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ラベル“甄嬛传” 11
第15集-第20集は、特に大きなヤマ場はないものの、甄嬛と华妃の根深い闘いがあれこれ進行していきます。
・ 安陵容の出世と病気
・ 曹贵人の娘・温宜公主事件
・ 浣碧の迷走
・ 復活した华妃は思うようにポイントを稼げない
・ 甄嬛は着々とポイントを重ねているように見える
・ 甄嬛と果郡王の接近
・ 年羹尧の帰還とおごり
主なストーリーは、华妃による曹贵人の娘・温宜にかこつけた甄嬛の追い落とし作戦と、これに対する甄嬛の巻き返しです。
华妃はなんとか復権したものの、なかなか元の地位を回復するにはいたりません。
一方、甄嬛は、かつてはお化け作戦などという稚拙な作戦を使いましたが、対华妃作戦はだんだんと緻密で周到なものになっていきます。
そして、この一連の流れのなかで、甄嬛の侍女であり、実は甄嬛の同父異母である妹--浣碧がクローズアップされることになります。
浣碧は亡き母を供養するため、後宮では禁止されている“烧纸钱(死者を供養するために、死者が死後の世界で使うための紙銭を燃やすこと)”しているところを、曹贵人に見られてしまったのが、間違った道を踏み出すきっかけになってしまったのでした。
とりあえずは、甄嬛は浣碧の罪を追及しないのですが、この問題は後々をあれこれ問題を引き起こすような気配です。
そんなわけで、第15集-第20集では、ストーリーの大きな流れをつかむよりは、あれこれな細部を楽しんだほうがいいように思います。
甄嬛 の 陵容への嫉妬 |
陵容が皇帝の気を引くために唄う歌は 《金缕衣》 という歌で、これは唐時代に流行した歌詞だそうです。
劝君莫惜金缕衣,
劝君惜取少年时。
花开堪折直须折,
莫待无花空折枝。
皇帝が华妃と夜を過ごしていると、大きな雷が鳴り、甄嬛が雷を怖がることを知っている皇帝は、こっそりと甄嬛のもとに駆けつけてしまいます。この出来ごとは、华妃に“杀了她(甄嬛)”と言わしめます。
甄嬛は雷も苦手なのですが、猫も苦手なことが判明するシーンもあります。皇后と甄嬛がお話ししているとき、皇后がペットの猫を抱くと、甄嬛はとっても怖がってしまいます。これは、なにかの伏線であるかもしれません。
螺子黛 |
同心结 |
皇后が、皇后をやってるのもつらいのよみたいなことを、ベテランな宮女剪秋にもらして、だからこそ、皇后は無常を感じて仏教に傾いているみたいなエピソードもありました。
これまでは、後宮のまとめ役をそつなく勤めているように見える皇后なのですが、いずれ皇后と甄嬛は本気で戦うことになるのでしょうか?
甄嬛と果郡王の接近も、微妙に語られます。まず、果郡王は自分のママが不幸をかこっていることを嘆き、甄嬛は果郡王に対してちょっと好意を持ちます。
次の甄嬛と果郡王の出会いは、まさに少女マンガみたいに展開します。あのお正月の雪の日、果郡王は、小允子が切った剪纸を、こっそりと大切にしまっておいたのでした。
甄嬛は、果郡王の愛を理解しつつも、自分の立場も守らなければなりません。
西域の反乱を平定した年羹尧は帰還して、ある日、皇帝と华妃といっしょに食事をするのですが、年羹尧の態度は皇帝に対してあまりに横柄です。
华妃はそんな年羹尧の態度をいましめつつも、甄嬛に闘いをしかけていきます。
年羹尧(兄)と华妃(妹) |
息詰まる展開が多くなっていくなか、甄嬛の侍女流朱と安陵容の侍女宝鹃は、美女ではないのですが、見る者の気持ちをなんだかんだなごませてくれると思います。
ラベル《甄嬛传》 --目次
1 后宫・甄嬛传 2011(1)--最後の孙俪(スン・リー)
2 后宫・甄嬛传 2011(2) --登場人物と役者
3 后宫・甄嬛传 2011(3) --清朝後宮のしくみ
4 后宫・甄嬛传 2011(4) --孙俪传(スン・リー伝)
5 后宫・甄嬛传 2011(5) --名セリフ集1
6 后宫・甄嬛传 2011(6) --名セリフ集2
7 后宫・甄嬛传 2011(7) --名セリフ集3
8 甄嬛传 第1集-第5集 --甄嬛の病気
9 甄嬛传 第6集~第10集 --闘いのはじまり
10 甄嬛传 第11集~第15集 --華妃の斜陽と復活
11 甄嬛传 第16集~第20集 --浣碧の迷走
12 甄嬛传 第21集~第25集 --安陵容の憂鬱
13 甄嬛传 第26集~第30集 --“腹黑女”は日本語
14 甄嬛传 第31集~第35集 --仮面(差異と反復)
15 甄嬛传 第36集~第40集 --皇帝と甄嬛の陰謀
16 甄嬛传 第41集~第45集 --あっぱれ、流朱の死
17 甄嬛传 第46集~第50集 --戻ってきた笑顔
18 甄嬛传 第51集~第55集 --回宫(後宮再び)
19 甄嬛传 第56集~第60集 --小競り合いの応酬
20 甄嬛传 第61集~第65集 --二人のじゃじゃ馬
21 甄嬛传 第66集~第76集 --皇后,杀了皇后
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