではあるわけで、彼女に “最もがっかり女優賞(最令人失望女演员)” の栄誉を送ることはできないのでしょう。

郭敬明(かく・けいめい)の 《小时代》 シリーズは、昨年も “最もがっかり映画大賞” と “最もがっかり監督賞” を受賞しています。郭敬明は作家で、自分の小説を自分で監督しています。ちゃらちゃら系の女の子には人気があります。

昨年は80後、90後に絶大な人気のある作家、韩寒(ハン・ハン)が  《后会无期》 という映画を作ったので、韩寒と郭敬明の違いがより鮮明になりました。郭敬明は、“最もがっかりシナリオ賞(最令人失望编剧)” も受賞しています。

昨年(2014年)《小时代》 シリーズの主演のひとりである台湾の柯震东の麻薬事件がありました。日本での報道は、“ジャッキー・チェン息子、麻薬で逮捕” というのばかりだったと思いますが、中国や台湾では圧倒的に柯震东の逮捕に注目が集まりました。房祖名なんて、誰も知らないからです。

柯震东は一ヶ月くらいで釈放されて、台湾に帰りました。中国でも台湾でも、特にお咎めはないようで、今年(2015年)1月から芸能活動に復帰したようです。房祖名のほうは6ヶ月の勾留と2000元の罰金で、もう出所しています。

昨年、《小时代4》 も公開される予定だったのですが、この麻薬事件で公開が延期され、今年の7月くらいに公開されるようです。

“最もがっかり小資本映画賞(最令人失望中小成本影片)” は、《爸爸去哪儿》、《大话天仙》、《整容
日记》 が受賞しています。

爸爸去哪儿》 という人気テレビ番組があって、その映画化です。どんなテレビ番組かというと、人気タレントとその子供が何組が出演して、街中でゲームを繰り広げます。韓国のテレビ番組の真似っ子です。どんな番組なのか、ちょっと見てみますか。

《爸爸去哪儿》第一季 第1集 林志颖开拖拉机找锅


いまこういった系列で人気のあるテレビ番組は、やっぱり韓国ものの(正式な)パクリである 《奔跑吧兄弟》 です。《分手大师》 の主役であり、孙俪のだんなである邓超、黄晓明の恋人であるangelababyとか、《人在囧途》 の王宝强とかのレギュラー陣とゲストが、野外ゲームを競います。

今年(2015年)の1月、映画も公開されたので、来年の金扫帚奖 “最もがっかり映画大賞(最令人失望影片)” の最大有力候補のひとつと言っていいでしょう。

奔跑吧兄弟 20150116 FULL HD 720p


《整容日记》 については何も知りませんが、たぶん整形ものの青春映画なのでしょう。《大话天仙》 については、別の記事でも書いたのですが、またちょっと書いておきます。

《大话天仙》 は、《越光宝盒》 のヒットに気をよくした刘镇伟(ジェフ・ラウ)が、孙俪(スン・リー)を主演にした3つ目の 《天仙奇缘》 という映画にになるはずでした(撮影は2009年)。しかし、資金がショートしてしまったため、ほったらかしにされてしまいます。

で、どっかの誰かがこれに目をつけて、もともとは関係のない役者を使って追加撮影をして公開してしまったのです。監督は刘镇伟ということになっていますが、刘镇伟自身は自分とはなんの関係もない映画であると宣言しています。

そんな事情ですこぶる評判は悪いのですが、ぼくはけっこう好きです。それは、孙俪がとびきりきれいだからです。

あと、方力申(アレックス・フォン)と谭耀文(パトリック・タム)が宇宙人コンビとして出ているのですが、化粧がけばすぎて、誰なんだかほとんどわからなくて爆笑できます。

そんなこんなで “最もがっかり映画大賞(最令人失望影片)” は 《白发魔女传之明月天国》、《小时代3:刺金时代》、《分手大师》 ということになりました。

“金扫帚”奖颁出 杨幂甄子丹登顶!


一年一度“金扫帚” 今年“扫帚”落谁家?


郭敬明 郭敬明获 金扫帚奖 三大奖 成最失望的大赢家


20150317 娱乐乐翻天 金扫帚奖杨幂再度封后 刘德华被喊宝刀未老很生气

2015年2月1日日曜日

盲井 Blind Shaft 2003|王宝强デビュー! 奔跑吧兄弟!!



