2015年11月7日土曜日

花千骨 2015|ぼくたちを大笑いさせてくれた素敵な登場人物たち



とにもかくにも、今年(2015年)ぼくたちを大笑いさせてくれた大陸のドラマは

花千骨 2015

です。この記事では、《花千骨》 を彩ってくれたあれこれの登場人物たちを紹介します。

《花千骨》 とはそもそもなんなのか? なんで 《花千骨》 を見て大笑いできるのか? 六界ってなに? 中国の少女たちは 《花千骨》 にどう対応したのか? などについては、こっちの記事を見てください。

花千骨 2015|舞台は 《仙剑三》、物語は金庸の良いとこ取り


花千骨赵丽颖

原作小説のタイトルが示すように、花千骨が 《花千骨》 の主人公でありヒロインです。原作では最後の神様が花千骨なのだそうですが、ドラマでは女娲の后人(子孫)になっています。彼女の魂が新生児のなかに入り込み、花千骨が生まれます。

このときたまたま居合わせたのが蜀山派の清虚道长で、パパにこの子が大きくなったら蜀山派に修業に来なさいと言います。

花千骨が生まれたときママは死んでしまったので、彼女は小さな村でパパと二人で暮らしています。でも、“呪われた存在”、“村に厄災をもたらす存在” として村八分にされています。彼女の言えが村人たちに襲われたとき、助けて
くれたのが墨冰で、パパは死んでしまいます。

でも、つかの間、花千骨にとって幸せな時間が訪れます。墨冰といっしょの生活がはじまり、家を直したり、剣法を習ったりします。しかし、やがて墨冰は消えてしまい、彼女は仕方なく蜀山派を目指します。こうして、花千骨の旅がはじまります。

白子画霍建华

霍建华という人は、ほんとにきれいだなあと思います。原作者のFresh果果が2008年にこの小説を書き始めたとき、白子画=霍建华でイメージしていたわけではないのでしょうが、今、白子画を演じられるのはこの人しかいないように思います。

白子画は五仙(仙人の最高位である上仙に到達した5人)の一人で、长留派に属しています。长留は新たな後継者を選ぶことになり、白子画が上仙(掌门)になります。実はこのからみで、白子画はいっとき下界で術を使わない修業をすることになります。それが花千骨を救った墨冰です。

白子画は常に沈着冷静で、その立ち居振る舞いは氷のように冷たいので、霍建华は、細やかなとか、お笑いだとか、熱血なとか、そういった演技は一切できません。ただひたすらの氷のような演技は、それが逆にぼくたちを笑わせてくれます。


杀阡陌马可

魔界および妖界の魔君(圣君)が、この杀阡陌で七杀派を統率しています。つまり、仙界・人界と対立しているのが七杀派で、物語の縦軸になるのが仙界・人界 vs 七杀派です。そして、六界で最も美しいのがこの杀阡陌です。

杀阡陌を演じているのは马可という売出中の鮮肉のひとりですが、けっこうでかい体で女装して、もっとも美しい存在を演じるのはやけくそ気味ですが、悪くなかったと思います。

花千骨は旅の途中、东方彧卿と杀阡陌に出会い、东方も杀阡陌も彼女に恋してしまいます。ただし、杀阡陌の場合、花千骨に死んでしまった妹を重ねて見ています。“小不点、わたし、きれい?” と問われる花千骨は “おねえさ
ま。とってもきれいよ” と答えます。

杀阡陌は花千骨のことを、ほとんど “小不点” と呼びます。“小不点” というのはとても小さいという意味で、人間に対して使えばチビということになります。杀阡陌の言う “小不点” は、日本語だと目の中に入れても痛くないといった意味に相当するのでしょう。

杀阡陌は一貫して花千骨を守るための行動に出るため、白子画が花千骨に冷たくあたっても許そうとはしません。そういうわけで、仙界・人界 vs 七杀派の対立は、ちょっと複雑になってしまいます。

单春秋阮伟旌

杀阡陌が仙界・人界 vs 七杀派の対立そのものにはさっぱり興味を示さないため、もっぱら悪事に走るのが七杀派の护法である单chán春秋です。

この人は実は、杀阡陌を殺して自分が七杀派の魔君となり、さらには六界を統一しようという野心を持っています。しかし单春秋の企みはことごとく失敗してしまい、しかも失敗の原因にはたいてい花千骨がからんでいます。

