2013年12月25日水曜日

新天龙八部 2013 | 爆発するラブストーリー!



2013年の年末、新しい  《天龙八部》  が始まった。うふふふー。第二集を見ていたら、中国の女の子がLINEで電話をかけてきた。友達が遊びに来ているんで、友達とちょっと話して見る? と言う。

彼女は日本語専攻の学生だけど、その友達はIT系の専攻なので日本語は一切できないという。彼女に「没问题。反正我不会中文」と言って、彼女の友達としゃべりはじめた。「今、中国のドラマを見ている」と言ったら、「《天龙八部》 でしょ」と当てられてしまった。

「イケメンがたくさん出てるでしょ」「钟汉良韩栋?」「うんうん。それに金起范は韓国のアイドルなのよ」と教えてくれた。「日本のアニメが好き」というので、アニメじゃないけど 《安堂机器人(安堂ロイド)》 を勧めておいた。

新天龙八部 2013

今年(2013年)のはじめ 《新笑傲江湖》 が始まったときは、どかーんと人気になると同時に、あれこれ突っ込まれていました。金庸ドラマの宿命で、この 《天龙八部》 も突っ込まれまくっているけど、どか~んという人気にはなっていないようです。でも、注目度とか視聴率は悪くないようです。

どんな突っ込まれ方をしているのか、ちょっと見てみましょう。


ドラマの冒頭で乔峰(钟汉良)が出てくるや、スケボーに乗って滑走するだと。監督、あんたほんとにスポーツ選手出身なのかよ
“还有乔峰,一上场就踩滑板出现的啊!导演你真的不是运动员出身吗?”

(马夫人が風呂場で露骨に乔峰を誘惑するのですが)马夫人の誘惑は原作ではもっと微妙な表現だろ。なんでこんな露骨に描くんだ。俺たちが頭を使わなくても筋を追えるようにしてくれるってわけか? 監督よ。ごくろうなこったい
“马夫人的挑逗,原著里讲得很隐晦,干吗要拍得这么明白?是想让我们不动脑子就能清楚剧情吗?导演,您老辛苦了。”

段誉(金起范)と钟灵が蛇を追っかけて、蛇が川に逃げてしまうと、钟灵は泳げもしないのに川に飛び込む。段誉も川に入って、钟灵と水中キスしやがる。俺は思うけど、これじゃ金起范(キム・キボム)がかわいそすぎるだろ
“昨晚看了不到10分钟新版《天龙八部》,段誉跟一个双眼皮很诡异的姑娘抓蛇,然后姑娘莫名其妙不会游泳还跳水,然后段誉就下水接吻,我估计金起范都受不了这种剧情吧。”

公子(段誉)。どうして白い衣装じゃないんだよ。それって蒼バエ色じゃないか
“公子你为何不是白衣飘,而要裹一身苍蝇绿?”

メロドラマが多すぎる。马夫人の誘惑とか段誉と钟灵のキスとか、段誉と木婉清に至っては……原作には、人を魅了する武侠魂があるだろ。このドラマには、それがどこにもない!
“感情戏也太多了点。不仅有马夫人的挑逗,还有段誉和钟灵的吻戏,以及段誉和木婉清……但是,原著里最让人着迷的江湖侠义呢?找不到!”

(乔峰=钟汉良の格好が)汚すぎ! 他の丐帮の連中と比べたって汚すぎでしょ。
“太脏!看着比丐帮其他人都脏!”。


金庸ドラマにすとんとはまるのは、実はけっこう難しいものです。物語の前提がけっこうくどい場合もあれば、最後までしょうもないドラマであることも少なくないからです。はまってしまえば、後は一気呵成に見るしかありません。

じゃあ、この 《新天龙八部》 は、いったいどうなのよ?

イケメンのあれこれについては、ご専門の方におまかせしますが、女優のチョイスはいいと思います。钟灵こそはやんちゃな役柄なので丸顔ですが、他の女優さんたちはだいたい瓜子脸(瓜実顔)です。ぼくは、好きなんです。面長の女の子!

