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《花千骨 2015》 2015 は、《花千骨》 2015 の後日譚であり、花千骨をはじめ、杀阡陌や东方、落十一たちが現代で活躍するネットドラマです。なんでそんなことになったかについては、こっちを見てください。
《花千骨 2015》 2015|花千骨御一行様、現代にお成り~!
この記事では、《花千骨 2015》 の主なキャラクターたちを紹介しましょう。
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花千骨(赵丽颖)
このドラマのために、いくつかのシーンは実際に撮影したのかもしれませんが、赵丽颖の花千骨もちょこちょこは登場します。ただし、多くは回想シーンであって、それはもちろん 《花千骨》 2015 からの流用です。
《花千骨》 2015 は、ぼくたちを大いに笑わせてくれたわけですが、最大のお笑いどころは杀阡陌亡きあと、赵丽颖の花千骨が魔君に変身するところだったと思います。
赵丽颖は “可愛い” という形容詞が似合う女優さんだと思いますが、意外と大陸の女優さんって “可愛い” 子は少ないようにも思います。大陸の若手女優No.1の座は大乱戦なわけですが、赵丽颖はその候補のひとりです。
花洛恬(蒋方婷)
現代で生活している花千骨は、花洛恬という名前の女子大生です。演じているのは蒋方婷という人で、特に有名なわけでもなく、特にきれいなわけでもありません。ネットでは、“なんでこんな女優が花千骨なのよ!?” とさんざん叩かれます。
この子は、けっこうがたいのしっかりした子で、脚なんかけっこう太いし、長くもありません。ぼくは、なんだかんだ見ていくうちに、“あ。これがこのドラマの花千骨なんだね” と慣れてしまいました。
でも、赵丽颖の花千骨にこだわりのある人は、蒋方婷の花千骨に慣れることはできないのでしょう。これが最大の原因で、このドラマの評判はすこぶる良くありません。
QQ空間でこのドラマを見たという話を書いたら “这个...我看了一点点就放弃了。”(ちょこっと見ただけで、すぐに見るのをやめた) と言ってきた知り合いがいました。こんなのが多くの人にとっての、このドラマに対する代表的な感想でしょう。
白子画が、花洛恬の大学の物理の教授です(どのような白子画だったのかは別にして……)。花洛恬はだんだんと花千骨の記憶を取り戻しますが、沐童はドラマが大結局に近づいても、自分が誰であるのかを自覚する気配はいっこうにありません。
物語が進むに連れ、お話がどんどん仙侠化していきますが、沐童はただ一人現代の常識と科学でことに対処しようとします。本家 《花千骨》 の白子画が、一人だけ浮いた存在だったことを思い出せば、このドラマにおける沐童の存在も、それはそれなりに納得できるようには思います。
物語は花洛恬=花千骨を中心に展開していくわけですが、誰もが、そもそも花千骨はなんのために2015年の現代にやってきたのか忘れています。この仕掛けは、ゴジラ映画で、いつゴジラが出てくるのかという期待感と同様の事態でしょう。
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杀阡陌(马可)
主演が、本家 《花千骨》 に引き続き杀阡陌を演じている马可です。なんで马可が主演なのかというと、《花千骨》 で一気に有名になったのが马可であり、こっちの 《花千骨 2015》 で一番有名な役者が马可だからです。
この人は、1990年生まれの90后の第一世代です。2001年(たぶん)放映されたテレビドラマ 《孙中山》 で、子供時代の溥仪を演じたそうです。その後も子役~少年役をこなして、売り出し中の小鲜肉のひとりになります。
現代においても相変わらず “自恋” な杀阡陌というか、もしろ現代のほうが自分の美を理解できる人間が多いので1000年前より現代のほうが気に入っているとか言いながら、売れっ子の整形美容師をやっています。
单春秋(阮伟旌)
杀阡陌率いる七杀派の幹部が单chán春秋で、单春秋の手下が旷野天ですが、七杀派三人組はそろって本家 《花千骨》 と同じ役者が演じています。そうは言っても单春秋の素顔がどんなだかは、あのメイクではまるでわかりませんでした。
素顔の阮伟旌という人は、まあまあ2枚目じゃありませんか。本家 《花千骨》 では魔君の地位を奪おうと必死でしたが、こっちではすっかり従順な部下であり、会社の経営者です。ただし……。
旷野天(王修泽)
旷野天は、実は东方が呼び出した妖魔でした。杀阡陌は单春秋を連れて二人で2015年にやってくるのですが、なんで旷野天まで現代にやってきてしまったのかというと、旷野天は单春秋の身体を乗っ取っていたのでした。
動機付けや世界征服の手法がいまいちな感は否めませんが、このドラマの悪役はもっぱらこの旷野天が担います。この人がらみのお笑いシーンはまったくないのですが、そういうのがあると良かったようにも思います。
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东方彧卿(王闯)
本家 《花千骨》 では东方は死んでしまったはずですが、なぜか2015年においても异朽阁阁主として金融会社の経営者をやっています。杀阡陌が花千骨を守りたいだけなのに対して、东方はまだ花千骨に気があります。