濃くて長い茶色の眉とかもみあげだとかで、この人がいったいどんな顔なのかはまるでわかりません。

どんな顔をしているのかは、《花千骨》 の後日譚である 現代を舞台にした 《花千骨 2015》 を見るとわかります。

旷野天王修泽

杀阡陌の手下の一番手が单春秋ならば、旷野天は单春秋の手下です。この人の顔は切り傷だらけというか、ひび割れだらけで、やっぱり実際はどんな顔なのかわかりません。こちらも 《花千骨 2015》 を見ると、実際の顔がわかります。

七杀派の具体的なキャラクタは杀阡陌と单春秋、旷野天の3人しかいません。小説 《花千骨》 はそれで良かったのかもしれませんが、3人だけの悪党軍団というのはドラマになってしまうと物足りなさがあります。


夏紫薰蒋欣

五仙というのが誰かというと、白子画・夏紫薰・檀梵・无垢・东华の5人です。一人だけ女性がいて、香水の仙人です。誰が演じているかというと、《甄嬛传》 で強烈な悪女・华妃を演じた蒋欣です。

ちょっとぽちゃなので、わりと粘着質に向くのでしょう。胡军の 《天龙八部》 2003 でも、蒋欣の木婉清はけっこう粘着質でした。今回はどんな粘着質なのかというと、蒋欣の夏紫薰は白子画に恋しているのです。しかし、白子画はいっこうになびきません。

五仙は、今はばらばらに暮らしています。でも、紫薰は白子画が恋しくてちょこちょこ长留に来て、子画に迫ります。一方、紫薰に恋して
いるのが檀梵です。

書いてしまいますが、花千骨は白子画の弟子になります。长留の弟子になった者たちは剣の大会を経て、正式に誰の弟子になるのかが決まるのですが、あれこれあって白子画は花千骨を弟子にします。もう、紫薰は耐えられません。

檀梵杨烁

檀梵は今でも紫薰を口説こうとはしているのですが、白子画の紫薰に対する態度と同様、紫薰にはまるでその気はありません。

五仙のあとの二人、无垢と东华も登場します。くわしいことは書きませんが、問題は东华です。失踪したまま行方がわかりません。ドラマが進んでいくと、誰が东华であるのかはわかってくるので、楽しみにしておきましょう。


摩严蒋一铭

长留を取り仕切る三尊が世尊(摩严)、尊上(白子画)、儒尊(笙箫默)で、この順番で师兄(兄弟子)→师弟(弟弟子)にあたります。摩严が、一番頭が硬いとというかお馬鹿さんというか、保守的というかルール一辺倒な立場です。

実は大きな秘密があるのですが、そういう問題は見てのお楽しみにしておきましょう。また、花千骨に一番つらくあたるのもこの人です。ついには罪人となった花千骨をなんと……。

笙箫默苗驰

长留三尊のなかで最もいいかげんというか、頭がやわらかいというか、ルールにとらわれないのが儒尊です。白子画以外はみんな強くはないので、この人も大きな見せ場はありません。ただし、一番、人の気持ちがわかっているのが儒尊で、白子画や花千骨のよき理解者です。

长留では長いこと弟子を取っていなかったため、新しい弟子を募集します。もちろん、この新弟子募集に花千骨も参加するわけです。新弟子募集の結果、儒尊が弟子にしたのは大して腕は立たないお笑いカップルなのでした。


霓漫天李纯

长留の新弟子のひとりで、パパは蓬莱岛主の霓ní千丈です。一定期間の修業の後、仙剑比赛で優勝すれば白子画の弟子になれるのですが、優勝に最も近いと思われるのが霓漫天です。人喰い植物との戦いにおいて、霓漫天は花千骨の良きお友達になります。

花千骨は长留の弟子にはなるのですが、このときすでに蜀山派の掌门でもあります。こういった何かにつけ、花千骨ばかりが目立つ事態に霓漫天は苛立ちます。

やがて、霓漫天はすべてにおいて花千骨と対立することになります。しかも、花千骨が白子画に恋心を抱いていることに気づいてしまいます。

朔风江明洋

かなり尖った顔をしている新弟子の一人が朔风です。长留の新弟子試験の当日、誰もが霓漫天に一目置くのですが、朔风は漫天を無視します。

新弟子たちが灯籠流しをしているとき、朔风は誰かに “どこで生まれたの?” みたいなことを聞かれて、彼は “俺は石から生まれたんだ” と、孙悟空みたいなことを言います。出生には、何か秘密がありそうです。