木婉清にいたっては瓜子脸というより長方形顔ですが、ぼくはこの顔好きです。演じているのは赵圆瑗という90後な女の子です。蒋欣よか、ずっといいでしょ。蒋欣というか华妃な木婉清だったらいくらでも我慢できますが、この赵圆瑗には我慢できないかもしれません。

马夫人(张馨予)、この人はとびきり性感で、これからの活躍が楽しみです。段正淳の奥様とか王夫人とか、おばさまどころもまずまずです。

問題は王语嫣でしょう。第5集でいよいよ登場します。刘亦菲と比べるのはかわいそうとはいえ、ちょっとなあ……。この子は問題かもしれません。angelababyとか、引っ張り出しちゃえばよかったのにね。

angelababyは 来年(2014年)に放映される《云中歌(大汉情缘之云中歌)》 で初めてドラマの主演をします。これは于正が直接シナリオを書いているわけではありませんが、于正工作室の作品です。于正はなんか計画してるのかな。

この他にも、このドラマにはあれこれの美女が出てきますが、ちょっと気になるのは阿朱と阿紫を同じ女優が演じることでしょうか。


ぼくは、いわゆる武侠ファンという人たちがどうも苦手です。「我々武侠ファンは 《新笑傲江湖》 を“お笑い江湖”と呼んで楽しんでいる」と言われたことがあります。唖然としました。《笑傲江湖》 って、そもそも“お笑い江湖”という意味でしょ。

いわゆる武侠ファンという人たちは、武功シーンの出来にこだわって、それを評価すれば、それですべては終わりみたいなところがあるように思います。

カンフーファンだって、同じような存在です。《一代宗师》 について、アップばかりのカンフーシーンなんてカンフー映画じゃない……みたいな意見をいくつか見かけたように思います。

ぼくは、そういうことについては一切興味はありません……なんだけど、この 《新天龙八部》 は、限られた予算の中で、武功シーンこだわっています。

すばらしい出来だとほめたいわけではありませんが、垂直の動きを多用してスピード感というか凄さ感を出そうとしています。金庸ドラマに“そんな技ってあり得ねえ”と言っても意味はないでしょう。

もうひとつの垂直の動きが、風呂から垂直に舞い上がったり、川や海の中に落ちたり、崖から落ちることです。木婉清なんて顔を見せるのがいやなだけで、崖から飛び降りてしまいます。あと誰と誰が落っこちていくのでしょうか。


《天龙八部》 は、ぐちゃぐちゃな物語です。ぼくは、金庸の小説は時期的に3つに分けられると思っています。はじめの時期がデビューから 《神雕侠侣》 まで、最後の3つ目が 《笑傲江湖》 と 《鹿鼎记》 を書いた時期です。

その中間を、ぼくは混乱期と呼びます。とにかく、どれもぐちゃぐちゃな物語です。そんなぐちゃぐちゃ小説の代表作が 《天龙八部》 と言っていいでしょう。実際の小説は読んだことはありませんが。

さあ。このドラマでは、これ以降、どんなぐちゃぐちゃぶりを見せてくれるのでしょうか。

あと、《新笑傲江湖》 でもそうだったように、過去の金庸ドラマの痕跡を見つけるのも楽しみのひとつでしょう。第一集冒頭のスケボーのシーンだって、どこかで見たことがあるはずです。蛇をつかまえようとしている女と男との出会い……一瞬、違うドラマを見ているような感じにもなります。


さて、このドラマで虚竹を演じるのが韩栋です。イケメン話がしたいわけではありません。韩栋は 《新笑傲江湖》 で、田伯光を演っていた人です。

で、韩栋が次のドラマで韦小宝を演じるのが 《鹿鼎记》 です。もう予告映像も出回っているので、そう遠くない時期に見られるかもしれません。

そして、たぶん来年の後半には 《神雕侠侣》 が見られるように思います。ぶははは~。

《天龙八部》17分钟超长片花 钟汉良演乔峰霸气侧漏


2014華策版《鹿鼎記》首版片花


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天龙八部》 は、なかなかやっかいな物語です。主人公は、乔峰段誉虚竹の三人と言っていいでしょう。あるいは、慕容复を加えたっていいかもしれませんが、慕容复にはラブストーリーがありません。

《天龙八部》 とは、乔峰 ・ 段誉 ・ 虚竹のラブストーリーと言ってもいいように思います。この三人以外にも、あれこれのラブストーリーがあります。

このページでは、《新天龙八部》 2013 に登場する美女を、登場順に紹介していきましょう。

外族公主

金庸ドラマでは、主体的に武功を学ぼうとするわけではないものの、なんだかんだ武功を身につけてしまうキャラクタが少なくありません。大理国の代替プリンス、段誉もそんな一人でしょう。

