ラベル“甄嬛传” 2
テレビドラマ 《甄嬛传
Zhēn Huán zhuàn》 の登場人物を紹介しておきます。
“阿哥
àge(アーガ)”などの清朝用語については、
“《宮》について3 清朝用語と登場人物” で少し紹介しています。
皇帝|ホアンディー(
陈建斌):清朝第五代皇帝
雍正帝
《
宮》の
晴川は、四阿哥はやがて残虐な皇帝(雍正帝)になってしまうので、だったら八阿哥を皇帝にしてしまおうと画策します。雍正帝は、あれこれ謎の多い人のようですが、地方から上がってくる報告書をすべて自分で読み、自分で返事を書いたそうです。
演じている陈建斌という人は、これまでの清朝ものドラマの皇帝とは、ちょっと違う雰囲気を出しています。
なお、誰かが皇帝を呼ぶ場合には、〝皇上(ホアンシャン)”と言います。
苏培盛|スー・ペイシャン(
李天柱):总管太监
皇帝お付きの宦官(太監)であり、宦官の総管。
甄嬛お付きの宮女槿汐(ジンシー)のお友達。
果郡王・允礼|グオジュンワン・ユンリイ(
李东学):雍正の弟(十七阿哥)
雍正は、皇帝になった後、皇位争いを演じた八阿哥(バーアーガ)と九阿哥(ジオウアーガ)は政権の邪魔であると判断して、八阿哥を阿其那|アーチーナー(満州語で犬という意味)、九阿哥を塞思黒|サイスーヘイ(豚)と改名させ、二人を監禁してしまいます。2008年版のテレビドラマ《
书剑恩仇录》では、このへんの事情もからんでいました。
このドラマでは、はじめは雍正と果亲王(果郡王)は大の仲良しのように見えるのですが、たぶんあれこれ大変なことになるのでしょう。
舒太妃|シュータイフェイ:果郡王允礼の生母。
道教寺院甘露寺で隠居中。
あれこれな事情で甘露寺に出家した甄嬛は、ここで舒太妃に出会います。また、当然といえば当然なのですが、ここには果郡王もちょこちょこ訪ねてきます。
允禧|ユンシー:慎郡王(甄嬛の妹・玉娆に一目惚れする)
敦亲王|ドゥンチンワン(
包德磐):
年羹尧の仲間。
敦亲王福晋|~フージン(周朴君):贺妃。敦亲王夫人。
年羹尧|ニエン・ガンヤオ:汝南王
このドラマの第1集は、四阿哥が皇帝に即位するシーンから始まります。このときナレーションは、年羹尧と隆科多の協力のもと、四阿哥は皇帝に即位できたと語ります。年羹尧と隆科多の二人を“雍正的左膀右臂(皇帝の左肩と右腕)”と呼ぶそうです。
隆科多|ロン・クアードゥオー:九门提督
弘时(三阿哥)|ホーンシー:齐妃の息子
弘历(四阿哥)|ホーンリー(
王文杰)
つまらない宮女の子供であるため、皇帝から嫌われているようです。ママは難産のため、死んでしまっています。ドラマのはじめのほうでは、まだ子供です。
温实初|ウエン・シーチュー(
张晓龙)
甄嬛の幼な友達であり、太医(皇室の侍医)。甄嬛の秀女選参加が決まったとき、甄嬛に気持を告白しますが、甄嬛にとっての温实初とは、ほんとにお兄さんのような存在で、“男”ではないようです。
太后|タイホウ(
刘雪华):皇太后
《宮》で四阿哥のママを演じた刘雪华が、ここでも雍正のママです。
金庸ファンの人ならば、このおばちゃま、どっかで見たことがある? と思いませんか。台湾中视版《
笑傲江湖 (
スウォーズマン 笑傲江湖)》 2000 の东方不败です。
なお、1986年版の台湾ドラマ《
笑傲江湖》では、任盈盈を演じているそうです。
皇后|ホアンホウ(
蔡少芬):皇后
皇后は、後宮において华妃としのぎを削っています。やがては、甄嬛に挑まれることになるのでしょう。実は初代皇后〝纯元”が亡くなってしまっため、この人は2番目の皇后であり、纯元の妹です。
演じる蔡少芬は香港の人で、2002年から2005年にかけての“
TVB四大花旦”の一人だそうです。
剪秋|ジエンチョウ:皇后付きの侍女。皇后の相談役であり、悪巧みのかつぎ役。
孙竹息|スン・ジューシー:皇后付きの侍女
江福海|ジアン・フーハイ:皇后付きの太监
端妃|ドアンフェイ(
李宜娟)
“妃”のひとり。ずっと病気がちなので、ほとんど表には出てきません。性格は悪くなさそうですが、皇帝の先の皇后“纯元”の死となにか関係があるようです。子供はいません。
敬嫔|ジンピン(
杨钫涵)
なんだかんだ甄嬛の面倒を見てくれるおねえさんです。
やがて、敬妃に昇格します。