やがて、花千骨は白子画を救うために十大神器探しの旅に出るのですが、このとき朔风は花千骨に同
行します。

·

孟玄朗徐海乔

长留の新弟子たちが苦労して試験にパスしたのに、孟玄朗は無試験で新弟子になります。なんでかというと、皇帝の息子だからです。しかし、皇帝は自分の死期が近いことを悟り、玄朗を後継に指名したため、彼は王室に戻らなければなりません。

孟玄朗も花千骨に惚れてしまうのですが、花千骨にとっては、杀阡陌や东方と同様、良きお友達です。杀阡陌のパワーには比べようはないものの、皇帝という立場から苦境にある花千骨を何かと手助けしようとします。

轻水鲍天琦

霓漫天がことごとく花千骨と対立するようになってしまってからは、千骨のもっとも良き友達が轻水です。孟玄朗は、いくら花千骨に言い寄っても対象としては相手にされません。轻水は孟玄朗を好きになってしまいますが、やはり孟玄朗に相手にされません。

やがて、孟玄朗は皇帝になるため长留を去ってしまいます。孟玄朗をあきらめきれない轻水は、孟玄朗に会うため朝廷に忍び込んでしまいます。そんなとき国内にごたごたがあって、それを轻水のパパ(周国の王)が援助することになります。

というわけで、もとをただせば轻水と孟玄朗は親戚だったため、ならば轻水が宮女として皇帝にお仕えすればいい--ということになります。


落十一董春辉

摩严の一番弟子が落十一で、あれこれ新しい弟子たちの面倒を見ます。義侠心には厚いけれど、ちょっと頼りない……という武侠ものには必須の役どころです。

演じているのは董春辉という人ですが、このドラマでも 《花千骨 2015》 でも、一番得をした役者はこの人のように思います。

落十一が画面に登場すると、物語がなごみます。长留の新弟子たちも、彼になついています。

糖宝安悦溪

武侠ものには、女の子のぼけ役も欠かせません。それが糖宝です。糖宝は灵虫で、言葉のしゃべれるいも虫です。千骨と东方の旅の過程で登場し、千骨をママ、东方をパパと認識しています。

千骨が长留の入門試験に参加したときにはまだいも虫で、試験の間、落十一が糖宝を預かります。糖宝は、やがて人間の姿に変身して、こうして落十一と糖宝の恋物語がはじまっていきます。


东方彧卿张丹峰

花千骨と白子画がこのドラマの主人公だとすれば、それに次ぐ重要な役どころが杀阡陌と东方彧卿でしょう。見ていれば、だいたいはわかってくるのですが、东方のあれこれについては書かないでおきましょう。

千骨が蜀山への旅の途中、水浴びをしていると、たまたま东方に見られてしまいます。

これがきっかけで二人は良き友達となっていきます。杀阡陌の花千骨を守るための行動は、たいていは彼女にとっては迷惑なのですが、东方は千骨が困っているとタイミング良く現れて彼女を助けます。

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心之火(电视剧《花千骨》片头曲)


花千骨 搞笑 NG 花絮霍建华赵丽颖


《花千骨》花絮尊上篇 霍建華原音迷人

2015年11月3日火曜日

《花千骨 2015》 2015|花千骨御一行様、現代にお成り~!



《花千骨》 2015 は、今年(2015年)のテレビドラマ最大の話題作だったと言っていいでしょう。6月9日から週2日の放送が始まり、9月7日に大結局を迎えています。

花千骨 2015》 2015

は、《花千骨》 2015 の大結局から1周間後の9月15日から、爱奇艺によるネットでのドラマ提供が始まりました。

というわけで、このドラマでは 《花千骨》 の登場人物の面々が、現代の2015年に穿越(タイムトリップ)してきます。

現代にやってきた花千骨御一行様が、どんな人たちなのかについての詳細は、こっちを見てください。

花千骨 2015|2015年の花千骨御一行様って、どんな人たち?


「え? 穿越ドラマって禁止じゃなかったの?」 いえ。大丈夫です。これはテレビドラマではなくネットドラマだからです。なんでみんなが現代に穿越してくるのかというと、こっちの 《花千骨 2015》 の第一集で、こんなエピソードが語られます。

千骨杀阡陌穿越未来成为现代人十年之前,摩严以灵换灵救了花千骨,白子画和花千骨定下千年再相见的约定。时光如水,白驹过隙,转眼过了十年,花千骨苏醒过来,一脸茫然打量身边的环境。在笙箫默的讲解下,花千骨得知十年前发生的事情,师父白子画已经离开长留,前往千年之后的世界。
(千骨と杀阡陌が現代に穿越する10年前、摩严は自分の魂と千骨の魂を交換することによって千骨の命を救い、白子画と花千骨は1000年後に会う約束をした。……それから10年後、花千骨の意識が戻ったとき、彼女は何がなんだかわからなかった。笙箫默(儒尊)が、10年前の出来事を説明してくれ、彼女は师父である白子画がすでに长留を離れ、1000年後の世界に行ってしまったことを知った)


原作を知らずテレビドラマ 《花千骨》 だけを見たぼくたちは「あらま! そういうことだったわけ?」と納得するしかありません。原作でも、摩严は自分と千骨の魂を交換して千骨を救ったのでしょうか?