この物語では、段誉は旅にでなければなりません。そのきっかけになるのが、この美女です。段誉のパパは、なんと段誉にこんな美女を嫁がせようとしたため、段誉は家出してしまいます。

まったく段誉のパパったら、この人は本当に困り者です。

钟灵

家出した段誉が、まず出会うのが钟灵です。パパは钟万仇、ママは宝宝です。この子は、お茶目で可愛くなくちゃいけません。

演じているのは、毛晓彤という女の子です。2012年には、、《甄嬛传》 で瑛贵人を演じ、やはり钟汉良主演の古装ドラマ 《天涯明月刀》 にも参加して、この年のなにかの新人賞を取っているそうです。

2014年には、angelababyの《大汉情缘之云中歌》、于正の《神雕侠侣》にも出ます。《神雕侠侣》では、なんと郭芙を演じるのですが、さあ、どれだけ意地悪なものかお楽しみです。

仙女姐姐

段誉が洞窟に落っこちて出会うのが、この女神像です。この女神のおかげで、なにひとつ武功のできない段誉は“凌波微步”を身に付けてしまいます。

いったい誰がなんのためにこの女神を作ったのか忘れてしまいましたが、見ていけばわかることでしょう。

马夫人(康敏)

《赤壁·铜雀台》とか《赤壁之銅雀臺》などと呼ばれている映像集というか写真集というか、そんなものがあります。刘亦菲の《铜雀台》とは関係ありません。赤壁とあるように、曹操と二桥のお話のようです。

《赤壁·铜雀台》で、セクシーな肢体を見せてくれるのが张馨予です。この子は、冯小刚の 《非诚勿扰2》 2010 で有名になったようです。この ドラマでは马大元の奥様、马夫人(康敏)を演じています。

銅雀臺


お風呂場で胸の谷間をあらわにして乔峰を誘惑するシーンは、あまりに露骨だろうと文句を言っている人がいましたが、こういう発言というのは、もちろん東スポふうの記事広告なのです。

金庸ドラマは、悪女が活躍するとがぜん面白くなります。张馨予はここで马夫人を演じたからには、《新神雕侠侣》 2014 で李莫愁を演じるのはあまりに当然のことでしょう。

甘宝宝(陈秀丽

钟万仇の妻であり、钟灵のママが宝宝だ。钟万仇が、どうして段という姓を憎んでいるのか? そんなことからあれこれの謎が生まれ、あれこれの謎が解明していく。

演じているのは、陈秀丽という人です。《神雕侠侣》 1998 では郭芙、《笑傲江湖》 2000 では蓝凤凰、《倚天屠龙记》 2003 では小昭を演じているそうです。
というよりは、 《天天有喜》  の二姐ですね。

木婉清

《天龙八部》 2003 で木婉清を演じたのは蒋欣でした。中国の女の子と 《甄嬛传》 の話をしていて、华妃の蒋欣ってきれいでしょと言われた。

ぼくは、ちょっととまどってしまいました。ちょっと苦手だからです。中国ではこういう美人が許可されているのでしょうか。奔放でわがままな感じはわかります。その究極が华妃でしょう。

このドラマの木婉清は、2003年胡军版に比べるとずいぶんとおしとやかです。なにしろ、顔を見せるのがいやで、あっさりと崖に飛び込んでしまったりします。縦長長方形の顔をしたこの子は赵圆瑗です。ぼくは好きです。

1991年生まれの90後です。今年放映されたテレビドラマ  《精忠岳飞》  がデビュー作と言っていいでしょう。ぼくは黄晓明も林心如も苦手なので、  この 《精忠岳飞》 は見ていません。つうか、大して話題にもなりませんでした。

うれしいのは、もうすぐ(かどうかはわかりませんが)また赵圆瑗に出会えることです。どこで出会えるかというと 《鹿鼎记》 2014 です。この 《鹿鼎记》 では张馨予にも出会えます。

叶二娘

四大恶人の老二が叶二娘です。よそ様の赤ん坊を奪っては殺してしまう悪女です。《神雕侠侣》 の李莫愁はついつい郭襄をかわいがってしまうわけだけど、老二には血も涙もないのでしょうか。演じているのは、孟霞という人です。

