2012年7月30日月曜日

《回到三国》 2012 - 5分でわかる三国志人物伝




回到三国》は、現代の香港の男の子・司马信が三国時代に穿越(タイムトリップ)してしまい、诸葛亮の助手として活躍するテレビドラマです。

《回到三国》の概要については、“《回到三国》 2012 -- 三国志にすべる”をご覧ください。

ここでは 《回到三国》 で活躍する人々を、簡単にまとめておきます。ただし、ぼくは 《三国志》 とか 《三国演義》、あるいは三国志にまつわる民間伝承とか講談などについては、ほとんど知りません。したがって、ここに書いたことの虚実については不明です。

なお、リンクは(百)が百度百科、(W)が日本語ウィキペディアを示します。


司马信
<司马信>
司马信()の一家は香港で、軽食系のお店を経営しています。パパは司马彪、ママは方玉萍と言います。弟が司马明で、勉強ばかりしています。司马信はそんな弟へのコンプレックスから、遊んでばかりいます。

司马信のお友達が火咀と费查で、彼らは三国志ゲームのおたくです。诸葛亮は、司马信にとってはアイドルです。お金持ちのドラ息子・周志贤が三国志ゲーム大会を開き、司马信たちはこれに参加します。

司马娟
司马信の妹が司马娟で、わりとおにいさんにやさしく接してくれます。彼女はSFおたくで、タイムトラベル研究家の曹教授の援助のもと、司马信を現代に帰還させようと努力します。司马信と妹の連絡手段は携帯電話のメールです。

<范根>
司马信は崖の途中にタイムトリップしてしまうのですが、自力で崖の上に這い上がります。ところが、もう一人、崖の下に落ちそうになっているのが范根()です。

范根
司马信に助けてもらった范根は、司马信を大哥と呼び、司马信の面倒を見てあげます。范根は、司马信とともに刘备軍団に参加します。

范根は、司马信に好意を寄せる桑柔に対して、一貫して冷たい態度をとる司马信には批判的です。司马信と桑柔は周囲はカップルとして認めているのですが、ついには桑柔に対して気がないことを告白します。この事件のあと、范根は司马信に対して、ほんとうはお前を殴ってやりたいんだと詰めよります。

刘表
<刘表>+<蔡夫人>
刘备軍団は、荊州に身を寄せています。荊州牧として荊州を支配する刘表()が、刘备軍団を受け入れてくれたからです。

ただし、荊州の実権を握っているのは、刘表のお妾さんである蔡夫人です。蔡夫人は弟の蔡瑁()と結託して、税金をごまかしているのです。刘备軍団が荊州にいるのが面白くない蔡夫人は、刘备軍団に無理難題をふっかけます。


蔡夫人
司马信は、蔡夫人を“死八婆(くそばばあ)”とののしります。当時の人々は“死八婆”なんていう台湾言葉というか香港言葉を知らないわけですが、刘备も关羽と张飞も、すっかり死八婆という言葉を覚えてしまいます。

刘表は死ぬ直前に、刘备に荊州を譲るというのですが、刘备は刘表の長男・刘琦()があとを継ぐべきだと考えます。ところが、蔡夫人は実子である刘琮()に荊州牧を継がせようと画策します。刘表はとりあえず刘琦を江夏の領主にさせます。

诸葛亮
<诸葛亮>+<黄月英>
司马信が穿越してきた村では诸葛亮(卧龙|孔明)[]が住んでいて、結婚式をあげる直前でした。司马信は、诸葛亮がぶさいくで病弱な黄月英(
を妻にするのが気に入らないのですが、诸葛亮はそんなことは一向に気にせず、月英を娶ります。

やがて、刘备()が诸葛亮に軍師になってくれとお願いにやってきて、诸葛亮はOKします。诸葛亮は月英を連れて軍団に参加しようとするのですが、月英は病弱な自分が足手まといになるのを怖がります。しかし、诸葛亮はだからこそいっしょにいようではないかと月英を説得します。

月英
司马信は、诸葛亮の助手(谋士)になろうとするのですが、诸葛亮が許してくれません。そこで、刘备軍団のもともとの軍師・韩良の谋士になります。こうして、司马信は范根も連れて刘备軍団に参加します。