あるいは、すべてがこのドラマのための創作かもしれません。

儒尊は、千骨の体が弱っているため魂だけを1000年後に送り込み、千骨の守り役として落十一も1000年後に送り込みます。

さてその頃、杀阡陌が復活します。单春秋にことの顛末を聞いた杀阡陌は千骨を守るため、单春秋とともに1000年後の世界に旅立ちます。


杀阡陌は、すっかり現代に溶け込み、美形の整形外科医として有名になっています。はたまた、現代には异朽阁主としての东方彧卿もいます。ただし、またしても期限付きで生きています。

东方は、身寄りのない糖宝の面倒を見ているのでした。この糖宝は、《花千骨》 で死んでしまった糖宝が現代に転生した姿ということなのでしょう。ただし、彼女はまだ何も思い出していません。

千骨は魂だけ現代にやってきたため、杀阡陌たちは新生児として生まれるはずだと思い込んでいます。

《仙剑三》 の杨幂も、《花千骨》 の千骨も新生児として、この世に転生してきたのでした。

杀阡陌たちは花千骨の反応を示す病院を見つけますが、その夜生まれた新生児は何者かに盗まれてしまいます。なんでこの病院に花千骨の反応があるのかというと、花千骨がいるからです。


2015年の花千骨は花洛恬という大学生で、この病院に入院しています。彼女は新生児盗難事件に巻き込まれてしまいますが、そのどたばたの最中に沐童という男と出会います。

ところが、沐童は大学教授であり、花洛恬の先生だったのでした。

やがて、1000年前からやってきた御一行さまたちは、花洛恬が花千骨であることに気づきます。杀阡陌は、千骨が現代で幸せに暮らすことを願い、洛恬が千骨であることを知らせようとはしません。

しかし、东方は無理やり糖宝にすべてを思い出させてしまいます。結果、花洛恬も自分が花千骨であることを知らされます。しかし、花洛恬にはそんな話はまるで信じられません。

そんなこんなで、十一と糖宝は久しぶりの再会を果たします。でも、东方は十一に釘を刺します。「1000年前に守れなかったんだから、現代でもお前は彼女を守れない」


穿越組はみんな花千骨の心配ばかりしていて、「白子画はどこ? 誰?」という発想をする人は誰もいません。

なんでかと言うと、白子画を好きなのは花千骨だけで、ほかのみんなは白子画に関心なんてないからです。

いや、違いました。《花千骨》 には、夏紫熏がいました。もし、白子画を追いかけて夏紫熏まで現代に来てしまったら、それはもう無茶苦茶なお笑いにしかならないわけですが、そういうのも見てみたかったように思います。

「じゃあ、白子画は誰よ?」というと、どんどん花洛恬と仲良くなっていく沐童が白子画です。ただし、花洛恬以上に、沐童は自分が誰なのか自覚するような気配ありません。


《花千骨 2015》 の杀阡陌は、すっかり洛恬、东方、十一たちのお仲間ですが、《花千骨》 の杀阡陌も悪役とは言えませんでした。《花千骨》 で、悪事を企んでいつも失敗していた悪役が单春秋です。そして、单春秋の子分が顔が切り傷だらけの旷野天でした。

《花千骨 2015》 でも单春秋が悪役を引き継ぎ、またしても魔君の地位を手にいれようとするのかというと、そうではありません。魔君として世界を支配しようとするのは旷野天です。旷野天は单春秋の体に乗り込んで、現代にやってきてしまったのです。

旷野天はもちろん、单春秋だって太くて長い眉とどぎついメイクで、いったいこの二人がほんとうはどんな顔をしているのか、まるでわかりませんでした。

《花千骨 2015》 では、引き続き同じ役者が演じているのでノーメイクのというか、それに近い顔を見られます。


あと二人、长留の人物が登場します。霓漫天と朔风です。《花千骨》 の霓漫天に対しては好き嫌いは別れるところのように思いますが、ぼくは個人的には朔风はけっこうよかったと思います。

《花千骨》 では、朔风は自分の役割を全うしたので、《花千骨 2015》 の朔风はその転生です。《花千骨》 の朔风があまりにキリキリしていたので、かなりゆるい 《花千骨 2015》 の朔风にがっかりしてしまう人も少なくないでしょう。

霓漫天は、成仏できずに時空の穴みたいなところに閉じ込められています。旷野天が霓漫天を引きずり出してきて、自分の野望のために利用します。千骨と漫天は、今度こそは仲良しになれるのでしょうか?