东方は、まず糖宝にすべてを思い出させることで、花洛恬に自分が花千骨であることを自覚させます。しかし、花洛恬の記憶の戻りが遅いため、無理やりすべてを思い出させようとするのですが……といったあたりが、このドラマのクライマックスになります。
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儒尊(苗驰)
长留の三尊の一人が儒尊であり、笙箫默という名前です。こっちのドラマでは特別出演んおで、そんなに出番はありませんが苗驰という役者が本家 《花千骨》 に引き続き儒尊を演じています。
苗驰は本来はお芝居の役者のようですが、たまには映画にも出演しています。たとえば、《四大名捕》 では神侯府の四小名捕の一人をやっていました。
白子画は1000年後に花千骨と出会う約束をして、勝手に1000年後に赴いてしまいます。
痛手を負った千骨がやっと目覚めると、儒尊は、千骨の体があまりに弱っているため、彼女の魂だけを1000年後に送り込みます。
落十一(董春辉)
“お前は糖宝を守ってやれなかった!” と魔君=花千骨のパワーを食らって落十一は死んでしまったのかと思っていましたが、どうやら死んではいなかったようです。儒尊は、1000年後の花千骨を守らせるため、落十一は本体ごと1000年後に飛ばします。
落十一も本家 《花千骨》 と同様、董春辉という人が演じています。本家 《花千骨》 でも、この 《花千骨 2015》 でも、一番得をした役者さんはこの董春辉だと思います。ちょっと情けないけど、愛と義侠心にあふれる落十一です。
《花千骨 2015》 全体に通して言えることは、いくらかでも低予算ドラマを取り繕うために、役者さんたちが登場するたびに流行のファッションを身にまとっていることです。特に、长留のあの白装束を脱ぎ捨てた落十一は、ラフでカジュアルなファッションをあれこれ披露してくれます。
糖宝(贾博雅)
落十一といえば糖宝なわけですが、本家 《花千骨》 では糖宝は明らかに死んでしまいました。こっちのドラマにおいて現代で生活している糖宝は、1000年前に死んだ糖宝の転生なのでしょう。身寄りのない糖宝は、东方に養われています。というか、东方は糖宝を探し出したのでした。
花洛恬と糖宝は大学の同級生ですが、糖宝は花洛恬に意地悪なちょっかいを出します。学園で花洛恬ばかりが目立つからでしょうか(というには、花洛恬はけっこうブスなのですが)。
そんなわけで、花洛恬と糖宝がライバルとして出会い、やがて和解していく模様は、学園青春ドラマとして描かれます。やがて糖宝は、东方の企みによってすべてを思い出してしまいます。そのときもちろん、糖宝は落十一が誰であるのかを知っているわけです。
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霓漫天(彭紫烊)
本家 《花千骨》 において、日本人にとって最も理解しすらい存在が霓漫天でしょう。誤解に誤解を重ねて、恨まれる理由のない相手に対して仇を討とうとします。きちんと考えたり調べたりすれば、そうでないことは簡単に理解できるはずなのに、そういう回路は一切存在しません。
しかし、中国のドラマにおいてはこういうタイプの悪役がいくらでも登場します。金庸ドラマにおける最大の悪女が 《神雕侠侣》 の李莫愁ですが、李莫愁もありとあらゆる事態を誤解しながら、小龙女と敵対していきます。もっとも……。
霓漫天は、花千骨に対してあまりに多くの恨みがあります。なんと花千骨が白子画の弟子になってしまったこと、花千骨が自分のパパを殺したに違いないこと、朔风が消えてしまったことには花千骨が関係していること……。
なんで霓漫天がこっちのドラマに登場してくるのかというと、旷野天に引っ張りだされてくるからです。もちろん、花千骨に対する恨み骨髄はそのままです。
朔风(林江辰)
本家 《花千骨》 で、朔风が霓漫天にキスするシーンは、最大の見どころのひとつだったと思います。ああいうふうにキスできたらかっこいいよなあ……。朔风は、自分の役割を自覚しているがゆえに、花千骨と十大神器探しの旅に出ます。ただし、実際に惹かれていたのは霓漫天だったのでした。
本家 《花千骨》 の朔风は、あまりにとんがっているのが魅力でした。しかし、こっちの朔风はちっともとがっていないのが、どーだかなー?
とは思いますが、朔风の霓漫天に対する思い、霓漫天の朔风に対する思いは変わってはいません。
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江晓(王浩燃)
《花千骨》 組とは関係なしに、妙に杀阡陌に絡んでくるテコンドー少女が江晓です。パパは、大きな会社の社長です。杀阡陌は、本家でもこっちでも自恋と花千骨を守ることにひた走っているわけで、江晓に興味など示しはしません。
ドラマの終盤、江晓は旷野天に利用されてしまうのですが、そんなこんなで杀阡陌は、ついには江晓に心を開いてしまいます……。このドラマの主要キャラクタはすべて本家 《花千骨》 組なわけですが、ほんとうに江晓は 《花千骨》 組ではないのでしょうか?
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