齐妃|チイフェイ(
张雅萌)
定員4名の“妃”のひとり。子供(三阿哥)はいますが、皇帝に可愛がられてはいないようです。皇帝からのお呼びはめったにかかりません。ところが、ある日皇帝が……。
富察贵人とつるんで、甄嬛をいじめるシーンもあります。
华妃|ホアーフェイ(
蒋欣):年羹尧の妹
皇帝が信頼する将軍年羹尧の妹であり、皇帝の寵愛を受けているため、皇后よりも偉そうな顔をしています。ただし、子供はいません。
蒋欣は、《
天龙八部》 2003 の木婉清です。段誉とともに媚薬を飲まされ監禁されてしまい、それでもなんとか我慢した(?)あの女の子です
乔颂芝|チアオ・ソンジー(
刘钇彤)
華妃お付きの宮女。
華妃の数々の悪事に加担します。
後には、芝答応になるようです。
周宁海|ジョウ・ニンハイ(王一鸣)
華妃付きの宦官。
まずは、皇后が華妃にあげた宮女福子を始末します。
華妃は、甄嬛を追い落とそうとする一派に眉庄を引きいれようとするのですが、良い子の眉庄はもちろん拒否します。華妃は、周宁海に眉庄を……。
丽嫔|リーピン(
李佳璇)
定員6名の“嫔”のひとり。华妃の仲間です。
甄嬛付きの宦官だった康禄海と康禄海の弟子小印子を引き取ります。
曹贵人|ツァオグイレン(
陈思斯)
华妃の仲間。
娘、温宜公主がいます。
温宜公主|ウエンイーゴンジュー:曹贵人の娘
富察贵人|フウチャーグイレン(
赵秦)
第21集あたりから登場します。
懐妊して、みんなから祝福されるのですが、皇后が安陵容にあげた猫松子に飛びかかられ、流産してしまいます。
欣贵人|シングイレン(
万美汐)
百度百科には、あけっぴろげで実直ではあるが、容姿は中の上と書かれています。宮女上がりの余答応に意地悪されるのですが、やがてはランクが上がっていく模様です。
余莺儿|ユー・イアル(
崔漫莉):宮女
お正月の晩、皇帝と甄嬛がすれ違ったとき、たまたま居合わせた宮女。“逆风如解意,容易莫摧残”と言ったのは自分であると偽り、皇帝の寵愛を受け余答応となります。でも、ちょっとつけあがりすぎてしまいます。
花穗|ホアスイ:余答应の宮女
甄嬛|ジェン・ホアン(
孙俪):選抜された6人の秀女のひとり
ドラマのヒロイン。孙俪については
孙俪传(スン・リー伝)
を参照してください。
甄远道の長女。“选秀女”に参加することになった甄嬛は、幼友達の太医(皇室の侍医)温实初に言い寄られますが、相手にしません。かといって、“选秀女”で秀女に選ばれてしまうのも気乗りしないようです。
しかし、秀女に選抜されてしまい、選抜後は、沈眉庄、安陵容と仲良し3人組になります。
胧月|ロンユエ:甄嬛の娘
甄嬛の最初の妊娠は、あれこれあって流産してしまいます。次の妊娠は、皇后による強烈な一撃で危機的な状況のもと訪れます。甄嬛はこの娘(胧月)を敬嫔に託し出家することになります。
弘曕|ホンイェン:甄嬛の息子(リンシーと双子)
灵犀|リンシー:甄嬛の息子(ホンイェンーと双子)
玉娆|ユーラオ:甄嬛の妹
皇帝の意向で、甄嬛に仕える宮女として後宮入りします。皇帝は玉娆を気に入って、実は妃嫔のひとりにしたそうなのですが、根っからの天然娘である玉娆は、そんなことは気にもとめません。でも、皇帝の兄弟である允禧(慎郡王)と愛し合っています。
沈眉庄|シェン・メイジュアン(
斓曦Lán Xī):選抜された6人の秀女のひとり
甄嬛の幼友達で、名門のお嬢様。お家で、ママやおばあちゃんの教育のもと、“选秀女”の訓練をしているとき、本を読むかと聞かれ、うっかり読みますと答えてしまい、叱られてしまいます。女性は本を読んで教養など身につけてはいけないのです。
気のいい女の子で、秀女に選抜された甄嬛、安陵容と仲良し3人組になります。
采月|ツァイユエ(
周子涵):沈眉庄の宮女
安陵容|アン・リンロン(
陶昕xīn然):選抜された6人の秀女のひとり
秀女には選抜されるものの、ほかの秀女に比べると家柄が見劣りするため、お付きの宮女や宦官の数も少なく、宮女や宦官からも軽く見られてしまいます。
秀女夏冬春にいじめられるのですが、甄嬛、沈眉庄と仲良し3人組になります。しかし、この子は……。
夏冬春|シア・ドンチュン(
颖儿):選抜された6人の秀女のひとり