さあ、いったい白子画と花千骨は幸せになれるのでしょうか? いま、ぼくは全33集のうち第30集の途中まで見たところなので、どんな結末が待っているのか実際に
知りません。


ちょっとネタバレ的なことを言ってしまうと、千骨の記憶はじょじょに戻ってきますが、白子画のほうはいつまでたっても無頓着です。もう大結局も近いというのに、大丈夫なのでしょうか。

洛恬が、沐童は桃花羹が好きだと思い込んで、沐童のために桃花羹を作ってきて、沐童に桃花羹を食べさせるところなどは、このドラマを見ていてとても楽しめるシーンのひとつでしょう。

あ。あと、杀阡陌に絡んでくる大企業の娘がいます。江晓という名前です。なんだかんだ、杀阡陌も江晓のことが気になり、次第に惹かれていきます。江晓はいったい誰なのでしょうか? すぐに思いつくのはもちろん……ですが、さあ、どうなのでしょう。

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花千骨2015主題曲 MV兩生緣 馬可 殺阡陌


花千骨外傳 第28集 跑完mv就會開始 上仙出現 曠野天打贏殺姊-.-

2015年11月2日月曜日

《花千骨 2015》 2015|2015年の花千骨御一行様って、どんな人たち?



《花千骨 2015》 2015 は、《花千骨》 2015 の後日譚であり、花千骨をはじめ、杀阡陌や东方、落十一たちが現代で活躍するネットドラマです。なんでそんなことになったかについては、こっちを見てください。

《花千骨 2015》 2015|花千骨御一行様、現代にお成り~!

この記事では、《花千骨 2015》 の主なキャラクターたちを紹介しましょう。


花千骨赵丽颖

このドラマのために、いくつかのシーンは実際に撮影したのかもしれませんが、赵丽颖の花千骨もちょこちょこは登場します。ただし、多くは回想シーンであって、それはもちろん 《花千骨》 2015 からの流用です。

《花千骨》 2015 は、ぼくたちを大いに笑わせてくれたわけですが、最大のお笑いどころは杀阡陌亡きあと、赵丽颖の花千骨が魔君に変身するところだったと思います。

赵丽颖は “可愛い” という形容詞が似合う女優さんだと思いますが、意外と大陸の女優さんって “可愛い” 子は少ないようにも思います。大陸の若手女優No.1の座は大乱戦なわけですが、赵丽颖はその候補のひとりです。

花洛恬蒋方婷

現代で生活している花千骨は、花洛恬という名前の女子大生です。演じているのは蒋方婷という人で、特に有名なわけでもなく、特にきれいなわけでもありません。ネットでは、“なんでこんな女優が花千骨なのよ!?” とさんざん叩かれます。

この子は、けっこうがたいのしっかりした子で、脚なんかけっこう太いし、長くもありません。ぼくは、なんだかんだ見ていくうちに、“あ。これがこのドラマの花千骨なんだね” と慣れてしまいました。

でも、赵丽颖の花千骨にこだわりのある人は、蒋方婷の花千骨に慣れることはできないのでしょう。これが最大の原因で、このドラマの評判はすこぶる良くありません。

QQ空間でこのドラマを見たという話を書いたら “这个...我看了一点点就放弃了。”(ちょこっと見ただけで、すぐに見るのをやめた) と言ってきた知り合いがいました。こんなのが多くの人にとっての、このドラマに対する代表的な感想でしょう。

沐童刘秋实

白子画が、花洛恬の大学の物理の教授です(どのような白子画だったのかは別にして……)。花洛恬はだんだんと花千骨の記憶を取り戻しますが、沐童はドラマが大結局に近づいても、自分が誰であるのかを自覚する気配はいっこうにありません。

物語が進むに連れ、お話がどんどん仙侠化していきますが、沐童はただ一人現代の常識と科学でことに対処しようとします。本家 《花千骨》 の白子画が、一人だけ浮いた存在だったことを思い出せば、このドラマにおける沐童の存在も、それはそれなりに納得できるようには思います。