中国のドラマの悪人というのは、たいてい四人組のような気がします。で、老大は凶悪なのですが、子分の三人は間抜けです。《天天有喜》 もこのパターンでした。しかし、この二娘には重大な役割があります。

王夫人(李青萝)

王语嫣のママが王夫人です。つまりは、慕容复のおばちゃということになります。曼陀山庄の女主人です。相当お金持ちのようではありますが、性格はむちゃくちゃよくありません。

慕容复には燕を再興するという目的があるわけですが、このおばちゃまはそういうことには興味がなさそうです。実は、最後のどんでん返しの切り札です。

演じているのは王宣予という、きりりとした美人です。北京电影学院の出身で2005年度优秀班干部だそうです。

王语嫣

ぼくたちにとっての刘亦菲とは、もちろん 《神雕侠侣》 の龙儿です。でも、ぼくたちは彼女の実質的なデビュー作ともいえる 《天龙八部》 2003 だって知っています。

刘亦菲は、《天龙八部》 2003 で注目され、《仙剑奇侠传》 2004 のヒロインで大いに名前を売り、《神雕侠侣》 で大爆発しました。それ以降、注目すべき作品は一つもありません。だからこそ永遠の小龙女です。

中国の人だって王语嫣が登場すれば、どうしても刘亦菲と比べてしまうでしょう。絶世の美女王语嫣を演じる女優は、相当損な役回りかもしれません。ただし、中国において最も経典な 《天龙八部》  は、1997 黄日华版です。

このドラマで王语嫣を演じるのが、张檬という女の子です。この子は央视の 《倚天屠龙记》 2008 で蛛儿を演じて有名になったようです。ぼくは、この 《倚天屠龙记》 は、どうもなじめなくて見ていません。

どうなのかなあ……この子。刘诗诗みたいなブスとは言わないけれど、どうなんでしょね。まだ何の活躍もしていませんが、あまり期待せずにつきあっていきましょう。

この子は 《鹿鼎记》 2014 にも出ます。あと、もしかしたら期待してもいいかもしれない、杨幂の 《古剑奇谭》 にも出ます。これは胡歌の失敗を穴埋めをすべく(かもしれない)、ゲーム由来のドラマです。

天龙八部 片头曲MV 演唱:信乐团 赖水清


【高清版】《古剑奇谭》电视剧首版预告


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中国のテレビドラマでは、新人の若い女の子を大量投入して人気を稼ごうという企画は少なくありません。

こういう企画で失敗したのが、最近では(ないかもしれないけど)たとえば

射雕英雄传 2008
新还珠格格 2011

だと思います。

新天龙八部 2013 | 美女列伝 1 -- 张馨予!

では、導入部で登場した美女を紹介しました。これでわかったことは、今年のテレビドラマの大きな流れのひとつです。それは

《鹿鼎记》 2014
《神雕侠侣》 2014

というこれから放送される金庸ドラマにも、《新天龙八部》 の若手美女たちが参加していることです。また、

《古剑奇谭》 2014

という、ゲーム由来のドラマに参加している美女もいます。これには杨幂が出ていますが、杨幂はプロデューサーの一人でもあります。

では、《新天龙八部》 2013 の三分の一くらいまでに登場する美女たちを紹介していきましょう。

刀白凤

《天龙八部》 という物語は、パパとママの物語、あるいはパパとママのラブストーリーと言っていいでしょう。段誉のママが刀白凤です。と言うよりは、凤凰と言ったほうがわかりやすいでしょう。凤凰を演じているのは、阎青妤という人です。

恋仲になった段誉と木婉清は、四大恶人の老四に追われ、出家している段誉のママの家にたどりつきます。さあ、このあたりから、さまざまな秘密があらわになるとともに、新しい謎も生まれていきます。

大理国皇后

このおねえさんが、大理国の皇后です。あまり出番はないように思います。なにしろ、皇帝はさっさと出家してしまうからです。なんでかというと、鸠摩智と戦うためです。

金庸ドラマでは、ストーリーは誰だって知っているだろうということで、ディテールが省略されてしまうことがある。このドラマでは特にそういうところが目立つように思います。

秦红棉

红棉は、木婉清のママです。自分が母であることも名乗らず、武功の師匠として木婉清を育てます。すべての男は色狼だから、男に顔を見せてはいけないという教育をしています。