中国におけるインデペンデントな映画と言えば、娄烨でしょう。

《苏州河》 2000
かつて、中国の映画監督は世代で呼ばれていました。第五世代の代表が张艺谋陈凯歌、娄烨は第六世代です。娄烨の

苏州河 2000

が香港で公開されたのが2000年でした。当時、广电总局(国家广播电影电视总局)の审查(審査)を通っていない映画も、香港(あるいは台湾)では公開可能だったのかもしれません。

ここで紹介する映画

盲井 2003

は、中国・ドイツ・香港の合作ということになっています。この映画は香港では上映されていますが、《苏州河》 同様、大陸での審査は通りませんでした(ベルリン映画祭銀熊賞)。


《盲井》 でデビューする役者が、王宝强です。王宝强は、この映画で台湾の映画賞 “金马奖” 新人演技賞をとっています。もちろん、この映画は台湾でも公開されているわけです。

王宝强が誰かというと

人在囧途 2010
人再囧途之泰囧 2013

《人在囧途》 2010
で、徐峥と共演した王宝强です。と、日本語で書いても、ほとんどわかってもらえないかもしれませんが 《人在囧途》 と 《泰囧》 は、低予算映画ながら中国で大ヒットしました。

3D大作よりも、低予算ではあっても笑える映画がヒットするのは、中国の健康な一面のように感じます。去年(2014年)最もヒットした映画は、宁浩監督の 《心花路放》 でした。

中国では、武術界出身の役者は少なくありません。李连杰とか甄子丹とか赵文卓などです。こういった人たちは、武術界で名を成し、アクションも
ので有名になっていきます。

王宝强も武術界出身とされてはいますが、武林で名を成したわけではなさそうで、とにもかくにも、田舎から出てきたばかりみたいなやつを探せということで、王宝强が発見されたようです。

王宝强は小悪党二人組に目を付けられ、ほんとうは16歳なのに18歳であり(当時、実際には20歳)、小悪党の親戚ということにされて、いっしょにヤミ炭鉱で働くことになります。

王宝强は昨年(2014年)、甄子丹の2本の映画で準主役を演じました。

冰封 2014
一个人的武林 2014

王宝强は、これからも武術路線の映画でも活躍していくのでしょうが、やっぱりお笑い映画で思い切り笑わせてほしいものです。


奔跑兄弟
奔跑吧兄弟》 という、邓超Angelababyが出ている大人気バラエティ番組があります。

韓国の人気番組 《Running Man》 を真似しているとのことですが、正式な許可を得ていて、 《Running Man》 の韓国スタッフも協力しているようです。王宝强は、この番組の7人のレギュラーのひとりになっています。

7人のレギュラーが誰かというと、邓超・王祖蓝・王宝强・李晨陈赫郑恺・Angelababyです。どんな番組なのか、実際に見てみましょうか。

奔跑吧兄弟 20141017 - Running Man 20141017 Part 1


まずは、レギュラー陣とゲストがそれぞれカップルとなって、有名な映画やドラマのパロディを演じます。その後、カップル同士が野外とかプールで、各種競技を行います。

还珠格格
この2014年10月17日版では、日本でもおなじみな 《大话西游》 や 《还珠格格》 が登場します。あと、昨年(2014年)放映された 《宮(宮 パレス~時をかける宮女~)》 の主題曲も流れています。

個人的にうれしかったのは、邓超が演じる 《还珠格格》 の相手が古力娜扎だということです。《还珠格格》 のはずが、《分手大师(失恋の達人~上手に愛を手放す方法)》 になってしまいます。


雷锋
この 《盲井》 という映画でなんとなく目立っているのが、王宝强をだまして殺そうとしている王双宝の軍帽です。軍帽といってもいろいろあるわけですが、王双宝がかぶっているのは耳覆いが付いているやつです。

これは、雷锋帽とか雷锋軍帽などと呼ばれるようです。雷锋というのは、中国人民解放軍のヒーローで、中国では雷锋を知らない人はいません。ただし、大きな活躍をしたわけではなく、文化大革命における模範兵士像として、毛沢東に利用されてアイドルになってしまったわけです。

で、中国の携帯市場で急成長している小米(Xiaomi)のCEOが雷军という名前なので、笑い話やパロディとして、雷锋と雷军という名前があれこれのお笑いネタとして語られます。

《香火》 2003
この雷锋帽をとても印象深く描かれた映画、宁浩の

香火 2003

でしょう。《盲井》 の王双宝は、やがて宁浩の映画で活躍することになります。

疯狂的赛车 2009
无人区 2010|2013

《盲井》 でも宁浩の映画でも、王双宝は悪党なんだけれど、どこかゆるいところがある悪党を好演しています。《疯狂的石头》 のハンマーは、この 《盲井》 由来なのでしょう。