物語は花洛恬=花千骨を中心に展開していくわけですが、誰もが、そもそも花千骨はなんのために2015年の現代にやってきたのか忘れています。この仕掛けは、ゴジラ映画で、いつゴジラが出てくるのかという期待感と同様の事態でしょう。


杀阡陌马可

主演が、本家 《花千骨》 に引き続き杀阡陌を演じている马可です。なんで马可が主演なのかというと、《花千骨》 で一気に有名になったのが马可であり、こっちの 《花千骨 2015》 で一番有名な役者が马可だからです。

この人は、1990年生まれの90后の第一世代です。2001年(たぶん)放映されたテレビドラマ 《孙中山》 で、子供時代の溥仪を演じたそうです。その後も子役~少年役をこなして、売り出し中の小鲜肉のひとりになります。

現代においても相変わらず “自恋” な杀阡陌というか、もしろ現代のほうが自分の美を理解できる人間が多いので1000年前より現代のほうが気に入っているとか言いながら、売れっ子の整形美容師をやっています。

单春秋阮伟旌

杀阡陌率いる七杀派の幹部が单chán春秋で、单春秋の手下が旷野天ですが、七杀派三人組はそろって本家 《花千骨》 と同じ役者が演じています。そうは言っても单春秋の素顔がどんなだかは、あのメイクではまるでわかりませんでした。

素顔の阮伟旌という人は、まあまあ2枚目じゃありませんか。本家 《花千骨》 では魔君の地位を奪おうと必死でしたが、こっちではすっかり従順な部下であり、会社の経営者です。ただし……。

旷野天王修泽

旷野天は、実は东方が呼び出した妖魔でした。杀阡陌は单春秋を連れて二人で2015年にやってくるのですが、なんで旷野天まで現代にやってきてしまったのかというと、旷野天は单春秋の身体を乗っ取っていたのでした。

動機付けや世界征服の手法がいまいちな感は否めませんが、このドラマの悪役はもっぱらこの旷野天が担います。この人がらみのお笑いシーンはまったくないのですが、そういうのがあると良かったようにも思います。


东方彧卿王闯

本家 《花千骨》 では东方は死んでしまったはずですが、なぜか2015年においても异朽阁阁主として金融会社の経営者をやっています。杀阡陌が花千骨を守りたいだけなのに対して、东方はまだ花千骨に気があります。

东方は、まず糖宝にすべてを思い出させることで、花洛恬に自分が花千骨であることを自覚させます。しかし、花洛恬の記憶の戻りが遅いため、無理やりすべてを思い出させようとするのですが……といったあたりが、このドラマのクライマックスになります。


儒尊苗驰

长留の三尊の一人が儒尊であり、笙箫默という名前です。こっちのドラマでは特別出演んおで、そんなに出番はありませんが苗驰という役者が本家 《花千骨》 に引き続き儒尊を演じています。

苗驰は本来はお芝居の役者のようですが、たまには映画にも出演しています。たとえば、《四大名捕》 では神侯府の四小名捕の一人をやっていました。

白子画は1000年後に花千骨と出会う約束をして、勝手に1000年後に赴いてしまいます。

痛手を負った千骨がやっと目覚めると、儒尊は、千骨の体があまりに弱っているため、彼女の魂だけを1000年後に送り込みます。

落十一董春辉

“お前は糖宝を守ってやれなかった!” と魔君=花千骨のパワーを食らって落十一は死んでしまったのかと思っていましたが、どうやら死んではいなかったようです。儒尊は、1000年後の花千骨を守らせるため、落十一は本体ごと1000年後に飛ばします。

落十一も本家 《花千骨》 と同様、董春辉という人が演じています。本家 《花千骨》 でも、この 《花千骨 2015》 でも、一番得をした役者さんはこの董春辉だと思います。ちょっと情けないけど、愛と義侠心にあふれる落十一です。

《花千骨 2015》 全体に通して言えることは、いくらかでも低予算ドラマを取り繕うために、役者さんたちが登場するたびに流行のファッションを身にまとっていることです。特に、长留のあの白装束を脱ぎ捨てた落十一は、ラフでカジュアルなファッションをあれこれ披露してくれます。

糖宝贾博雅

落十一といえば糖宝なわけですが、本家 《花千骨》 では糖宝は明らかに死んでしまいました。こっちのドラマにおいて現代で生活している糖宝は、1000年前に死んだ糖宝の転生なのでしょう。身寄りのない糖宝は、东方に養われています。というか、东方は糖宝を探し出したのでした。

