2012年4月4日水曜日

甄嬛传(宮廷の諍い女) 2011|第51集~第55集|回宫(後宮再び)

ラベル“甄嬛传” 18

甄嬛が甘露寺にやって来てから、はや3年近くが経とうとしています。それ以前の2年半くらいを後宮で過ごしているわけで、甄嬛はもう22歳の大人の女です。

この段は、大きな嵐を予感させる波乱な展開が続くので、ストーリーはあまり語らないほうがいいのかもしれません。絵を見ているだけで、だいたいお話しも追えるように思います。

後宮では、华妃と甄嬛を始末した皇后一派がわがまま放題です。皇后は、太后にだって大口を叩く始末です。

皇后のお友達は、安陵容と祺贵人です。安陵容は、嫉妬と妬みと努力の結果、皇后に近づいたわけですが、祺贵人は違います。

彼女は名門のお嬢様なのです。何が名門なのかというと、清朝の軍事システムである八旗制度のなかで、どれだけ偉いのかという問題です。

この八旗のうち三旗は皇帝に直属し、これが上三旗です。残りの五旗は、下五旗ということになります。皇后と祺贵人はたぶん上三旗に属する名門であって、だから祺贵人が入宮するやすぐにつるむわけです。もちろん、この二人は満州人です。

では、漢人たちはどうなったのかというと、清朝2代目皇帝ホンタイジの時代には、漢人の八旗(漢軍八旗)も組織され、さらにはモンゴル人の八旗(蒙古八旗)も組織されたそうです。そして、満州人の八旗は、満洲八旗と呼ばれるようになったとのことです。

甄嬛は漢軍八旗に属する家のお嬢様なので、皇后にとっては甄嬛が寵愛されるのは、さらに面白くないわけです。

後宮のなかで、ちょっと孤立ぎみなのがちょっとお年寄り気味な齐妃です。とはいえ、齐妃には実質的な長男三阿哥がいます。とはいえすでに、皇后と安陵容の暗躍で、三阿哥の養育権は皇后に奪われてしまっています。

中国王朝においては、皇后であるからといって自動的に太后になれるとは限りません。皇帝の長男でああるからといって、自動的に後を継げるわけではありません。

だからこそ、皇后だってがんばらなくちゃいけないわけです。皇后は、さらに齐妃に追い打ちをかけます。

第50集の最後で、トレセンの女調教師叶澜依に目をとめた皇帝は、宮女でもない彼女をいきなり答応にしてしまい、後宮は大騒ぎになります。

叶澜依は、皇帝にも妃嫔(后妃)にも興味がないので、皇帝にも妃嫔にも大胆な冷たい態度で臨みます。

皇后は齐妃に、叶澜依に例の作戦の実行をそそのかします。皇帝たちが华妃にしかけた、妊娠できなくさせてしまう作戦です。

齐妃は、自分と三阿哥がかわいいあまりに、それが皇后の策略であるとも知らず、これを実行してしまいます。

待ってましたとばかりに、この事件の犯人が齐妃であると責めるのは皇后です。あわれ齐妃は自殺してしまい、皇后は三阿哥を本格的に太子にするための作戦を開始します。

あと、叶澜依が白いシャム猫を飼っていることにも注意しておきましょう。甄嬛は猫嫌いです。

本筋をちょっと書いてしまうと、甄嬛はついに回宫を決意します。しかし、出家した甄嬛が、いったいどうしたら回宫できるというのでしょうか。このため槿汐は、“对食”を決意します。

“对食”というのは日本語に直訳すれば “共食い” みたいな意味のようです。百度百科には、2つの意味があると書かれています。

1つは“宫里女子间的同性恋(宮廷の女の子たちのレズビアン)”であり、もう1つは“宫女与和太监结成挂名夫妻(宫女と宦官の名ばかりの結婚)”です。

槿汐は、自らを犠牲にしつつ、昔なじみの苏培盛を誘惑して “对食” をしかけ、甄嬛の回宫のきっかけを作ります。ただし、宮廷で宮女と太监の結婚が許されるのかどうか、ぼくは知りません。
さあ、ぼくたちは、第55集のラストから第56集のはじめにかけての華麗なシーンを楽しみましょう。甄嬛の仮面は幾重にも重なり、ついには(日本語の意味での)鬼になります。

ラベル《甄嬛传》 --目次

 1 后宫・甄嬛传 2011(1)--最後の孙俪(スン・リー)
 2 后宫・甄嬛传 2011(2) --登場人物と役者
 3 后宫・甄嬛传 2011(3) --清朝後宮のしくみ
 4 后宫・甄嬛传 2011(4) --孙俪传(スン・リー伝)
 5 后宫・甄嬛传 2011(5) --名セリフ集1
 6 后宫・甄嬛传 2011(6) --名セリフ集2
 7 后宫・甄嬛传 2011(7) --名セリフ集3
 8 甄嬛传 第1集-第5集 --甄嬛の病気
 9 甄嬛传 第6集~第10集 --闘いのはじまり
10  甄嬛传 第11集~第15集 --華妃の斜陽と復活
11  甄嬛传 第16集~第20集 --浣碧の迷走
12 甄嬛传 第21集~第25集 --安陵容の憂鬱
13 甄嬛传 第26集~第30集 --“腹黑女”は日本語
14 甄嬛传 第31集~第35集 --仮面(差異と反復)
15 甄嬛传 第36集~第40集 --皇帝と甄嬛の陰謀
16 甄嬛传 第41集~第45集 --あっぱれ、流朱の死
17 甄嬛传 第46集~第50集 --戻ってきた笑顔
18 甄嬛传 第51集~第55集 --回宫(後宮再び)
19 甄嬛传 第56集~第60集 --小競り合いの応酬
20 甄嬛传 第61集~第65集 --二人のじゃじゃ馬
21 甄嬛传 第66集~第76集 --皇后,杀了皇后


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