疯狂的赛车
悪党二人組は、ヤミ炭鉱を渡り歩く坑夫です。ただし、彼らのどちらかには兄や弟がいるので三人組になります。兄とか弟は街で拾ってきて、身分証明書は偽造します。

で、兄だか弟だかは仕事中に事故で死んでしまい(二人組に殺されてしまい)、彼らは高額の見舞金をせしめるわけです。


この映画のいったい何が問題なのかというと、まずはヤミ炭鉱の実態が国内、国外にばれてしまうということでしょう。

また、16歳という設定の王宝强が風俗で童貞(処男)を失うシーンがあるからです。

本来は、セックスシーンまであるのもしれません。少なくとも、ぼくは風俗嬢である小红(安静)の乳首が見える版を見たことがあります。

Running Man成員們對中國《奔跑吧,兄弟》的祝福


Miss Lin @ 大學生了沒 一秒變格格

2014年12月14日日曜日

分手大师(失恋の達人~上手に愛を手放す方法)|杨幂(刘恺威) vs 邓超(孙俪)



今年(2014年)6月に公開された話題作が、邓超杨幂が主演する

分手大师 2014

です。タイトルを見ればわかるとおり、カップルや夫婦を別れさせる専門家が主人公であり、もちろん邓超が分手大师です。

杨幂と刘恺威が主演した、南の島を舞台にした喜劇(であるはずの)

hold住爱 2012

は、まったく笑えない映画でした。公開当時は、杨幂と刘恺威は恋人同士、現在は夫婦になって娘も生まれています。

そんなこともあって、ぼくは喜劇 《分手大师》 には、けっこう期待していました。



というのは、杨幂の代表作といえば、このブログでは何度か書いていることですが 《神雕侠侣》 2006、《仙剑3》 2010、《》 2010 という3つのテレビドラマであり、どれも古装ものであり、ぼくたちを大いに笑わせてくれました。

ところが、杨幂が現代劇に登場するや杨幂のお笑いパワーはすべて消え去り、単なるきれいなおねえさんになってしまいます。そんなわけで、ぼくはこの 《分手大师》 に、杨幂が現代劇におけるお笑い演技を打ち立てることを期待していたのでした。

そのうえ、孙俪のだんなである邓超と、杨幂のだんなである刘恺威では格が違います。杨幂は、いったい刘恺威のどこに惚れたのでしょうか。今年(2014年)の3月、刘恺威主演のこんなドラマが放映されました。

江南四大才子 2014

タイトルを見ればわかるように、江南四大才子ものというか唐伯虎ものというか、簡単に言うと周星驰の 《唐伯虎点秋香(詩人の大冒険)》 とネタが同じであるドラマです。

ちょっとは笑わせてくれるのかなと思って第一集を見てみたのですが、まるで気の抜けたドラマで、お笑いどころなど何ひとつありませんでした(このドラマには杨幂も、ちょこっと出ています)。

ぼくは特に邓超ファンというわけではありませんが、この人は悪くはないとは思っています。このブログでは邓超ものとして 《画壁》、《四大名捕》 シリーズを見ています。

金庸ファンならば、《倚天屠龙记》 2009 で无忌を演じた邓超がおなじみでしょう。ただし、ぼくはこの 《倚天屠龙记》 は何度か見始めたのですが……いつも途中で挫折しました(ぼくの大好きな 《倚天屠龙记》 は、梁朝伟主演の 《倚天屠龙记》 1986 です)。


この映画 《分手大师》 では、邓超は監督も担当しています。俞白眉という人との、共同監督とのことです。

そんなわけかどうか、邓超の体を張った熱演を楽しめます。特に、女装してのダンスシーンは特筆ものです。

一方で、くだらないギャグもあちこちに散りばめられています。たとえば、邓超だか誰だったが「だんだんだんだーん」とつぶやきます。

これは、邓超と孙俪の息子の小名(子供時代の名前)が等等だからです。なお、邓超と孙俪は二人目の子供(娘)ももうけて、けっこうな話題になりました。

比尔德だったかなんかの漫画キャラがサングラスをかけようとして、メガネの柄を目にぶつけてしまうGIFアニメがあります。けっこう笑えるGIFアニメだったので、これをそのままパクったお笑いネタも登場します。

タイトルが流れる前の冒頭のシーンでは、邓超はある男からの依頼で、依頼者と依頼者の彼女を別れさせます。依頼者が誰かというと、作家でありカーレーサーである韩寒が実名で登場します。

韩寒は今年(2014年) 《后会无期》 というロードムービーで監督デビューもしました。韩寒は、中国(もちろん、香港は除く)の80後、90後にとっての絶対的なヒーローです(個人的には、韩寒の主張したいことがなんなのか、よくわかりません…)。