花洛恬と糖宝は大学の同級生ですが、糖宝は花洛恬に意地悪なちょっかいを出します。学園で花洛恬ばかりが目立つからでしょうか(というには、花洛恬はけっこうブスなのですが)。

そんなわけで、花洛恬と糖宝がライバルとして出会い、やがて和解していく模様は、学園青春ドラマとして描かれます。やがて糖宝は、东方の企みによってすべてを思い出してしまいます。そのときもちろん、糖宝は落十一が誰であるのかを知っているわけです。


霓漫天彭紫烊

本家 《花千骨》 において、日本人にとって最も理解しすらい存在が霓漫天でしょう。誤解に誤解を重ねて、恨まれる理由のない相手に対して仇を討とうとします。きちんと考えたり調べたりすれば、そうでないことは簡単に理解できるはずなのに、そういう回路は一切存在しません。

しかし、中国のドラマにおいてはこういうタイプの悪役がいくらでも登場します。金庸ドラマにおける最大の悪女が 《神雕侠侣》 の李莫愁ですが、李莫愁もありとあらゆる事態を誤解しながら、小龙女と敵対していきます。もっとも……。

霓漫天は、花千骨に対してあまりに多くの恨みがあります。なんと花千骨が白子画の弟子になってしまったこと、花千骨が自分のパパを殺したに違いないこと、朔风が消えてしまったことには花千骨が関係していること……。

なんで霓漫天がこっちのドラマに登場してくるのかというと、旷野天に引っ張りだされてくるからです。もちろん、花千骨に対する恨み骨髄はそのままです。

朔风(林江辰)

本家 《花千骨》 で、朔风が霓漫天にキスするシーンは、最大の見どころのひとつだったと思います。ああいうふうにキスできたらかっこいいよなあ……。朔风は、自分の役割を自覚しているがゆえに、花千骨と十大神器探しの旅に出ます。ただし、実際に惹かれていたのは霓漫天だったのでした。

本家 《花千骨》 の朔风は、あまりにとんがっているのが魅力でした。しかし、こっちの朔风はちっともとがっていないのが、どーだかなー?

とは思いますが、朔风の霓漫天に対する思い、霓漫天の朔风に対する思いは変わってはいません。


江晓王浩燃

《花千骨》 組とは関係なしに、妙に杀阡陌に絡んでくるテコンドー少女が江晓です。パパは、大きな会社の社長です。杀阡陌は、本家でもこっちでも自恋と花千骨を守ることにひた走っているわけで、江晓に興味など示しはしません。

ドラマの終盤、江晓は旷野天に利用されてしまうのですが、そんなこんなで杀阡陌は、ついには江晓に心を開いてしまいます……。このドラマの主要キャラクタはすべて本家 《花千骨》 組なわけですが、ほんとうに江晓は 《花千骨》 組ではないのでしょうか?

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花千骨外傳2015 第一集 1080P

2015年5月16日土曜日

活佛济公 ・ 第一部(第一季) 2010|陈浩民の妖怪ドラマは、なぜ説教臭くないのか



活佛という言葉は直訳すれば “生き仏” という意味ですが、もうひとつ “(昔の小説で)神通力をもって世を救い人々を助ける僧” という意味もあります。だから “活佛济公” とは、“神通力で人々を救う坊さん” ということになります。

济公が誰かというと、周星驰ファンならば 《マッド・モンク 魔界ドラゴンファイター》 1993 で、周星驰が演じた济公を知っているかもしれません。

《济公》 周星驰
この映画の原題は 《济公》 で、日本のサイトでは “天界を追放されかかった天使ローハンは、下界で3人の悪人(娼婦、物乞い、大悪党)を改心させれば許されると言われ、超能力抜きで、観音様からもらった魔法の渋団扇ひとつで大奮闘する” と紹介されています。周星驰の 《济公》 以外にも、济公ものの映画やドラマはけっこうあります。

ここで紹介するのは

活佛济公 第一部(第一季) 2010

というテレビドラマです。多くの济公伝承があるのでしょうが、このドラマは清朝時代に郭小亭という人が書いた 《济公全传》 という小説をベースにして、さらには各種民间伝承も取り入れているそうです。

なお、このドラマの主な登場人物については、こっちの記事にまとめておきました。

活佛济公 第一部  2010|济公(陈浩民)と愉快な仲間たち


ここでの济公が誰かというと、十八羅漢のひとりである降龙罗汉です。羅漢(阿羅漢)が何かというとインド仏教では “悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた人。小乗仏教では修行者の到達しうる最高の位とする” ということだそうです。

