2012年2月9日木曜日

侠女黑玫瑰 1991


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1991年には、こんな映画が作られています。

侠女黑玫瑰 1991 香港

“侠女”と“黑玫瑰”という言葉が合体しているわけですが、ここでの“黑玫瑰”は、戦争中に日本軍と戦う女性ヒーローです。

“鬼”という中国語は、日本語の鬼ではなく、むしろ幽霊とか亡霊というような意味です--みたいな話しは何度かしたように思います。

百度百科を見ると、親切な人がいるもので、日本における“”という言葉を、《日本书纪》とか《出云风土纪》とかから説き起こしています。

では、“鬼子”とはどんな意味でしょうか? 百度百科には、親切にも日本語で“中国を侵略する外国人に対する憎悪の言叶”と書かれています--これって、日本人が意図的に書いたようにも思います。

たとえば、娄烨の映画《紫蝴蝶》 2003 とかで、“鬼子”という言葉は、ぼくたちにもおなじみなだと思います。

西洋映画では、あまりにも当たり前のようにナチが悪者として描かれる映画が量産されてきたわけですが、中国映画が、戦争中の日本人の悪行を描くのは、あまりにも当たり前なわけです。

こんな事情は、《鬼子来了》 (鬼が来た!)2000 という、ろくでもなくつまらない映画を見た人も知っていることでしょう。

香川照之という人が何か演じたり、何か語ったりするとき、ありとあらゆる毒を抜いてしまいます。マイク・タイソンとか、ボクシングとかについて、この人が何か語るとき、いったい何が面白いというのでしょうか?

そんなわけで、8月1日は“八一建军节”なのですが、1953年には“中国人民解放军八一电影制片厂”が作られています。

ここがどんな映画を作ったのかというと、たとえばこんな具合です。

老电影《冲破黎明前的黑暗》


“中国人民解放军八一电影制片厂”については、いつか、もうちょっと詳しく考えてみたいように思います。

日本軍と戦ったのは朝鮮人や中国人でもあるわけですが、アメリカ軍だって日本軍と戦っています。そんなわけで、朝鮮映画とか中国映画とかアメリカ映画では、単純な悪としての日本軍が描かれる映画がたくさんあるわけですが、そんな映画に日本人はなかなかお目にかかれません。

残念ながら《侠女黑玫瑰》では、バットウーマンみたいな黑玫瑰には出会えないわけですが、でも、この映画って、なんだかちょっとヘンなようにも思います。






《ラベル“黑玫瑰/黑薔薇”に属するブログ--目次》
 0 玫瑰玫瑰我爱你 1940
 1 黑玫瑰 1965
 2 黑玫瑰与黑玫瑰 1966
 3 女黑侠木兰花 1966/1981
 4 侠女黑玫瑰 1991
 5 女黑侠黄莺 1992
 6 九二黑玫瑰对黑玫瑰 1992
 7 玫瑰玫瑰我爱你 1993
 8 黑玫瑰义结金兰 1997
 9 见习黑玫瑰 2004 (出水芙蓉 2007)
10 黑玫瑰(电视剧) 2009
おまけ 猛鬼差馆(バンパイア・コップ) 1987

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