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昨年(2012年)のお正月に公開された映画が
超时空救兵 2012
です。気にはなっていたのですが、やっと見てみました。主演は霍建华で、このブログではこの人が出演しているドラマとして 《仙剑奇侠传三》 2010 と 《新笑傲江湖》 2013 を見ています。
超时空要爱 1998
という映画は、刘镇伟(ジェフ・ラウ)が20世紀に書いた最後のシナリオです。ニヒルな刑事(梁朝伟|トニー・レオン)やらチンピラやら自殺した女の子やら無関係なおっさんやらが、三国時代にタイムトリップしてしまう物語でした。
この映画で霍建华がどこにタイムトリップするのかというと、唐時代です。霍建华扮する二蛋は作家を目指すおたくで、唐時代の 《史可进传》 を書くのですが、出版社に相手にされません。そして、二蛋の家に古くから伝わる玉佩のパワーによって、彼は唐時代にタイムトリップしてしまいます。
二蛋は史可进本人に出会うのですが、まさに史可进が刺客によって殺されてしまう瞬間であり、武功のできない二蛋ですが、彼はなんとか史可进を刺客から守ってしまいます。
史家というのは、たぶん皇帝の血筋を引くお家柄で、史家には3人の息子とひとりの娘がいます。史可进を守ろうとして危機に見舞われた二蛋を助けるのが、史家の一人娘であり郡主である灵芝です。
郡主というのは百度百科によると、唐代においては 〝皇太子之女封为郡主”と書かれています。領主を封じられた皇太子の娘といった意味でしょうか。ということは、史可进と灵芝たちのパパは皇太子なのかもしれません。あるいはこの映画においては、単に王族の娘という意味にすぎないのかもしれません。
この郡主・灵芝は、どんな男からも見向きもされません。やせぎすだからです。この時代の美女とは、デブであることが必須だったのです。二蛋は、現代の眼からみれば美女である灵芝に一目惚れします。
なんで史可进が刺客に襲われたのかというと、史家の長男・史可延が史可进を殺そうとしているからです。史可延は、新たな刺客・杨敖を雇います。
二蛋は史可进、灵芝と共に、玉佩パワーで現代に帰還します。ところが、杨敖も現代にやってきます。こうして、この映画のお笑いは、唐代から現代にやってきた人間のとまどいがテーマになっていきます。
とても出来のいいお笑いというわけではありませんが、素直に笑えるシーンもけっこうあります。楽しんでください。
なんと、史可进は実は……
この映画は、もちろん 《超时空要爱》 1998 を意識しています。二蛋は、灵芝に付け髭をつけさせて男装させて、娼館に遊びにいくからです。
あるいは、玉佩が重要な意味をもつところは、《仙剑奇侠传三》 2010 と言ってもいいでしょう。《仙三》 では林子聪が霍建华の弟役を演じていましたが、この映画では林子聪は李白を演っています。ぼくたちは、《越光宝盒》 の林子聪も忘れるわけにはいきません。
あと、現代人が古代において現代の服装のまま行動するところは、《灵珠》 2011 でもあります。灵芝という名前も、《灵珠》 を思わせます。現代においてスターになった史可进と灵芝は、現代の服装のまま古代に帰ります。
灵芝を演じるのは、1989年生まれの景甜です。
彼女は 《我的美女老板》 という映画で名を売り、《战国》 2011 という大作で主演します。しかし、《战国》 は、見事第3回中国ごみ映画大賞(第三届金扫帚奖)で作品賞に輝きます。
2012年に公開された映画に与えられる第四届金扫帚奖では、最低女優大賞は、この映画の景甜と张柏芝(2012年の映画は、もしかしたら 《危険な関係》 だけかも……)と杨幂(たくさん……)の争いになったのですが、大賞は当然のごとく杨幂が獲得しています。
电影《超时空救兵》预告片
霍建华景甜郭品超新电影超时空救兵主题曲MV将进酒官方完整版.f4v
20110813《超時空救兵》探班林子聰、霍建華激烈舌戰
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