▼
陈正道監督、徐峥と莫文蔚が主演する
催眠大师 2014
は、今年(2014年)の4月29日に公開されました。
香港での公開はそれよりちょっと遅くて、新浪で莫文蔚が“香港でもいよいよ公開よ!”と言っていたのが、5月半ばくらいだったように思います。
百度风云榜の話題度ランクでは、ベスト10の真ん中あたりに、ずっと位置していました。最近ベスト10からは落ちましたが、今日(6月4日)だって実はベスト11です。
张艺谋の 《归来》(5月16日公開)なんて、1周間くらいはトップだったと思いますが、すぐに順位を落としていって、あっという間にベスト10から消えていきました。
豆瓣での評価はどうなっているかというと、今、69025人が投票して7.8という高評価になっています。6万9000人という数字は、けっこうすごいと思います。
春节に公開された甄子丹の話題作 《大闹天宫》 は、7万8000人の投票にすぎません。さすがに 《归来》 は、すでに7万3000人近くが投票していますが……。
■
現在の徐峥は、言ってみれば “低予算映画の帝王” なわけです。この映画では、さらに “徐峥の出る映画は面白い”、“徐峥の出る映画はヒットする” というイメージを高めることになりました。
このブログでは、徐峥の出ている映画としてこんなのを見ています。
疯狂的石头 2006
疯狂的赛车 2009
人在囧途 2010
无人区 2013
人再囧途之泰囧 2012
《无人区》 と 《人再囧途之泰囧》 の公開年は、ここに書いたとおりなのですが、実際の制作順はここに並べた順です。ただし、《人在囧途》 と 《无人区》 のどっちが先に撮られたのかはわかりません。 なお、徐峥はこの 《催眠大师》 の监制でもあります。
莫文蔚ものは
回魂夜 1995
东成西就 2011 2011
を見ていますが、他にも見ているかもしれません。
■
QQで、日本語を勉強している中国人の友達に「サイコって何?」と聞かれて、あれこれ説明したあげく、ちっともわかってもらえなかったことがあります。
豆瓣の短評を読んでいると“この手の映画を国産映画が作ったのは画期的だ” という意見が目につきます。
“この手の映画”をなんと呼んでいるかというと、“悬疑片(サスペンス映画)”とか“惊悚jīngsǒng片(スリラー映画)”などです。
“惊悚片(スリラー映画)”の頭に“心理”を付けた“心理惊悚片”というのもあって、これがサイコに一番ぴったりするかもしれません。もちろん、中国における映画のジャンルを表現する一般的な言葉にはならないでしょうが……。
中国にサイコ映画は存在しない--こんなふうに言い切ってしまってもいいのではないのでしょうか。なぜなら、中国人はサイコを理解できない--というか、中国ではサイコに相当する言葉がないからです。
日本人だって、サイコを日本語で説明できないから、カタカナでサイコと言っているわけですが……。
もしかしたら、香港映画とか台湾映画には、サイコもどきがあるかもしれません。とはいえ、香港人も台湾人もやっぱり中国人です。
この 《催眠大师》 は、異常者が人を監禁するとか人をいたぶるとか人を殺すとか、そういったサイコではありません。でも、異常心理を描いているという意味では、サイコ映画と言ってかまわないでしょう。
■
なんでこんなだらだらしたことをだらだら書いているのかというと、《催眠大师》 を見た後、この映画の内容について、誰にも何も言ってはいけないからです。もう、けっこうあれこれ言ってますが……。
見始めると、一気呵成です。見てみてください。
催眠大师 The Great Hypnotist 2014 预告片
《催眠大师》角逐五一档 徐峥调侃老搭档
0 件のコメント:
コメントを投稿