《鹿鼎记》(百度百科 日本語ウィキペディア)は、金庸が書いた最後の長編小説です。何度もドラマや映画になっている作品で、現在ではゲームにもなっているようです。
《鹿鼎记》とは、どんな意味なのでしょうか。百度百科には、こんなふうに書かれています。
“逐鹿中原、问鼎中原”
“鼎dǐng”とは鼎(かなえ)で、鼎とは王位や政権を象徴するものだそうです。“中原Zhōngyuán”とは黄河の中流・下流の地域のことで、中国の中心地です。“鹿lù”には政権という意味もあるそうです。
そんなわけで“中原逐zhú鹿”あるいは“逐鹿中原”とは、政権を争うことを意味するようです。
《鹿鼎记》を見てみようという人は、金庸原作ドラマ《碧血剑》を見てから《鹿鼎记》を見たほうがいいように思います。《碧血剑》は明朝崩壊を描き、《鹿鼎记》は清朝4代目皇帝康煕時代のドラマで、時代的につながっているからです。
《碧血剑》は、最近では2007年にテレビドラマが作られています。力を抜いてだらだら見ているとそれなりに楽しめるドラマで、美女もたくさん出てきます。
なかでも明朝最後の皇帝崇禎帝の公主、阿九を演じる孙菲菲は健気です。百度百科には孙菲菲とは“内地第一古典美女的称号”と書かれていいます。
で、阿九は《鹿鼎记》にも登場します。《碧血剑》2007のほとんどラストシーンにおける阿九-孙菲菲を見てから、《鹿鼎记》1984 での阿九に出会ったとき、ぼくは笑い死にしました。
・怨恨--おまえが悪い、おまえのせいだ……。
・やましい心--わたしが悪い、わたしのせいだ……。
・禁欲主義的理想
これを見事に実践してくれるのが《鹿鼎记》の主人公--韦小宝です。
《鹿鼎记》1984 で韦小宝を演じるのは若き日の梁朝伟(トニー・レオン)です。香港TVBの俳優養成所時代から注目を集めていた梁朝伟は、この《鹿鼎记》から一気にスター街道を邁進していきます。
1984年において、周星驰(チャウ・シンチー)はまだ無名です。B級映画で名の売れてきた周星驰が、韦小宝を演じるのは1992年の映画《鹿鼎记》(ロイヤル・トランプ)です。
康熙を演じているのが刘德华(アンディ・ラウ)で、このドラマで香港の2大男優が主役をつとめています。
《鹿鼎记》とは韦小宝が、何冊もの“四十二章经”という経典を探していく物語で、すべての“四十二章経”を集めてはじめて重大な秘密が解き明かされます。
話しは飛びますが、周星驰の《鹿鼎记》1992 で解き明かされる秘密とは、なんと--ぼくたちはその瞬間、笑い死にできるわけですが、そんなお話は別のところでしたいと思います。
主題歌を歌っているのは张国荣(レスリー・チャン)ですが、国语版でも张国荣が歌っているのかどうかは知りません。
1984 鹿鼎记 片头主题歌
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