タイトルバックでは、邓超演じる分手大师=梅远贵の分手成功例が描かれるのですが、成功例のひとつとして邓超と孙俪夫婦の分手例も登場します。

もちろん、孙俪は、ほんものの孙俪が自分として登場してくれています。

杨幂は成功哲学を説く売れっ子説教師のもとで働いているのですが、こいつは時に杨幂を小苹果と呼びます。

小苹果》 というのは今年(2014年)、中国で大流行した曲で、それこそ誰もが 《小苹果》 を歌いながら踊ったものでした。


さて、韩寒が別れたかった女が誰なのかというと古力娜扎です。実は、ぼくは古力娜扎を見たくて、この映画が見たかったのでした。古力娜扎が誰かというと、胡歌

轩辕剑之天之痕 2012

でデビューした1992年生まれの美女です。《轩辕剑之天之痕》 は(すべては刘诗诗のおかげで)駄作なのですが、古力娜扎を見るため、我慢して全部見ました。

今、百度で女優や男優を調べると人気度ランキングが表示されます。古力娜扎は、とりわけ目立った活動をしているわけではないのですが、本日(12月12日)のランキングは61位で、たいしたものです。

じゃあ杨幂はというと、第10位にランキングされています。

左の画像を見てください。

杨幂の下を見ると、今年 《古剑奇谭》 でけっこうがんばった郑爽が第11位、《金玉良缘》 でぼくたちを大笑いさせてくれた唐嫣が第12位です。

 《古剑奇谭》  は、杨幂が子供を出産する以前の、最後に主演したテレビドラマになったように思います。

杨幂の上を見ると刘亦菲が第10位になっています。

杨幂と刘亦菲と言えば 《神雕侠侣》 2006 の二人です。刘亦菲は 《神雕侠侣》 2006 以降、見るべき作品は何もないのですが、人気は維持しています。

で、刘亦菲の上に誰がいるかというと柳岩です。この 《分手大师》 には柳岩も出ているのですが、柳岩って、グラマラスなボディが売り物だけのおねえさんで、特に注目すべきことは何もありません。

柳岩って、なんでこんなに人気があるのでしょうか。それって、中国の男の子たちが蒼井そらに夢中になるのと同じような現象のように思います。


さて、この映画の最大の課題である、杨幂が現代劇におけるお笑い演技を打ち立てのかどうかということについては、それはやっぱり、また次の作品に期待するしかないようです。

でも、ひとつだけ言っておくべきことがあります。この映画では、杨幂がとてもきれいに撮られているということです。

お披露目会とか取材やらインタビューにおける孙俪は、どう見てもそのへんにごろごろしているおねえさんにすぎません。しかし、孙俪は、ドラマや映画に登場するやいなや、絶世の美女に変身します。

これを最もよく知っているのは、孙俪のだんなである邓超であると単純に断定していいでしょう。だからこそ、《分手大师》 の杨幂はとてもきれいなのだと断言していいのかどうか、ぼくにはよくわかりません。

そういう意味では、孙俪を最も美しく撮ったのが刘镇伟の 《大话天仙》 の断片の数々なのです。

邓超 分手大师 先行版 (中文字幕) 预告片


電影《分手大師》爆笑減壓預告片


筷子兄弟-小苹果 MV

2014年11月9日日曜日

后会无期(いつか、また) 2014|韓寒 vs 郭敬明




今年(2014年)の7月24日に公開された話題作が

后会无期(いつか、また) 2014

です。なんで話題作なのかというと、シナリオ+監督が、中国の若者たちに人気のある韓寒(ハン・ハン)という作家だからです。

韩寒は、高校生時代からあれこれの文章を発表して注目を集めます。大学1年生のとき(1999年)、第1回全国新概念作文比赛で一等賞を獲得します。翌年(2000年)の全国新概念作文比赛では二等賞になります。

この年(2000年)、彼は中学生時代の生活を描いた小説 《三重门》 を発表し、これで一気に火がつきます。この小説は200万部以上売れたそうで、ここ20年における文芸作品においては、最も売れた小説だとのことです。

韩寒は大学を中退するのですが、エッセイ集や小説はいずれもベストセラーになります。そんなこんなで、韩寒の本は日本で出版されたりとか、NHKが取材番組を放映したりとかしているのかもしれません。

2010年、韩寒はカーレーサーになります。芸能人がカーレーサーになったり、オートの選手になったりする例はあるわけですが、作家がカーレーサーになったということで、韩寒はアメリカでも注目され TIME(时代周刊)の表紙も飾ります。


