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ラベル“甄嬛传” 16
しかし、流朱に死が訪れます。ぼくたちは、彼女のために素直に涙を流したいと思います。なんでこんなことになってしまったのかという事情には、あれこれな事情があるわけです。
甄嬛は、華妃(年答応)と最後の対決に臨みます。
甄嬛に恨み骨髄な年答応は冷宮にありながらも、なおも宦官に甄嬛を監視させています。甄嬛は、もう子供ではありません。眉庄とともに、碎玉轩に火をつけ、それを年答応の放った宦官のせいにします。
このとき、眉庄は手首に火傷を負ってしまいます。甄嬛は、猫にひっかかれたとき、安陵容にもらった薬を眉庄の火傷につけてあげるのですが、温实初はこの薬を怪しいとにらみます。
華妃(年答応)を始末した今、皇后にとって、あとは甄嬛を始末すればいいだけです。こうして、安陵容を手下にした、皇后のたくらみが明らかになっていきます。
さて、甄嬛たちの秀女选からもう3年たっているわけですが、皇帝は秀女选開催を拒みます。そんなわけで、皇后は秀女选なしで、お偉いさんたちのお嬢様たちのなかから4人を選んで妃嫔(后妃)として入宮させます。
そのひとりが祺贵人で、彼女のパパは甄嬛のパパの上司です。
たとえば、司馬遷の 《史記》 “列伝” とかを読むとよくわかるのですが、中国には“言ったもの勝ち” “やったもの勝ち”みたいな伝統があります。言説の理由付けがタイミングよくできさえすれば、誰かを簡単に失脚させることができるわけです。
そんなわけで、皇后の魔の爪は,、祺贵人のパパを利用して、甄嬛のパパに襲いかかり、さらには、甄嬛に止めの一撃を与えます--だったはずなのですが、甄嬛は懐妊していたおかげで、かろうじて生き延びます。
温实初は、安陵容が甄嬛にあげた薬は大量の麝香入りであって、これが甄嬛の小産(流産)の本当の原因だったことを突き止めます。
かつて、皇帝からもらった薬に麝香が入っているという安陵容の言葉によって、皇帝に疑惑を抱いた甄嬛ですが、ようやく皇后-安陵容こそ、最大の敵であることを自覚します……しかし。
この段の最大の山場は、皇后の甄嬛に対する止めの一撃です。ここで明らかになるのは、第1集のラストシーン、秀女选の場において、なぜ皇帝と太后が、甄嬛の顔を見て驚愕したのかという問題です。
甄嬛は、初代皇后(現皇后のおねえさん)である純元にそっくりだったのです。
ラベル《甄嬛传》 --目次
1 后宫・甄嬛传 2011(1)--最後の孙俪(スン・リー)
2 后宫・甄嬛传 2011(2) --登場人物と役者
3 后宫・甄嬛传 2011(3) --清朝後宮のしくみ
4 后宫・甄嬛传 2011(4) --孙俪传(スン・リー伝)
5 后宫・甄嬛传 2011(5) --名セリフ集1
6 后宫・甄嬛传 2011(6) --名セリフ集2
7 后宫・甄嬛传 2011(7) --名セリフ集3
8 甄嬛传 第1集-第5集 --甄嬛の病気
9 甄嬛传 第6集~第10集 --闘いのはじまり
10 甄嬛传 第11集~第15集 --華妃の斜陽と復活
11 甄嬛传 第16集~第20集 --浣碧の迷走
12 甄嬛传 第21集~第25集 --安陵容の憂鬱
13 甄嬛传 第26集~第30集 --“腹黑女”は日本語
14 甄嬛传 第31集~第35集 --仮面(差異と反復)
15 甄嬛传 第36集~第40集 --皇帝と甄嬛の陰謀
16 甄嬛传 第41集~第45集 --あっぱれ、流朱の死
17 甄嬛传 第46集~第50集 --戻ってきた笑顔
18 甄嬛传 第51集~第55集 --回宫(後宮再び)
19 甄嬛传 第56集~第60集 --小競り合いの応酬
20 甄嬛传 第61集~第65集 --二人のじゃじゃ馬
21 甄嬛传 第66集~第76集 --皇后,杀了皇后
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