そんな教育の割には、段正淳の前では以外にあっさりと、木婉清のパパは段正淳であり、ママは自分であることを認めます。

男を信用してはならないという教育とは逆に、女を信用してはならないという教育もあります。たとえば、《侠客行》 1989 のトニー・レオンは、特に美女を信用してはならないと言われて、旅に出たのでした。

阿碧

さあ、阿碧と阿朱の登場です。阿碧を演じているのは舒砚という女の子です。主演はできないかもしれませんが、あちこちで出会えるかもしれません。

阿碧と阿朱は王夫人の使用人で、曼陀山庄にたどりつくための船の渡しみたいな所に住んでいます。曼陀山庄に人を送るためというよりは、曼陀山庄に人、特に男を寄せ付けないのが仕事でしょう。

阿朱と離れ離れになった阿碧は、慕容复御一行と同行する……だったっけかなあ。違うかも……。

阿朱

金庸ドラマには、いわゆる女の子らしい女の子というか、一途なというか、そういうタイプの女の子はあまり登場しません。でも、阿朱はそういうタイプな悲劇のヒロインです。ただし、変装の名人ですよね。

演じているのは、贾青という1986年生まれの女の子です。若手女優のなかでは、ちょっとおばさんです。このブログで扱った映画の中では、《鸿门宴》 2011 に出ています。

今年は 《鹿鼎记》 と 《少年四大名捕》 にも出ます。《四大名捕》 は、金庸ドラマ以外で特に人気のあるドラマのひとつです。ああ、《四大名捕2》 を早くみなきゃ。

このカットは、いよいよ乔峰の正体が明らかになるシーンです。王语嫣は段誉を見つめいているんだけど、阿朱が誰を見ているかというと、もちろん乔峰です。

中国の正史では、二度、漢族以外の王朝が成り立っています。元(モンゴル人)と清(満州人)です。ところが、実際にはそんなに単純ではありません。

たとえば、胡歌の大失敗作 《轩辕剑》 2012 というドラマがあります。拓跋族というマイナーな異民族が登場するのですが、実際の歴史についてはここでちょっと書いておきました。

《轩辕剑》 2012(2) -- 隋朝と関隴集団・拓跋族

萧夫人

写真のとおり、すでに亡くなっています。時間軸で見ると、最初に崖に落っこちる人です。乔峰のママは、乔峰が赤ちゃんのときに死んでしまうので、乔峰はママの顔を覚えてないというか知らないわけです。

ちょこっとだけの登場ですが、客串(友情出演)しているのは、1975年生まれの陈紫函です。このおねえさんが誰かというと 《神雕侠侣》 2006 の郭芙です。けっこう憎々しかったですよね。

最近では、《天天有喜》 の八姐です。この人は陈浩民主演のドラマと縁があるようで、今年は 《新济公活佛》 に出ます。杨幂の 《古剑奇谭》 では、けっこう大きな役どころのようです。

谭婆(小娟)

谭公の妻であり、赵钱孙の妹弟子です。雁门关でのできごとを証言するために、この三角関係な三人が、問題の武術大会にやってきます。

何度も書きますが、このドラマではストーリーやキャラクタのディテールがけっこうラフに語られます。赵钱孙だって、ロバに後ろ乗りしているわけではありません。

新《天龙八部》片花


于正版 神鵰俠侶 原創片花 幽谷隱居 誤會別離


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中国の武侠ドラマだからといって、どれもが面白いわけではありません。たとえば 《天下第一》 2005。李亚鹏、霍建华、黄圣依、高圆圆、张卫健など豪華メンバーを集めたものの、まったく見どころのないドラマでした。

金庸ドラマだからといって、どれもが面白いわけではありません。たとえば 《雪山飞狐》 2007 でしょう。見れば見るほど、どんどん腹が立ってくる最低のドラマでした。

《天下第一》 は王晶がプロデュース、《雪山飞狐》 は王晶が監督をしています。映画監督としての王晶のことは別にして、この人が関わるテレビドラマはどれもダメダメのようです。言っちゃえば、映画だって面白かありません。

《雪山飞狐》 はじめっとっとしているところが、特によくありませんでした。金庸ドラマは、もちろん恋愛がらみとか悲劇がらみとか、そういうのがたくさんあるわけですが、それをじめじめじめっと描いてしまうと、必ずや失敗してしまうように思います。