作家である韩寒が映画を作るのが注目されるのには、もう一つの理由があります。韩寒は1983年生まれなわけですが、やはり1983年生まれの郭敬明という、やはり若い女の子に人気の作家がいるからです。

郭敬明は昨年(2013年)、自分の小説をもとに映画監督としてデビューします。これが 《小時代》 です。この映画は杨幂が主演して、はじめて大ヒットした記念すべき作品となります。ただし、どんな映画かというと、つまらないだけです。

小時代》 のイケメンの代表の一人が柯震东です。この人が誰かというと、今をときめく台湾のアイドルで、今年(2014年)の8月、北京で房祖名とともに麻薬容疑で拘束されました。

日本では、ジャッキー・チェンの息子(房祖名:ジェイシー・チャン)が麻薬で捕まったという話題ばかりでした。しかし、中国では房祖名よりも、柯震东が圧倒的に話題の中心になっていました。房祖名なんて、誰も知らないからです。

房祖名は正式に逮捕されたものの、柯震东は釈放されて台湾に戻り、謝罪会見などを開いて、当分は活動も自粛しているようです。日本では考えられないことですが、大陸でも台湾でも特にお咎めはないようです。

ただし、映画 《小時代》 シリーズはPART3まで公開されていて、大結局となる 《小時代4》 は今頃(2014年11月)公開されているはずだったのですが、来年(2015年)に公開延期された模様です。


そんなわけで韩寒が映画を撮るということは、アイドル作家同士が、文章ではなく映画監督として対決するという構図になったわけです。

韩寒のあだ名は(国民)岳父です。一方、郭敬明のあだ名は四娘あるいは小四といいます。

韩寒がなんで岳父(妻の父)なのかというと、昨年(2013年)3歳の娘の写真を微博で公開し、その愛らしさが話題になったからです。

冯绍峰(《后会无期》 の主演男優)とか阿信だってせいぜい伯父としか呼ばれていないのに、なんと韩寒は岳父と呼ばれる--といった意見もあります。

なんで郭敬明が四娘とか小四と呼ばれるのかは不明です。

小三の次ってことだよ」とか「女っぽいからだろ」とか「身長が140だからだ」とか、あれこれの意見がありますが決定打はないように思います。

つまりは、郭敬明のちゃらちゃらした青春小説はちゃらちゃらした女の子に受け、韩寒のどちらかといえば骨太な小説やエッセイは、男女の区別なく80后と90后に受けているということでしょう。


《后会无期》 は、中国で一番東に位置する东极岛から中国で最も西に旅する物語です。教師の江河(陈柏霖)が赴任することになり、友達の马浩汉(冯绍峰)が自分の車で江河を送っていくからです。

というわけで、马浩汉と江河は、道中あれこれの人間と出会うことになります。どんな人間と会うことになるのかというと、こうなります。

周沫(陈乔恩

この子は马浩汉の幼馴染で、映画のエキストラをやっています。目は出そうもないのですが、あきらめずに健気にがんばっています。

とはいえ演じているのは陈乔恩で、彼女は台湾のアイドルドラマの女王です。日本でも 《新笑傲江湖》 とか 《王的女人》 で、すっかりおなじみになったことと思います。

苏米(王珞丹

この子は美人局をやっているのですが、江河は彼女を本気で好きになってしまいます。

王珞丹と言えば80后な “四小花旦” のひとりとして有名なわけです。ほかの三人は黄圣依、杨幂、刘亦菲で、こっちの三人は日本でもあれこれ有名ではあります。

王珞丹のドラマとか映画は、ぼくは今までみたことがありませんでした。

刘莺莺(袁泉

このドラマで最も存在感のある女性がこの人です。ビリヤード場の経営者で、彼女と马浩汉んおビリヤード対決は、この映画の一番のクライマックスでしょう。

彼女と马浩汉とはもともとメールフレンドなのですが、実際にはどういう関係になるのかは、映画を見て楽しんでください。

袁泉という人は、たくさんの映画やドラマには出ていないものの、あれこれの賞を取っている演技派の女優さんのようです。実は、昨年(2014)中国で最もヒットした宁浩のロードムービー  《心花路放》 にも出ています。韩寒が、宁浩に ”誰かいい女優はいないか” と聞いて、宁浩は袁泉を紹介したそうです。