お家柄がよいため、つけあがっているお嬢様ですが名前がとっても傑作だと思います。“选秀女”の面接試験前から安陵容をいじめますが、よい子の安陵容は、我慢して耐えています。
しかし、選抜された秀女たちが、皇后や妃嫔たちにお目見えした後……。
淳常在|チュンチャンザイ(
谭松韵):選抜された6人の秀女のひとり
15歳とまだ幼いため、皇帝は当面は手を出しません。恐れを知らない天然娘で、やがて皇帝に気に入られます。
祺贵人|チイグイレン(
唐婷)
秀女选は3年に一度の開催の予定です。しかし、雍正帝時代4年目には秀女选は開催されません。その代わり、良家の娘4人が妃嫔(后妃)としてやってきます。その一人が祺贵人です。
叶澜依|イエ・ランイー(
热依扎):女調教師
百驯马(トレセン)の女調教師であり、果郡王・允礼のお友達です。荒馬の調教もなんのそのだけあって、気が強い女の子です。側室のみんなに飽きてしまった皇帝は、彼女を后妃にして新味を味わいます。しかし、彼女の気持ちは允礼にあるため皇帝に冷たく接します。
贞嫔|ジェンピン
康常在|カンチャンザイ
浣碧|ホアン・ビー(
蓝盈莹):甄家の侍女
甄嬛ともうひとりの侍女流朱とは、小さいころから姉妹同様に育ってきました。
ただし、実は浣碧は甄嬛の異母妹なのです。甄嬛のパパ甄远道は、甄嬛が後宮入りする直前に、甄嬛にこのことを伝えます。これがらまりのお話しも、どこかで展開されるのでしょう。
流朱|リウ・ジュー(
战菁一):甄家の侍女
浣碧があまり目立たないのに対して、この子はとても元気です。
甄嬛は、浣碧と流朱を連れて後宮入りします。つまり、浣碧と流朱は宮女になってしまうわけで、あるいは皇帝や阿哥の誰かに気に入られてしまう可能性もあるわけです。
崔槿汐|ツェイ・ジンシー(
孙茜):甄家付の姑姑
甄嬛の住居、碎玉轩xuānにはそれなりの数の宦官と宮女が手配されます。しかし、甄嬛が病気になってしまい、いつまでたっても回復しないため、ほとんどの宦官と宮女は碎玉轩を去ってしまい、残ったのは浣碧、流朱、槿汐、菊清、それに宦官の小允子だけになってしまいます。
この槿汐はベテランな宮女で、宦官の総管とも親しい間柄です。
菊清|ジュチン(
李梦洋):甄嬛に支給された侍女
甄嬛が病気になってしまい、ほとんどの宦官と宮女が去ってしまうわけですが、槿汐とともに甄嬛に仕えます。でも、彼女はやがて安陵容の宮女になります。
小允子|シャオユンズ(
罗康):甄嬛に支給された宦官
甄嬛に、肉親の病気見舞いに行くことを許してもらったため、康禄海、小印子、小荷子が碎玉轩を去っても、たったひとりの宦官として碎玉轩に残ります。
康禄海|カン・ルーハイ:甄嬛に支給された宦官
弟子の小印子、小荷子とともに甄嬛付きになるのですが、甄嬛の病気が長引くため、丽嫔お付きになってしまいます。
芳若|ファンルオ:後宮入り前に甄嬛を教育した姑姑(グーグ)
ラベル《甄嬛传》 --目次
1
后宫・甄嬛传 2011(1)--最後の孙俪(スン・リー)
2
后宫・甄嬛传 2011(2) --登場人物と役者
3
后宫・甄嬛传 2011(3) --清朝後宮のしくみ
4
后宫・甄嬛传 2011(4) --孙俪传(スン・リー伝)
5
后宫・甄嬛传 2011(5) --名セリフ集1
6
后宫・甄嬛传 2011(6) --名セリフ集2
7
后宫・甄嬛传 2011(7) --名セリフ集3
8
甄嬛传 第1集-第5集 --甄嬛の病気
9
甄嬛传 第6集~第10集 --闘いのはじまり
10
甄嬛传 第11集~第15集 --華妃の斜陽と復活
11
甄嬛传 第16集~第20集 --浣碧の迷走
12
甄嬛传 第21集~第25集 --安陵容の憂鬱
13
甄嬛传 第26集~第30集 --“腹黑女”は日本語
14
甄嬛传 第31集~第35集 --仮面(差異と反復)
15
甄嬛传 第36集~第40集 --皇帝と甄嬛の陰謀
16
甄嬛传 第41集~第45集 --あっぱれ、流朱の死
17
甄嬛传 第46集~第50集 --戻ってきた笑顔
18
甄嬛传 第51集~第55集 --回宫(後宮再び)
19
甄嬛传 第56集~第60集 --小競り合いの応酬
20
甄嬛传 第61集~第65集 --二人のじゃじゃ馬
21
甄嬛传 第66集~第76集 --皇后,杀了皇后