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2015年11月30日、《甄嬛传》 に続く孙俪(スン・リー)の宮廷ドラマ
芈月传 2015
が始まりました。《花千骨》 の記事では、大陸テレビドラマにおける今年最大の話題作は 《花千骨》 だったと書きましたが、それはそれでそういうことにしておきましょう。この 《芈月传》 は、どんな話題を巻き起こすのでしょうか。
《甄嬛传》 は “宫斗(後宮の闘い)” でしたが、この 《芈月传》 “朝斗(朝廷の闘い)” です。ドラマの概要や時代背景、《甄嬛传》 以後の孙俪の活動などについては、こっちの記事を見てください。
芈月传 2015|ドラマの時代背景と 《甄嬛传(宮廷の諍い女)》 後の孙俪
この記事では、主だった登場人物たちを(自分のためにも)それほどネタバレにならない程度に紹介しておきましょう。間違いも多いことと思います。ドラマを見始めてから、たらたら修正していこうと思っていたのですが、このドラマを本気で見たい気持ちはなくなってしまったので、このままにしておきます。ごめんなさい。
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芈月(孙俪)
芈mǐ月が、この物語の主人公であり、もちろん演じているのは孙俪です。芈月は戦国時代(前403年~前221年)の半ば、実在した人物です。楚国の威王の公主なのですが、生まれると同時にかなり過酷な人生が始まります。
芈月は、どんな運命を切り開いていくのでしょうか。あるいは、どんな男とどんな愛を語っていくのでしょうか。
香儿(陈楚月)
芈月の侍女頭が香儿です。彼女は、芈月の数奇な生涯にずっとつきあい、重要な役割を演じるようです。
陈楚月という女の子が演じているのですが、ぼくはちょっと期待しています。1992年生まれの90后で、写真を見ると美女ではなさそうですが、けっこうほんわかしているのかもしれません。
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芈姝(刘涛)
芈月と同父異母のおねえさんが芈姝です。楚国の王室ではいじめられてばかりいる芈月を、常に守ってくれるやさしいおねえさんのようです。やがて秦の惠文王に嫁ぎますが、そのとき芈月も芈姝の侍女として秦に行くことになります。
ただし、この麗しき姉妹関係は、いつまでも続くわけではなさそうなのですが、それは見てのお楽しみということにしておきましょう。
演じているのは、1978年生まれのの大ベテランと言っていいでしょう刘涛です。今年は胡歌の話題作 《琅琊榜》 2015 に出ていましたが、中国の人も日本の人も最も印象が強い刘涛とは 《天龙八部》 2003 の阿朱なのかもしれません。
玳瑁(李蓓蕾)
玳瑁dàimàoは威后の侍女で、芈月と芈月を虐待する実行犯です。
ただし、芈姝が秦に嫁ぐにあたって芈姝の侍女になるようです。芈姝のためには、かなり悪辣な手段を使い、芈月殺害計画ももくろむようです。
芈姝の侍女として芈月とともに、秦にやってくるのが孟昭氏です。この子は楚のスパイで、芈姝と芈月を仲違いさせることに尽力するようです。
魏琰(马苏)
魏国の公主で秦の惠文王の側室の一人です。魏琰yǎnを演じているのは马苏という女優さんです。たいていは脇役ですが、美女なので、けっこう人気のある人です。
今年(2015年)ならたとえば、黄晓明と杨幂というヒットしない映画の2大巨頭が主役で、さらには今年、黄晓明の嫁になったangelababyも出ている映画 《何以笙箫默》 に出ていました。
去年(2014年)は、宁浩監督、徐峥と黄渤が主演の 《心花路放》 では、きわどい商売をしている女を演じて話題になりました。
《心花路放》 |
王后が死んだため、自分が王后になると思っていたのですが、惠文王は芈姝を王后として迎えます。
怒り狂った魏琰は、芈姝と芈月の秦への旅の途中から刺客を送り込み、芈姝と芈月が秦の王室にやってきてからは、芈姝と芈月を仲違いさせようとか、あれこれの攻撃を繰り出すようです。
《甄嬛传》 で最も強烈な悪役が蒋欣演じる华妃でしたが、马苏の悪女ぶりを楽しみにしていたいと思います。华妃あるいは蒋欣ファンの方は安心してください。蒋欣は、このドラマにも出ています。
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黄歇(黄轩)
楚で有名な四大おぼっちゃま(公子)の一人で、芈月の青梅竹马であり、すなわち芈月の初恋の人です。秦で皇太子芈横の補佐役を担うようです。
《甄嬛传》 の難点のひとつは、大量の美女を必要としたため、それなりに揃えはしたのですが、美女どころとか有名どころに欠けていたことでした。《芈月传》 は 《甄嬛传》 より予算的に楽だったのでしょう。刘涛とか马苏を用意しています。
《推拿》 |
昨年(2014年)アジアの映画祭を総なめした娄烨の 《推拿》 では、ほぼ主役である小马を演じていました。
惠文王|嬴驷(方中信)