阿吕(钟汉良

马浩汉と江河は、最後には男とも出会います。それが钟汉良です。

钟汉良は最近では 《新天龙八部》 2013 で乔峰を演じていましたが、日本で放映されたのかどうかは知りません。

出来のいいドラマではありませんでしたが、ラストだけは要注目でした。

马浩汉と江河は、阿吕と男同士として意気投合するのですが、さて、阿吕がどんな役割を担うのかは、これも実際に見てのお楽しみです。


中国において最も理解されない映画のジャンルのひとつがロードムービーです。ロードムービーとは、起承転結のドラマではないからでしょう。なお、中国語ではロードムービーのことを “公路片” とか “公路电影”などと呼びます。

ぼくが一番好きな中国映画は娄烨の 《苏州河ふたりの人魚)》 2000 です。この映画はロードムービーというわけではありませんが、ロードムービーと言ってもいいようには思います。

ぼくは、何人かの中国の友達に 《苏州河》 を見せたのですが、誰にもこの映画のチャーミングさは理解してもらえませんでした。

《苏州河》 が作られてから、もう15年くらい経ったわけですが、この 《后会无期》 においてようやくというか、初めて中国でロードムービーがヒットしました。さらには昨年(2014年)11月にはロードムービーというよりは “お笑い珍道中” と言ったほうが早い 《心花路放》 が公開されます。


で、こういったあれこれの話は、宁浩の 《心花路放》 の記事に引き継ぎたいと思います。

たぶん2015年、《后会无期》 は日本でも 《いつか、また》 というタイトルで公開されたようです。 《いつか、また》 では “后会有期” そのままなんですが……そういうことは、どうでもいいでしょ。

《后会无期》终极预告片


鄧紫棋 G.E.M - 后会无期 The Continent MV


快乐大本营Happy Camp-韩寒协《后会无期》现场出金句 冯绍峰陈柏霖互爆丑照-【湖南卫视官方版1080P】20140726

2014年2月10日月曜日

风暴 2013|刘德华、お前もか!



刘德华の 《风暴》 2013 は昨年(2013年)12月12日に公開されました。そのちょっと前に公開された甄子丹の 《特殊身份》 と、古天乐の 《扫毒》 はあまりにひどすぎました。じゃあ刘德华、君はどうなのか?

NHKの〝テレビで中国語”に出ている段文凝の本職は講演会などのタレント活動です。どんなことをやっているかというと、写真を見せて「みなさーん。この人は誰でしょう?」とか言います。それが誰かというと、ブルース・リーとジャッキー・チェンとアンディ・ラウ……。

李小龙、成龙、刘德华って……あまりに古くありませんか? 日本における民間の中国語学校で中国語を勉強してるのはじいさんばかりだから、こういうことになってしまうということもあります。でも、もっと深刻な問題もあります。

日本で公開される中国映画は、役者の高齢化が著しいわけです。たとえば、昨年公開された中国映画なら 《大魔術師》 とか 《グランド・マスター》 とか 《101回目のプロポーズ》 とかです。今年(2014年)の4月にはは 《铜雀台》 が公開されるそうです。

トニー・レオン、ジヨー・シュン、リン・ジーリン、チョウ・ユンファ……。

どさくさまぎれに 《大武当》 も公開されたように思います。ヒットするわけはないのですが、杨幂主演の映画が公開されたのはいいことだと思います。しかし、杨幂が主演して初めて大ヒットした 《小时代》 2013 は永遠に公開されることはないでしょう。

まあ、いいや。そんなことは、ぼくが心配するべき問題ではありません。

「もはや香港映画なんて存在しない」「今でも香港映画は存在する」このふたつは、どちらも真実です。この 《风暴》 は、どちらかというと香港映画に属しているようです。とはいえ、大陸から胡军姚晨を連れてきています。

日本人にとって胡军の代表作は 《天龙八部》 2003 の乔峰でしょう。《赤壁》 で唯一かっこよかったのも胡军でした。姚晨は日本では知られていないかもしれません。《武林外传》 というテレビドラマで有名になった女の子です。

じゃあ、この映画って、いったいどうなのよ? 何も言わないでおきましょう。豆瓣での評価は、甄子丹の 《特殊身份》 や、古天乐の 《扫毒》 よりはましなようです。

刘德华新片《风暴》先行预告片


《风暴》刷新票房纪录 刘德华为成龙做宣传

2013年12月10日火曜日

扫毒 2013 | 香港映画は腐っている…と言われたって仕方ねえべさ



百度百科(に限るわけではないというか……)で映画とかドラマの記事を読んでいると、無茶苦茶むかついてくるときがあります。2013年11月末(香港は12月はじめ)に公開された

扫毒 2013

の記事は、まさにそんなむかつく記事になっています。まるでスポンサーにお金をもらって、ベタベタにほめたてている--それだけ。こういう記事が紹介する映画やドラマは、決まって面白くありません。とはいえ、甄子丹の

