《笑傲江湖》 1990 に続いて、ツイ・ハークがプロデュースしたのが
《笑傲江湖之东方不败》 1992
のようです。
ウィキペディア《スウォーズマン》の項では、《笑傲江湖》 1990 について、こんなことが書かれています。
“金庸はキン・フー映画のファンであった為に映画化には彼を指名。悪知恵の働くツイ・ハークは途中でキン・フーを追い出してしまうが、時間が足りなかったので無許可でキン・フーが監督したカットを利用した。大人の態度で許したキン・フーだが決して気分のよいものでもなかっ
た”
--『武侠小説の巨人 金庸の世界』岡崎由美著
ツイ・ハークが、ずいぶんと悪者扱いされています。でも、ぼくはツイ・ハーク+李连杰(ジェット・リー)のワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナは好きです。
また、ウィキペディアにおいては、《笑傲江湖之东方不败(スウォーズマン/女神伝説の章)》について、こんなことも書かれています。
“「東方不敗」を演じたブリジット・リンはこれで「男装の麗人」のイメージを確立させた。”
へんてこりんな格好をすることを、中国語では“服妖”と言います。また、女が男装するのが“女扮男装”、男が女装するのが“男扮女装”です。
しかし、この映画で、あるいは他の《笑傲江湖》の映像もので、“東方不敗”は“男扮女装”ではあるものの、いったいどこの“東方不敗”が男装したというのでしょうか。
そういうことはともかく、この映画に登場するのはこんなメンバーです。
令狐冲(李连杰)
岳灵珊(李嘉欣)
任我行(任世官)
任盈盈(关之琳)
蓝凤凰(袁洁莹)
向问天(刘洵)
东方不败(林青霞)
东厂千户(黄子扬)
杨诗诗(余安安)
洪门达(张国梁)
服部千军(李子雄)
猿飞日月(钱嘉乐)
いよいよ东方不败が登場し、令狐冲を演じるのは李连杰(ジェット・リー)です。东方不败が登場するのであれば、任我行や向问天だって登場します。
でも、この映画の監督として
程小东
がクレジットされたとき、この映画に期待してはいけないことがわかります。たとえば、このブログでは程小东ものとして
《白蛇传说》 黄圣依 |
を見ました。黄圣依も李连杰も、あまりにかわいそうでした。
もしかしたら、李连杰って、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ以外にはいい映画がないのかもしれません。
《笑傲江湖》には関係ありませんが、《白蛇传说》と言えば、劇中劇ではあるものの、刘镇伟(ジェフ・ラウ)の《尸家重地(オカルト・ブルース)》を思い出したいと思います。
もしかしたら、王家卫(ウォン・カーウァイ)が《东邪西毒(楽園の瑕)》を構想した、直接のきっかけは《笑傲江湖》 1990 だったのかもしれません。
そんなわけで、林青霞(ブリジット・リン)と言えば、ぼくたちがまず楽しむべきは《東成西就 1993(大英雄)》で“大海无量”という武功を披露するシーンでしょう。
《東成西就》 1993 林青霞“大海无量” |
《出水芙蓉》 には、心に傷のある女の子役として、黄圣依も出ていました。
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