そういう意味では、このドラマが阿朱のメロドラマにくどくどこだわった時、けっこう先行きが心配になってきました。さあ、どうなっていくのでしょうか。

天山童姥(姥姥)

阿紫の登場以降、女性キャラクタはしばらく登場しません。阿朱がいなくなった後、しばらくは阿紫が主役になると言っていいでしょう。阿紫というのはいわゆる悪女ではありませんが、たくさんの悪さをします。

中国の人にとっては、阿紫とうのは、わがまま娘として、けっこう単純に笑えるキャラクタなのかもしれません。

あれこれなんだかんだあって、やっとこさ天山童姥が登場します。天山童姥が出てきたとうことは、ストーリー的に言うと、もちろん虚竹も登場しています。

金庸ドラマではたくさんお坊さんが登場しますが、虚竹は特に変な坊さんです。でも、もっとも金庸らしいキャラクタであると言ってもいいと思います。

ぼくたちは天山童姥の登場を待ちに待っていたわけですが、パッと出てきてと思ったらパッと死んじゃいます。

天山童姥を演じているのは金铭という人です。百度百科では、金铭の出演は客串と書かれているので、そういうことになったのでしょう。

李秋水

天山童姥が出てくれば、李秋水も出てきます。李秋水を演じているのは、台湾の贾静雯というおねーさまです。この人は、《倚天屠龙记》 2003 にも出ています。

李秋水もパッと出てきてすぐ死んじゃいます。客串だからというか、天山童姥といっしょに死ぬのでしかたがありません。なんで天山童姥と李秋水が、ずっと戦っているのかというと……。

李碧云

ほんのちょこっとしか登場しませんが、李碧云は李秋水の妹です。やっと女神像の謎が解けるわけです。

演じているのは高圆圆です。この人は、日本でも知られているものだと 《倚天屠龙记》 2003 とか 《天下第一》 2005 とかに出ています。

银川公主(梦姑)

天山童姥は虚竹を連れて西夏の宮殿に潜り込み、復活の修業を始めます。ところが、虚竹が自分が僧であることにこだわり、肉を食わずに飢えそうになります。業を煮やした天山童姥は、虚竹に女を与えます。

その女が誰かというと、西夏の银川公主です。梦姑を演じているのは王雅慧で、この人の情報はネットにはまだないので、は新人かもしれません。

そういうわけで、银川公主のお婿さん選抜大会が開かれることになり、天下の腕自慢が集結します。ここも 《天龙八部》 の見所のひとつのはずなのですが……。

梅剑+竹剑

もう、ほとんどの女性キャラクタは紹介してしまいました。でも、あと二人、楽しみにしていたキャラクタがいます。逍遥派の分派である天山童姥が率いていた灵鹫宫の梅剑と竹剑です。

灵鹫宫のメンバーとして、虚竹のあれこれを面倒見るのが梅剑と竹剑です(原作でどうなってるのかは知りません)。この二人が木婉清同様に長方形顔なので、ぼくはうれしくなってしまいました。このドラマは、長方形顔の女の子が好きなのだ。


ほんとうのことを言うと、このドラマを見ていくに連れ、だんだんと飽きてきちゃいました。阿朱のくだりはじめっぽかったと言えばそうなんですが、何度か書いたようにストーリーや人物のディテールの描写が荒っぽすぎるのです。

《天龙八部》 を一度も見たことがない人が見たら、いったいなんでこの人たちはこんな大騒ぎをしているのか、不可解に感じてしまうような展開というか描き方が多すぎます。だから、多くの謎が解けていくスリルもありません。

はじめに王语嫣を見たときはこの子は問題だなあと思いましたが、やっぱり問題でした。ラスト間近の萧峰救出作戦に王语嫣がいたのかどうか、ラストの雁门关に王语嫣がいたのかどうか、よく覚えていません。

もし、王语嫣がいたとしてもクローズアップ度はとても低かったはずです。よりクローズアップされるのは、木婉清と钟灵です。この二人が段誉に対して、どんな態度を取るのかというと、“だったら私たちだって……”という感じです。

“だったら君たちだって……”--これは 《天龙八部》 というドラマを見終わったとき、誰もが持つ感想でしょう。ラストで、とりわけ木婉清と钟灵に焦点をあてるこのドラマは、この方向に傾いているわけです。