特殊身份 2013

があまりに悲惨だったので、この 《扫毒》 は、それよれもっとひどいってことはないだろうと思って見ちゃいました。見てると、おいおい 《特殊身份》 って、けっこういい映画だったんじゃねーか……なんて思えてきます。

いったい何がどうなってしまったのでしょう。《特殊身份》 も 《扫毒》 も、雰囲気は70~80年代のB級刑事映画っていう感じです。ストーリーも映像も演出も役者たちの演技も、あまりに陳腐すぎます。

苏建秋(古天乐)と马昊天(刘青云)、张子伟(张家辉)は小さい頃からの友達で、今はいっしょに刑事として麻薬組織を追っています。古天乐の奥さんは妊娠していて、ちっとも家に帰ってこれない夫に不満です。というわけで、この映画にはヒロインが登場する余地はありません。

ヒロインがいないということは、それだけでもうクライマックスが読めてしまいます。必ずや古天乐の奥さん(と子供)が事件に巻き込まれ、古天乐は苦境に立たされることでしょう。あまりにお手軽すぎるでしょ。

男同士の友情も、ディテールな描写がないので、まったく伝わってきません。刑事三人組は、タイの麻薬組織を追ってわざわざタイに行って、壮絶な(空々しい)アクションを繰り広げます。

人在囧途》 がタイに乗り込んだのが 《人再囧途之泰囧》 で、今年の1月に前作を上回る大ヒットになりました。今の中国や香港にとって“異国情緒はタイにあり”なのでしょう。

テレビドラマ 《神雕侠侣》 1995 の、真っ白できれいな古天乐は、どこへ行ってしまったのでしょう。古天乐の顔って、見るたびにだんだんと汚くなっていると思います。特にこの映画では、しゃくれ気味の顎が強調されすぎで、ひどく不細工に見えます。

ところが豆瓣では、なんと7.6というなかなかの評価です。《特殊身份》 の豆瓣での評価ははじめから低く3点台しかなく、「甄子丹、泣くんじゃない」なんていう応援まであったものです。

《扫毒》 をほめている人は「情与义,值千金」「今年看到现在为止最好的华语片」「金像獎最佳影片的節奏」なんて言ってるんで、とてもまっとうな映画ファンであるとは思えません。なんともうさん臭い限りです。

1つ★の人だっていて、こんなことを言っています。「这片子值7.8?」「作为豆瓣的良心,有必要出手给拉低一下,这虚高的分数。。谢谢」豆瓣のファンによる評価は概ねまっとうなのですが、ときにはこういうケースもあります。

もちろん、実際の人気はジリ貧です。

香港電影頻道《掃毒》預告片首度曝光


《扫毒》 花絮:三雄怀旧 中文字幕高清版刘青云张家辉古天乐

2013年11月7日木曜日

重口味 2013 -- お気軽なギニーピッグ(ハードコア)あるいは香港映画の現在



今年(2013年)の夏 《重口味》 という香港映画が上映されました。重はzhòngじゃなくてchóngです。

重口味 2013

どんな味わいなのかというと、簡単に言うとハードコアというかエロ・グロ・ナンセンスというような意味です。だったらchóngじゃなくてzhòngのほうがいいような気もしますが、言葉なんだから仕方ありません。

中国人留学生の女の子とご飯を食べながらおしゃべりしていたら、冗談で重口味と言っていました。いつ頃から使われはじめた言葉なのかは知りませんが、現在では冗談であれば気軽に使ってもOKな言葉のようです。

この映画は、香港のわりと若手な監督三人によるオムニバスで、第37回香港国際映画祭で上映されたということです。

大して評判になったわけでもないんでしょうが、豆瓣で「毒菇求爱不错」なんて言っている人もいます。《毒菇求爱》 というのは3つのお話のうちの2つ目のタイトルです。うふふ。


最初のタイトルが 《惊哗春梦》 です。香港に旅行したことのある人は、住居用の建物にはどれも鉄格子みたいなドアがあることを知っているでしょう。旅行者は、鉄格子の向こうの世界には入れません。

《重口味》 という映画のテーマは“黄、毒、賭”で、まずは“黄”です。この物語は、红灯区(色街)のお話なんだけど、香港に红灯区なんてあるの? ぼくは知りません。

二人の学生が住むことになった建物は、風俗嬢ばかりが住んでいます--というか自分の部屋でお仕事をしています。ドアには店長推薦なんて書かれているので、お店でもあるのかもしれません。これが香港の風俗のしくみ? でも、あの鉄格子の中に客はどうやって入るんだろう。

