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ラベル“甄嬛传” 17
ようやく、甄嬛に孙俪(スン・リー)らしい笑顔が戻ってきます。やっぱり、孙俪の笑顔はとてもきれいです。
孙俪の笑顔に匹敵できるのは、周迅くらいのように思います。でも、周迅の笑顔は、最近はなんだか封印されているようです。
杨幂(ヤン・ミー)にお似合いなのは冷笑で、赵薇(ヴィッキー・チャオ)にお似合いなのはばか笑いです。
ただし、なんで甄嬛の笑顔に出会えるのかというと、果郡王(允礼)といけないことをしてしまうからです。
中国のテレビドラマは、オープニングタイトルとエンディングタイトルに、ストーリーのおおよそが集約されています。したがって、甄嬛がいずれ尼寺に出家することをぼくたちは知っていました。
《宮》 で晴川(杨幂)が墓守りに追いやられたときもそうであったように、甄嬛は甘露寺においていじめにあいます。
《神雕侠侣》 2006 李莫愁 |
二度と後宮に戻ることはないと覚悟している甄嬛は、ついには果郡王の愛を受け入れます。たびたびの困難を果郡王に救ってもらっている甄嬛にとって、それはいけないことではないでしょう。
病気で高熱を発している嬛嬛のために、果郡王は雪のなかで自らの体を冷やし、嬛嬛の熱を冷ましてあげます。二人の愛をいっそう育むのは、李白 《长相思》 にまつわるあれこれです。
しかし、宮廷にいる皇帝は、どうも嬛嬛(ホアンホアン)のことを忘れられないようです。病気になって意識を失っても、うわごとで“嬛嬛”とつぶやいたりします。その場には果郡王もいて、彼の気持ちはおだやかではありません。
嬛嬛と果郡王の仲は、果郡王のママも認めてくれます。このとき面白くないのが浣碧です。彼女は、果郡王が好きだからです。果郡王と嬛嬛は、浣碧と果郡王の部下との結婚を画策するのですが、浣碧はこれを拒絶します。
嬛嬛と果郡王の仲に、もう一人面白くない人がいます。もちろん、嬛嬛の出家はもしかしたら大きなチャンス到来だったはずの温实初です。
最後に、最近の新しいキャラクタに注目しておきましょう。
第41集から登場しているのが祺贵人は、貴族出身の鼻のお高いお嬢様です。華妃や曹贵人が死んでしまうため、意地悪な妃嫔として補充されただけで、大きな役所ではないのかもしれません。
波乱を感じさせてくれるのは、第50集で登場する叶澜依(イエ・ランイー)です。彼女が最初に登場するのは、长街で果郡王とすれ違うシーンです。ここで、彼女と果郡王がお友達であることがわかります。
皇帝は、安陵容のところばかりに通っていたのですが、ついには、妃嫔(后妃)みんなに飽きてしまいます。で、苏培盛とだらだら散歩していると、百驯马(トレセン)にたどり着きます。
ここで、りりしく荒馬を調教しているのが叶澜依です。彼女は、驯马女(調教師あるいは調教助手)なのでした。
ぼくたち競馬ファンは、彼女の活躍に期待したいと思います。
ラベル《甄嬛传》 --目次
1 后宫・甄嬛传 2011(1)--最後の孙俪(スン・リー)
2 后宫・甄嬛传 2011(2) --登場人物と役者
3 后宫・甄嬛传 2011(3) --清朝後宮のしくみ
4 后宫・甄嬛传 2011(4) --孙俪传(スン・リー伝)
5 后宫・甄嬛传 2011(5) --名セリフ集1
6 后宫・甄嬛传 2011(6) --名セリフ集2
7 后宫・甄嬛传 2011(7) --名セリフ集3
8 甄嬛传 第1集-第5集 --甄嬛の病気
9 甄嬛传 第6集~第10集 --闘いのはじまり
10 甄嬛传 第11集~第15集 --華妃の斜陽と復活
11 甄嬛传 第16集~第20集 --浣碧の迷走
12 甄嬛传 第21集~第25集 --安陵容の憂鬱
13 甄嬛传 第26集~第30集 --“腹黑女”は日本語
14 甄嬛传 第31集~第35集 --仮面(差異と反復)
15 甄嬛传 第36集~第40集 --皇帝と甄嬛の陰謀
16 甄嬛传 第41集~第45集 --あっぱれ、流朱の死
17 甄嬛传 第46集~第50集 --戻ってきた笑顔
18 甄嬛传 第51集~第55集 --回宫(後宮再び)
19 甄嬛传 第56集~第60集 --小競り合いの応酬
20 甄嬛传 第61集~第65集 --二人のじゃじゃ馬
21 甄嬛传 第66集~第76集 --皇后,杀了皇后
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