秦の惠文王の名前が嬴驷sìです。嬴驷は孝公之の子で、芈月のだんなであり、秦の昭襄王のパパです。芈月は芈妹侍女として秦の王室にはいったはずですが、どういういきさつで側室になるのか、これも見てのお楽しみでしょう。
嬴驷sìと芈月が出会ったとき、嬴驷は30なにがしで芈月はまだ15の少女です。
嬴驷は芈月を蔑まされる境遇から救い出し、彼女の人生に自信を与えます。また、家族を守るための政治における権謀術策も教えます。しかし……さあ、どんな波乱が展開していくのでしょうか。
翟骊|义渠王(高云翔)
秦西北部の少数民族の义渠yìqú王が翟骊dílíです。翟骊は、しばしば秦をかき乱します。時には大暴れし、時にはなついてくるようです。
中国の歴史には、いつも北方民族との攻防がついてまわります。この時代、まだ漢民族という自覚はないのでしょうが、北方民族は夷狄であって、自分たちとは違う人だったのでしょう。とはいえ、夷狄とあれこれ混血していくのも中国の歴史です。
芈月の人生には、3つの重要な愛情物語があるそうです。2つは、すでに紹介した黄歇と嬴驷(惠文王)との愛です。そして、3つ目がこの翟骊(义渠王)です。なんで芈月が夷狄の王と愛を語ることになるのか、それは、ドラマを見る前から知る必要はないでしょう。
《哪吒与杨戬》 |
たぶん来年(2016年)に放映される 《哪吒与杨戬》 というドラマでは、杨戬(二郎神)を演じています。封神演义の少年神たちの若き日の成長を描く喜劇だそうです。ただし、シナリオが王晶なので、あまり期待しないほうがいいかもです。
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楚威王(赵文瑄)
楚の君主の中でも最強の一人が威王であり、芈月のパパです。軍人気質で楚を拡大することに精力を費やし、多くの国を滅ぼします。芈月にとって、威王はヒーローです。
しかし、後宮で威后が何をやっているのかについては、まるで知りません。しかし、芈月のママ向氏の命を賭けた訴えで、威后の悪事を知ることになるのですが……。
楚威后(姜宏波)
自分の息子である芈槐huáiと娘の芈姝ばかり可愛がり、庶子の子供たちには対しては、悪どい手口でいじめています。
しかし、芈月のママ向氏によって、威王に威后の悪事を知られてしまい、威后の地位も息子の太子の地位も廃されることになります。ところが……。
そうはならなかったため、威后は芈月と芈戎さっさと始末してしまおうとするのですが……。
楚怀王|芈槐(曹征)
威王と威后の嫡子が皇太子の芈槐であり、後の楚怀王です。母親に甘やかされて育ったため、無能で淫らな人間に育ってしまいます。
威王は威后と太子を廃そうとしたのですが、悲しみのあまりの深酒がたたり死んでしまい、芈槐はまんまと威王を継ぐ怀王になります。
ただし、楚怀王は、父が築いた大国を……ということになるのでしょう。
南后郑袖(袁志博)
楚の怀王の奥様が郑袖であり、芈兰の母になります。“南后”というのは、たぶん威后に対しての呼び方なのでしょう。
計略に長け、冷酷な手口も使うようです。
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向氏(孙茜)
甄嬛の最後のセリフは “槿汐,我累了” でした。向氏を演じている孙茜が、《甄嬛传》 の槿汐です。なんだかなつかしいですね。ただし、今回はかなりかわいそうな役どころのようです。
向氏が誰かというと、芈月のママです。もとは莒姬の媵女yìngnǚで、媵女とは公主の結婚にくっついてくる身内の女性のことで、媵女もだんなのものになるようです。
向氏は莒姬を姐姐と呼び、莒姬は向氏を妹妹と呼びますが、本当の姉妹なのか、姐姐・妹妹と呼び合う親戚なのかは、よくわかりません。
芈月の出産に際しては “天を制覇する子が生まれる” というお告げがあったため、王室全体が騒然とします。しかし、芈月が女の子だったため、威王はがっかりしてしまいます。威后はほっとはするのですが、玳瑁に芈月を捨てさせてしまいます。
芈月は辛い境遇にありながら明るく活発な子供で、ちゃっかり威王とお友達になってしまいます。その結果、向氏は威王の寵愛を受け、2番目の子供が生まれます。それが男の子の芈戎です。
葵姑(井星文)
向氏の侍女が葵姑で、向氏の良き相談相手です。向氏が後宮から連れだされてしまった後は、葵姑が幼い芈月と芈戎の面倒を見ます。
なお、百度で井星文を検索すると李君懿が表示され、“井星文一般指李君懿(井星文とは李君懿のことである” と書かれています。
莒姬(蒋欣)
莒jǔ姬は莒国の公主で、威王の側室のひとりです。演じているのは 《甄嬛传》 で华妃を凄絶に演じた蒋欣ですが、今回は蒋欣は孙俪の敵ではありません。
向氏が芈戎を生むと、威后は毒を仕込んだ着物をプレゼントして、向氏の体は発疹だらけになってしまいます。威后は、これは大変な病気だということで、向氏を後宮から追い出して、しかも男をあてがって犯させてしまいます。
