2012年4月4日水曜日

甄嬛传(宮廷の諍い女) 2011|第6集~第10集|闘いのはじまり


ラベル“甄嬛传” 9
ストーリー引用+単語集

ぼくは、このドラマを第7集くらいまで見て、それからしばらくの間、先に進めなくなってしまいました。ついには、甄嬛と皇帝が結ばれてしまう日が刻一刻と近づいてきているからです。

そんなわけで第6集~第10集では、甄嬛が正式に妃嫔となります。皇帝はことのほか甄嬛を特別扱いするため、华妃一派は面白いはずがありません。魔の手は、まず眉庄に襲いかかり、やがては甄嬛にも伸びてきます。

こうして、甄嬛は、ついに戦闘モードに突入していく模様です。

見所は、こんな感じです。

・ 皇帝と甄嬛の出会いと結合
・ 余答応の運命
・ 华妃一派の謀略

皇帝は、御花园で笛を吹いている甄嬛を見かけます。皇帝は、自分は果郡王だと偽ります。果郡王は、甄嬛とまた会おうねと約束します。甄嬛は果郡王に心引かれ、ちょっとうきうきしますが、周りからあんたは皇帝のものなんだからねとたしなめられます。

皇帝と甄嬛の初恋みたいな駆け引きが語られるのが第6集~第7集あたりだったと思いますが、このあたりが一番の見どころのように思います。碎玉轩のみんなも、大喜びです。

皇帝は、掟破りで、まだ寝てもいないうちから甄嬛を莞贵人にしてしまいます。皇帝と甄嬛の結ばれ方は、もちろん見所なのですが、この晩、华妃が“きいーっ”と泣き崩れるさまも見ものです。

皇帝から小名(幼名)を問われた甄嬛が、小名はなかったと答えると、皇帝は、じゃあ嬛嬛(ホアンホアン)にしようと言って、甄嬛を嬛嬛と呼んで喜んだりするのも、なかなかかわいいのでした。

ちょっとさかのぼりますが、第5集において、お正月の晩、甄嬛が剪纸を梅の枝に吊るすとき“逆风如解意,容易莫摧残……”と口にするのですが、それが皇帝の耳に入ります。皇帝は、その誰かを探そうとするのですが、甄嬛は逃げてしまいます。

皇帝は、“逆风如解意……”と口にした女を必ずや探し出せと命じます。実は、このとき宮女余莺儿も、その場にいたのでした。

余莺儿は、自分が“逆风如解意……”と口ずさんだ者であると偽り、皇帝の寵愛を獲得し、余答応になってしまいます。甄嬛が皇帝が皇帝であることを知るのは、この余答応がらみなのでした。

この“逆风如解意……”というのは、唐詩のひとつだそうです。

《梅花》 崔道融

数萼初含雪,孤标画本难。
香中别有韵,清极不知寒。
横笛和愁听,斜枝倚病看。
朔风如解意,容易莫摧残。

まるでわかりませんが、現代語訳するとこんなふうになるそうです。

梅花初放,花萼中还含着白雪;梅花美丽孤傲,即使要入画,都会担心难画的传神。
花香中别有韵致,清雅地都不知道冬的寒冷。
梅花的枝干横斜错落,似愁似病,
北风如果能够理解道梅花的心意,就请不要再摧残她了。

さて、华妃一派とは华妃+丽嫔+曹贵人の3人組です。彼女たちの手となり足となるのは、华妃お付きの太监周宁海と宮女乔颂芝です。この後、甄嬛はこいつらとのどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。


ラベル《甄嬛传》 --目次

 1 后宫・甄嬛传 2011(1)--最後の孙俪(スン・リー)
 2 后宫・甄嬛传 2011(2) --登場人物と役者
 3 后宫・甄嬛传 2011(3) --清朝後宮のしくみ
 4 后宫・甄嬛传 2011(4) --孙俪传(スン・リー伝)
 5 后宫・甄嬛传 2011(5) --名セリフ集1
 6 后宫・甄嬛传 2011(6) --名セリフ集2
 7 后宫・甄嬛传 2011(7) --名セリフ集3
 8 甄嬛传 第1集-第5集 --甄嬛の病気
 9 甄嬛传 第6集~第10集 --闘いのはじまり
10  甄嬛传 第11集~第15集 --華妃の斜陽と復活
11  甄嬛传 第16集~第20集 --浣碧の迷走
12 甄嬛传 第21集~第25集 --安陵容の憂鬱
13 甄嬛传 第26集~第30集 --“腹黑女”は日本語
14 甄嬛传 第31集~第35集 --仮面(差異と反復)
15 甄嬛传 第36集~第40集 --皇帝と甄嬛の陰謀
16 甄嬛传 第41集~第45集 --あっぱれ、流朱の死
17 甄嬛传 第46集~第50集 --戻ってきた笑顔
18 甄嬛传 第51集~第55集 --回宫(後宮再び)
19 甄嬛传 第56集~第60集 --小競り合いの応酬
20 甄嬛传 第61集~第65集 --二人のじゃじゃ馬
21 甄嬛传 第66集~第76集 --皇后,杀了皇后

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