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宁浩は
无人区 2013(2010)
の審査が通らず 《无人区》 を公開できないまま、次の映画を撮ります。
黄金大劫案 2012
1930年代、日本がずぶずぶと中国にのめり込む時代を背景とした映画として、たとえば
紫蝴蝶 2003
があります。たぶん、日本でも公開されたり、DVDが販売されたりしているように思います。娄烨が 《苏州河》 2000 の後、はじめての本格的な商業映画として作った映画です。
宁浩は、《黄金大劫案》 を作るうえで、《紫蝴蝶》 を意識していたことでしょう。蝶だって出て来ます。
ぼくは、いつか李冰冰について語りたいと思いながら、ついつい彼女の映画をテーマにできませんでした。《紫蝴蝶》 の李冰冰は、とてもきれいです。
宁浩のカットだって、きれいだしうまいとは思います。でも、今、《紫蝴蝶》 を見直してみると、娄烨のカットの一つひとつのなんとすごいことでしょう。これが映画なんだと、素直に喜びたくなります。
《紫蝴蝶》 は、決して出来のいい映画ではないのですが、宁浩はもちろんのこと、王家卫だって娄烨のカットには負けてしまいます。ここには最上の映画のカットがあります。
娄烨は、2001年の9.11に触発されて 《紫蝴蝶》 を撮ったはずです。
資本主義というか帝国にとって、最も都合のいい言葉の代表が “環境” と “健康” だったわけですが、この時ここに “テロ” という言葉も追加されます。
“テロ撲滅” という言葉を使えば、あらゆる暴虐が許されることになったわけです。アメリカもロシアも中国も、もちろん日本も……。
とはいえ、この三人--娄烨、王家卫、宁浩--のカットは、現代の中国映画における最上のカットなのです。この三人の映像だけが、現代中国における映画です。
単純に言うと、この三人はもちろん中国の内部にもいるわけですが、中国の外部から映像を表現することもできます。
特に引き合いに出す必要もないのですが、张艺谋とか陈凯歌とか冯小刚とか、あるいはもっと最低な侯孝贤の映画に、素敵なカットなんて一つもありません。
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宁浩は、この 《黄金大劫案》 の主役を黄渤が演じてはいけないことを、良くわかっていたことでしょう。
だからこそ、黄渤は、最初と最後にちょこっと登場します。そういうわけで、ぼくはこの映画について、何かを語ろうとは思いません。
ぼくたちは、たぶん今年(2014年)公開されるであろう徐峥と黄渤の 《玩命邂逅》 を待っていましょう。耿浩の運命はどうなるのでしょう。
[Sina Music]《黄金大劫案》片尾曲崔健《迷失的季节》
いいのかなー。こんなの? でも、宁浩のあれこれを良く語っているとは思います。
黄金大劫案 特辑之宁浩归来
《黄金大劫案》佟大为姚晨陶虹宁浩亲友场:欢笑与眼泪齐飞
Sina Music]程媛媛《黄金大劫案》 演绎崔健歌曲mv
宁浩の軌跡 -- 主役は乗り物だ
星期四,星期三 2001
香火 2003
绿草地 2004
疯狂的石头 2006
奇迹世界 2007
疯狂的赛车 2009
无人区 2013
黄金大劫案 2012
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