そんなわけで、子供のいない莒姬が芈月と芈戎のママ代わりになります。向氏は生命を賭して威后に报仇しますが、莒姬は生命を賭して芈月と芈戎を生き延びさせます……。
そんなわけで向氏も莒姬も、 第四集あたりで姿を消してしまいます。《甄嬛传》 の华妃(蒋欣)と槿汐(孙茜)ファンには、ちょっと寂しいかもですね。
芈戎(李泓良)
向氏の2番目の子供で、つまりは芈月の全弟が芈戎róngです。生まれたとたん、ママは後宮から追い出されてしまうので、ママに甘えることを知りません。
芈月はそんな芈戎を、子供ながらに必死で守ってあげようとします。芈戎にとっての芈月は姉であると同時にママであるのかもしれません。
芈月のもう一人の弟魏冉が直情型体育会系なのに対して、芈戎は沈着型文化系のようで、おおむね芈月の言いなりに彼女を補佐していくようです。
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芈茵(徐翠翠)
芈茵yīnは、芈月と芈姝の(庶出の)異母おねえさんです。楚の威后(王后)の猛威のもとで育ったおかげで、卑屈で嫉妬深い性格のようです。自分の身分は理解しているものの、あの手この手を使って、手に入らないものを手に入れようとします。
芈月にとって(というか誰にとっても)困ったちゃんなのでしょう。この人がどういう形でドラマに絡むのか、それはわかりません。
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赢华(迟嘉)
赢华が惠文王(嬴驷)と魏琰の息子です。本人は、自分が太子になると思っていたようですが、そうはいかないようです。
しかし、王位に執着する赢华は戦場で功績を立てることによって、太子の座を奪取しようとするようです。
嬴稷(朱一龙)
嬴稷jìは、惠文王(嬴驷)と芈月の息子です。どんな運命が待ち受けているのか、そういうことも知らないほうが良さそうです……って。
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樗里疾|嬴疾(宋佳伦)
樗里疾chūlǐjí(嬴疾)は惠文王(嬴驷)の弟で、嬴驷の厚い信任を得ています。ただし、嬴驷が太子を改めることには、宗族的な立場から反対するそうです。嬴驷は、たぶん芈姝の子供を太子に立てるのでしょう。
この人もあれこれ芈月に協力することになるようですが、どんな波乱万丈が待っているのでしょうか。
庸芮(巩峥)
庸芮ruìは庸夫人の弟で、秦を代表する役人とのことです。秦にやって来た芈月を最初に見たのが庸芮で、彼は芈月に一目惚れしてしまいます。
しかし、身分が違うため、芈月に愛情を抱きつつ芈月の腹心になります。芈月と秦の旧貴族勢力が対立する際には、この庸芮が緩衝材になってくれるそうです。
庸夫人(魏一)
庸芮の姐姐が庸夫人で、もとは庸の人なのですが、庸が滅んでからは秦の貴族になります。外見も性格も男まさりで、最も速い馬に乗り、最も強い酒を飲むそうです。
嬴驷に対しても遠慮なく接し、嬴驷も彼女を信頼しているそうです。嬴驷と庸夫人にはあれこれの関係があるのでしょう。これも見てのお楽しみにしておきましょう。
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魏冉(张钧涵)
魏冉rǎnは、芈月のパパが異なる弟です。なんで姓が魏なのかというと、パパが魏甲という男だからです。魏甲は、楚后が向氏を後宮から追い出して、無理やり向氏にあてがった男です。
芈月は弟を守らなければなりませんが、魏冉も小さいころから “大きくなったら、姐さんを守る” という誓いを立て、やがては秦の将軍に成長していくようです。
白起(曾虹畅)
中国のドラマでは、よく狼といっしょに育った狼少年が登場します。《步步惊心》 の原作者、桐华の小説をドラマ化した 《风中奇缘(風中の縁)》 では刘诗诗が狼少女を演じていました。
この白起もそんな狼少年のようです。芈月は义渠王の手からこの狼少年を救い出し、魏冉に渡します。もうドラマは、三分の二あたりでしょうか。白起はさっそく天才的な軍事的才能を発揮して、数々の功績を立てるようです。
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张仪(赵立新)
秦の惠文王の宰相が张仪で、天下に名をはせる遊説家とのことです。纵横学(戦国時代における政治外交学の一派)を代表する人で、遊説するだけで戦わずに他の国を秦に従わせてしまうようです。
苏秦(张潇恒)
张仪の後に出た纵横家の遊説家が苏秦で、この人は合纵学を起こすようです。
事情はわかりませんが、燕の燕易后(孟嬴)と愛し合うことになり……もう、物語はかなり進んでいるのでしょうか?
孟嬴|燕易后(毛俊杰)
惠文王の娘で、燕の昭王のママです。彼女は、芈月と同じく太后となって “燕易后” と呼ばれるそうです。
芈月とあれこれの共通点もあるのですが、決定的に異なるのは……こういうことも知らないでおきましょう。
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