ただし、“中国・日本では仏法を護持することを誓った16人の弟子を十六羅漢、第1回の仏典編集(結集けちじゅう)に集まった500人の弟子を五百羅漢と称して図像化することも盛んであった” とのことです。

さらに十八羅漢というのもあって、たいていは十六羅漢+二人なのですが、+二人が誰なのかは宗派などによってまちまちだということです(以上、羅漢については日本語版ウィキペディアの情報です)。


胭脂と大鹏
小説 《济公全传》 の内容は知りませんが、このテレビドラマ 《活佛济公》 がどんな物語なのか、簡単に説明しておきましょう。

仙界では大鵬(伝説上の巨大な鳥)が謀反を起こし、仏宝を破壊しはじめます。それを見つけた宝物殿の見張番灵禅子は、大鵬と闘います。しかし、灵禅子は敗けてしまい、大鵬は逃げてしまいます。

しかし、十八羅漢たちは大鵬をつかまえ、降龙罗汉は胖仙童と瘦仙童に牢屋の大鵬を見張らせます。ところが、胖仙童と瘦仙童は大鵬に騙されてしまう、大鵬は外界に逃げてしまいます。

胖仙童と瘦仙童は罰として、下凡(神仙が下界に下りること)を命じられます。また、降龙罗汉も大鵬を捉えるため下凡することになります。


降龙罗汉は李家の息子として生まれ、李修缘として育ちます。李修缘は子供の頃からとなりの胭脂と仲良しで、ついにふたりの結婚式の日が訪れます。なんとこの時、李修缘は突然自分の使命を思い出し、花嫁を置き去りにして出家してしまいます。

修缘が出家したのは灵隐寺で、道济という名前を与えられます。この寺の监寺(総まとめ役)が广亮で、仙界を下凡した胖仙童です。广亮の子分である必清が瘦仙童の外界での姿です。

こうして济公(道济)と广亮、必清を中心としたドタバタ妖怪退治物語がはじまります。


济公を演じているのは、陈浩民という香港人です。このブログでは 《天天有喜》 2013 でも紹介しましたが、陈浩民はいわば妖怪ものテレビドラマのヒーローです。

街中でスカウトされた陈浩民は、まずモデルとして活躍して、ドラマなどにも出るようになります。そして、最も経典な 《天龙八部》 として名高い黄日华版 《天龙八部》 1997 で、段誉を演じて注目を集めます。

以後、《西游记贰(天地争霸美猴王)》 の孙悟空、《封神榜》 の哪吒など、妖怪と戦うお笑いヒーローとして活躍していきます。

大陸ドラマであるこの 《活佛济公》 2010 が大ヒットしてからは、陈浩民はもっぱら大陸ドラマに出ています。《活佛济公》 はシリーズ化され、これまでに全部で4つ作られています。

活佛济公第二部(第二季) 2011
活佛济公第三部(第三季) 2012
新活佛济公 2014

陈浩民の最新作は、《天天有喜2之人间有爱》 で、《天天有喜》 2013 の直接の続編ではありません。《天天有喜》 の陈浩民はただの木こりだったわけですが、《天天有喜2》 では妖怪狩人という設定になっています。


ぼくが、中国・香港のスターで誰が一番嫌いかと言ったら真っ先に挙げるべきは成龙(ジャッキー・チェン)です。成龙の映画をきちんと見たことはないので、正しいかどうかはわかりませんが、成龙は “アクション(カンフー)とお笑いと愛と涙と道徳” で有名になったように思います。

ぼくは、正義のヒーローが大嫌いだというわけではありません。でも、成龙が観客に無理やり強要する道徳は、たとえば学校の先生とかが説く道徳と直結しているように思います。

もちろん、成龙は香港きっての中国派であり、昨年(2014年)9月の反政府デモ(雨傘革命)でも、先陣をきって “デモなんか、すぐにやめろ” と言っていました。すなわち、成龙が強要する道徳とは、安倍なにがしとか习大大とかが振りかざす権力や国家と一直線につながると言っていいでしょう。

陈浩民の济公だって成龙と同様、事件が解決したとき当事者から感謝されると “压力太大了吧” とか言いながら、人の道とか道徳を語ります。

このとき、ぼくは素直に “そうだそうだ” と思うこともあれば、ときには涙だって出てきます。

それは、陈浩民が演じる妖怪退治ヒーローが語るお説教は、決して権力や国家とつながらないからです。それはただ単に世間一般(でもないのですが)の人たちにとっての愛情物語であり、決して権力や国家にとっての徳ではないのです。

《活佛濟公》片頭曲