だったら、原作なんてどうでもいいから、それを全面展開してしまってもよかったのにね。

《新天龙八部》超长精彩片花 钟汉良裸身出镜高清版


吐槽新天龙八部穿帮镜头 剧中衣服比尿不湿还..都好流弊的样子


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2013年12月10日火曜日

扫毒 2013 | 香港映画は腐っている…と言われたって仕方ねえべさ



百度百科(に限るわけではないというか……)で映画とかドラマの記事を読んでいると、無茶苦茶むかついてくるときがあります。2013年11月末(香港は12月はじめ)に公開された

扫毒 2013

の記事は、まさにそんなむかつく記事になっています。まるでスポンサーにお金をもらって、ベタベタにほめたてている--それだけ。こういう記事が紹介する映画やドラマは、決まって面白くありません。とはいえ、甄子丹の

特殊身份 2013

があまりに悲惨だったので、この 《扫毒》 は、それよれもっとひどいってことはないだろうと思って見ちゃいました。見てると、おいおい 《特殊身份》 って、けっこういい映画だったんじゃねーか……なんて思えてきます。

いったい何がどうなってしまったのでしょう。《特殊身份》 も 《扫毒》 も、雰囲気は70~80年代のB級刑事映画っていう感じです。ストーリーも映像も演出も役者たちの演技も、あまりに陳腐すぎます。

苏建秋(古天乐)と马昊天(刘青云)、张子伟(张家辉)は小さい頃からの友達で、今はいっしょに刑事として麻薬組織を追っています。古天乐の奥さんは妊娠していて、ちっとも家に帰ってこれない夫に不満です。というわけで、この映画にはヒロインが登場する余地はありません。

ヒロインがいないということは、それだけでもうクライマックスが読めてしまいます。必ずや古天乐の奥さん(と子供)が事件に巻き込まれ、古天乐は苦境に立たされることでしょう。あまりにお手軽すぎるでしょ。

男同士の友情も、ディテールな描写がないので、まったく伝わってきません。刑事三人組は、タイの麻薬組織を追ってわざわざタイに行って、壮絶な(空々しい)アクションを繰り広げます。

人在囧途》 がタイに乗り込んだのが 《人再囧途之泰囧》 で、今年の1月に前作を上回る大ヒットになりました。今の中国や香港にとって“異国情緒はタイにあり”なのでしょう。

テレビドラマ 《神雕侠侣》 1995 の、真っ白できれいな古天乐は、どこへ行ってしまったのでしょう。古天乐の顔って、見るたびにだんだんと汚くなっていると思います。特にこの映画では、しゃくれ気味の顎が強調されすぎで、ひどく不細工に見えます。

ところが豆瓣では、なんと7.6というなかなかの評価です。《特殊身份》 の豆瓣での評価ははじめから低く3点台しかなく、「甄子丹、泣くんじゃない」なんていう応援まであったものです。

《扫毒》 をほめている人は「情与义,值千金」「今年看到现在为止最好的华语片」「金像獎最佳影片的節奏」なんて言ってるんで、とてもまっとうな映画ファンであるとは思えません。なんともうさん臭い限りです。

1つ★の人だっていて、こんなことを言っています。「这片子值7.8?」「作为豆瓣的良心,有必要出手给拉低一下,这虚高的分数。。谢谢」豆瓣のファンによる評価は概ねまっとうなのですが、ときにはこういうケースもあります。

もちろん、実際の人気はジリ貧です。

香港電影頻道《掃毒》預告片首度曝光


《扫毒》 花絮:三雄怀旧 中文字幕高清版刘青云张家辉古天乐

2013年12月1日日曜日

王的女人(王の女たち ~もうひとつの項羽と劉邦) |于正の古装メロドラマ



美人心计》 2010 というテレビドラマがあります。

王的女人》 2013(2012)

は、 《美人心计》 の続編というか、《美人心计》 に至るまでの前史を描いているドラマのようです。

最近(2014年春)日本でも  《王の女たち ~もうひとつの項羽と劉邦》 という、なんとも素敵なタイトルでDVDとかが流通しているようです。テレビ放映されたのかどうかは知りません。