どんなお話なのかというと、二人の男子学生が風俗嬢たちの中に闖入したことによって、ある種の共同体みたいなのが形成されていき……しかし……というわけで、ここからはドタバタのアクションふうの展開になっていきます。


第二話のタイトルが 《毒菇求爱》 で、今度は“毒”がテーマです。タイトルからもわかるようにラブストーリーです。

あはは! もちろん、独孤求败とは金庸ドラマのあちこちで登場する伝説の人物です。あまりに強くなりすぎて「誰か、俺を負かしてくれ」ということで、こう名乗っているわけです。

黄药师によって桃花岛に幽閉されている老顽童(周伯通)は、亀がお友達です。彼は、亀に独孤求败という名前をつけて、毎日、亀と遊んでいます。そういうわけで、《毒菇求爱》 の主人公である阿杰は、ふられた元彼女から亀をもらいます。

阿杰が乗っているのがピンクの車で、この車は三編ともに登場します。阿杰は麻薬の運び屋です。この車で、亀といっしょに毒菇という麻薬を客に配っています。

運び屋というのは、映画における永遠のテーマのひとつでしょう。たとえば《苏州河》。日本語のタイトルは「ふたりの人魚」だったと思います。人魚と言えば

下水道(的)美人鱼
ギニーピッグ マンホールの中の人魚

という日本のビデオがあります。日本では、熱心なホラーファンならば知らない人はいないのでしょう。こういうのが、それこそ重口味ということでしょう。

これは、中国でもけっこうカルトな映画として有名なようです。特にホラーというかその手が好きというわけではない90後たちは、けっこうこれを知っています。ただし、現在は視聴禁止だそうです。聞いた話なので、本当かどうかは知りません。

というわけで 《毒菇求爱》 は、ロードムービー的なラブストーリーです。阿杰は、ある女の子と出会います。阿杰はママのお誕生日に、彼女に恋人のふりをして、いっしょにママの誕生日を祝ってくれと頼みます。ママのお誕生日のシーンは、けっこういいと思います。

あと、女の子が亀をマイクというかスマホに見立ててしゃべるシーンも悪くありませんでした。



第三話が 《有杀有赔》 で、“黄、毒、賭”の“賭”に相当します。

大陸では制服の女子高生はいません。香港で制服の女子高生に会いたければ、湾仔のマクドナルドに行きましょう。ただし、九龙の人々からすると、香港島は差別すべき場所のようです。

平場の香港競馬というのはすべてハンデ戦で、1番枠がトップハンデで、大外が最軽量です。だから、1が来るとけっこういい配当になります。シャティンでもハッピバレーでもマカオ競馬場でも、これは同じです。

カジノ。これが、日本人には大きな壁になってしまいました。マカオのカジノは、お金持ちの中国人で賑わっていて、札束が乱れ飛んでいます。もはや、貧乏な日本人が小銭でちょっと遊ぼう--というような場所ではありません。

このお話も悪くはなかったように思いますが、どんな内容だったか忘れてしまいました。実際に見て、楽しんでください。


この《重口味》は香港映画です。「香港映画は死んだ」「いや香港映画は死んでいない」みたいなことを、ときどき目にします。昔、香港映画というのはあったわけだけど、今はもうない--そんなのは当たり前のことでしょう。

周星驰の 《西游·降魔篇》 だって、香港映画じゃなくて大陸映画です。甄子丹のろくでもない 《特殊身份》 だって中国映画です。つまり、日本でも知られているようなスターが出ている映画は、香港映画ではありません。

大陸、香港とジャンル分けにこだわるわけではありませんが、香港の大スターが大陸資本の映画に出るとき、ただそれだけで香港映画ではなくなってしまうように感じます。それだけで何かを売ってしまった--そんな感じ。

じゃあ、香港映画はどこにもないのでしょうか? 実はそうじゃないように思います。たとえば 《志明与春娇》。これは香港でしか語ることのできない烟民の物語でした。でも続編の 《春娇与志明》 は、香港映画とはなんの関係もありません。舞台だって北京でした。

ときたまポコンと、香港映画が登場するような気がします。《重口味》 もそんな香港映画のひとつのように思います。たとえば  《热浪球爱战》 2011 は大好きです。

映画ではなくてテレビドラマはどうでしょうか。去年の 《回到三国》 は、毎晩見るのがとても楽しみでした。ださいセット、スケール感のなさなど、お笑い香港テレビドラマの伝統を受け継いでいました。

ただし、香港のテレビドラマが今でもいきいきしているのかというとそういうわけではなく、こちらもときたまポコンと面白いのが出てくるといった感じでしょう。

電影《重口味》激情四射 三級國際版首發預告