2012年7月6日、テレビドラマ《轩辕剑之天之痕》(全35集)の放映がはじまりました。ネットゲームが原作である《仙剑》系列のドラマで、もちろん胡歌が出ています。
宣伝でもあるのでしょうが、放送直前には“放送禁止か?”という噂も流れて、みんなやきもきさせられました。で、どうなったのかというと、当初は金曜と土曜の晩に3集づつ放映されるはずだったのが、2集づつになってしまったのでした。
放送が始まるや、すぐに、特撮というかCGというかアクションシーンの出来の悪さが指摘されていました。それは事実なのですが、テレビドラマにそういう問題を期待しなくてもいいようにも思います。
とはいえ、これまでの《仙剑》に比べて、躍動感とか爆発力とか、そういうのが欠如しているのは明らかで、ぼくは、ちょうど同じ時期に放映されてた穿越(タイムトリップ)ものドラマ《回到三国》を見るほうが楽しみになってしまいました。
《仙剑》は刘亦菲がヒロイン、《仙剑3》は杨幂がヒロインで、とてもうれしかったわけです。しかし、刘亦菲も杨幂も女優として偉くなってしまったので、刘亦菲は映画ばかりで、杨幂も活躍の場が映画よりになってきたようです。
そんなわけで、中国のテレビドラマにおけるヒロインの代表は、今や刘诗诗になってしまったようです。このドラマのヒロインも刘诗诗です。2013年7月には、《步步惊心2》が放映されるという発表もありました。四阿哥、八阿哥などの面々が現代にやってくるようです。
ぼくは、刘诗诗がとても苦手です(《步步惊心 -- 刘诗诗はブスである》参照)。そんなわけで、このドラマを見るつもりはありませんでした。しかし、気付いてみると、このドラマには古力娜扎という女の子が出ているではありませんか。このドラマがデビュー作のようです。
美女艺考生—古力娜扎(一不小心爱上你)
古力娜扎は、1992年生まれのウルムチ出身のウィグル族とのことです。わあ! 刘亦菲や杨幂より美女かもしれません。ぼくは、古力娜扎を見るために、このドラマを見ることを決心しました。
なお、もうひとりのヒロインは《仙剑3》に引き続き唐嫣です。
ヒーローのほうはどうなっているのかというと、胡歌がちょっと情けないヒーローを演じるのではなく、古力娜扎同様、これがほぼデビュー作である蒋劲夫が、ちょっと情けないヒーローを演じています。胡歌は一転して、性格が暗めのドレッドヘアなヒーロー像みたいです。
※こいつらの歴史的な背景については、《轩辕剑》 2012(2) - 隋朝と関隴集団・拓跋族 で、わかる範囲でまとめておきました。
このシリーズには、もうひとつお約束があります。女娲(ジョカ)にまつわる物語です。古力娜扎が演じる于小雪という女の子が、女娲の生まれ変わりのようです。
ぼくたちは、《仙剑》で刘亦菲の下半身が蛇になってしまった姿を見て大笑いできたわけですが、古力娜扎がどんな女娲像を演じてくれるのか期待したいと思います。
--と、そんなつもりで途中までは難儀しながら見てきたのですが、これなあ……なんで、こんなに、はらはらどきどきのないドラマになってしまったのでしょうか。
もちろん、刘诗诗がヒロインだからです。
《轩辕剑之天之痕》主题曲官方MV
[《轩辕剑》についてのブログ]
《轩辕剑》 2012(1) - 胡歌、劉詩詩で失敗する
《轩辕剑》 2012(2) - 隋朝と関隴集団・拓跋族
《轩辕剑》 2012(3) - 刘诗诗、“金鹰女神”獲得
参考:宮廷女官若曦(步步惊心)-劉詩詩はブスである
参考:仙剑奇侠传三(1) “哈哈哈” 杨幂+胡歌
参考:仙剑奇侠传三(2) キャラクタとストーリー
0 件のコメント:
コメントを投稿