シナリオを書いているのは于正という人で、この人は古装メロドラマで有名です。于正嫌いな人は、于正を于妈などと罵ります。

浙江省の人で、上海戏剧学院を出ています。于正が最も好きなドラマのひとつは 《流星花园》 だそうだす。台湾の会社のシナリオライターになったこともあります。

そんなわけもあってか 《美人心计》 のヒロインは林心如でした。ぼくは 《美人心计》 をちょっと見始めたことはありますが、林心如はやっぱり苦手で、すぐに見るのをやめました。

《王的女人》 のヒロインは、やっぱり台湾の陈乔恩です。陈乔恩は、于正の 《新笑傲江湖》 2013 でも、ヒロイン东方不败を演じています。

《王的女人》 と 《笑傲江湖》 の後先はよくわからないのですが、たぶん 《王的女人》 が先で、次に 《新笑傲江湖》 が作られたように思います。

于正の古装メロドラマは、歴史を無視した破天荒な展開が多く、于正嫌いな人も少なくありません。

また、あちこちのドラマや映画からの良いとこ取りも目立ちます。この 《王的女人》 ならば、《甄嬛传》 からの引用が特に多いように思います。

于正は金庸おたくで、多くの古装ドラマを書いてきて、ようやく金庸ドラマを書く自信がついたと言っています。それがもちろん 《新笑傲江湖》 です。

今(2013年11月)、《新笑傲江湖》 に続く 《新神雕侠侣》 の撮影の真っ最中です。よっぽどお気に入りのようで、新浪でちょくちょくカットを公開しています。

《王的女人》 は、いわゆる項羽と劉邦の物語が下敷きになっています。戦国時代を統一した秦があっさりと崩壊し、この混乱を制する最大の有力候補が項羽です。最近では 映画 《鸿门宴》 2011 で冯绍峰が項羽を演じました。

《鸿门宴》 の冯绍峰=項羽は、無茶苦茶強いけど残虐で頭は良くない--という項羽像を良く演じていたと思います。このドラマで項羽に相当するのが、台湾の明道が演じる云狂です。なんだかなあ……ぼくは、甄子丹とかこの明道とか、顔のでかい人はどうも苦手です。

一方、はじめは項羽の配下となるものの、やがて項羽と敵対し漢を作るのが、駅員あがりの劉邦です。このドラマで劉邦に相当する海天を演じているのは罗晋という人です。于正という人は、ちょっときゃしゃに見える男優を使いたがるように思います。

もう一人、ドラマにからむ罗丰(陈晓)という人がいます。この人は 《新笑傲江湖》 で林平之を演じた人であり、《新神雕侠侣》 で杨过を演じる人です。最後のほうまでドラマにからむのですが、最後のほうでは位置づけがあいまいになってしまったように思います。

ヒロインは 《新笑傲江湖》 と同じく陈乔恩と袁珊珊です。はじめは、陈乔恩はとても活発で開放的な女の子で、袁珊珊はおしとやかな女の子という設定です。で、袁珊珊は項羽にとっての虞姬(虞美人)、陈乔恩は刘邦にとっての吕后に相当します。

なんで清楚でおしとやかな袁珊珊が、虞姬(虞美人)になってしまうのかというのは、このドラマの大きな見所--というわけなんだけど、ぼくは、どうしても袁珊珊になじめません。《宮2》 では「豚ぶたモツ唇(肥猪唇)」となじられていた袁珊珊です。

誤解してはいけません。役者の価値というのはどれだけ軽くなれるかということにあります。たとえば、本来があまりに軽すぎな甄子丹が、重い演技をしたって悲惨さが増すだけです。袁珊珊を見ていると--ブスではないのかもしれないけど--役者が持っているべき軽さがまったく感じられません。

陈乔恩は、個人的に好きなタイプというわけではありませんが、長年アイドルドラマの女王をはっているだけのことはあります。このドラマでも 《新笑傲江湖》 でも、堂々とあれこれの演技を披露しています。ただし。もうちょっと身長があればいいのになあ--そんなふうに思います。

このドラマを見ていると、明るく素直で一途な陈乔恩が、どうして吕后になってしまうのか? という疑問が生まれます。すべての物語は第31話で終わります。なんでさらに大結局の第32話があるのか? ついには陈乔恩は--それは見てのお楽しみです。

王的女人_片头_预告_总结.


罗晋《王的女人》MV 凤凰劫


明道 王的女人片尾曲 《淚風干》