<关羽>+<张飞>
关羽(关云长) [] と张飞()は、刘备が诸葛亮を軍師に迎えたことがあまり面白くありません。赵云が、兵士の訓練方法についてたずねると、张飞は赵云に言います。実戦の経験もない人間に、戦のことなんか聞いたって意味がない--と。

关羽
关羽と张飞は、たいていはセットで行動しますが、ときにはけんかもします。作戦会議においては、意見らしい意見は提出しません。

<夏侯惇>+<吕布>
曹操は夏侯惇()に荆州攻撃を命じますが、诸葛亮の奇策によって夏侯惇を破ります。これにより、关羽と张飞も诸葛亮を信頼するようになります。

张飞
この戦いでは、司马信が桑柔に作り方を教えてあげたハンバーガーが、糧食として大活躍します。

さて、曹操は、吕布()の件もあって夏侯惇を死刑にはしないのですが、そのかわり夏侯惇の部下を斬ります。

<刘备>+<甘夫人>+<糜夫人>
ある日、刘备の二人の奥さんがけんかをはじめます。甘夫人(大夫人) [} の息子・阿斗は、糜夫人(二夫人) [] の侍女・桑柔が面倒を見ると泣き止みます。だから、大夫人は二夫人に桑柔を譲ってくれと言うのですが、二夫人は承知しません。

刘备
刘备は、诸葛亮になんとかしてくれとお願いします。しかし、诸葛亮は、自分は結婚したばかりなのでそのような問題には通じていないと、知恵を出してくれません。

<桑柔>
张飞が奥さんたちの屋敷にやってきて、桑柔を連れてこい! 真っ二つに叩き斬って、奥さん二人に半分ずつくれてやるわ! と怒鳴ります。これに震え上がった奥さん二人は仲直りします。

大夫人
この知恵を出したのが司马信で、桑柔は司马信に好感を持ちます。桑柔は司马信のお部屋の掃除をしてあげたり、司马信が風邪をひいて熱を出せば、かいがいしく看病してあげます。

実は桑柔は縁談が決まっていたのですが、司马信から自由恋愛の話を聞いて、縁談をことわってしまいます。

<韩良>
二夫人
刘备軍団の従来からの軍師・韩良は、新たな軍師・诸葛亮の存在に不満です。それでも、谋士・司马信の手柄のおかげで面目は保っています。しかし、司马信は刘备軍団から脱走してしまいます。

司马信は、曹博士の計算した時空の裂け目ができる時間と場所を目指すため脱走したのですが、計算ミスによって香港に帰る道を失ってしまいます。

韩良
司马信は捕まってしまい下男として働くことになり、韩良はついには诸葛亮殺害計画にとりかかります。司马信は韩良に協力するふりをして、韩良の陰謀を暴き、ついに诸葛亮の谋士になります。

<曹操>+<荀彧>
息子を荆州牧にしたい蔡夫人は、ついには刘备軍団に戦いを挑みます。思ってもいなかった戦となってしまった刘备軍団は、あわてて準備にとりかかります。牢屋に入れられていた韩良は、この混乱に乗じて脱走してしまいます。

桑柔
曹操()と曹操の軍師・荀彧()は荆州の紛争にかこつけて、一気に荆州を乗っ取ろうとします。そこで刘备軍団は、蔡夫人と同盟して曹操軍団に対抗しようとします。

逃亡した韩良は曹操軍団にたどりつき、曹操の軍師・荀彧にひろってもらいます。荀彧は、韩良を曹操に面会させ、韩良を曹操の軍師にしてあげます。韩良は、蔡夫人のもとに赴き、刘备一派は夫人のことをいつも“死八婆”と罵っているのだと事実を告げ、刘备と蔡夫人の同盟を決裂させます。

子龙
<赵云>+<阿斗>
孤立した刘备軍団は、荆州を引き払って江夏に向かうことにします。しかし、曹操軍団に襲撃され大きな損害を受けます。

桑柔は、大夫人と二夫人、阿斗についていたのですが、曹操軍に取り囲まれてしまいます。赵云(子龙) [] の部隊が駆けつけ、まずは大夫人を助けます。赵云は一人で阿斗を抱えた二夫人を助けにいきますが、子供と女を守りながらの戦いは容易ではありません。

二夫人は、曹兵の剣に自らの体を押し付けて死んでしまいます。身軽になった赵云は、阿斗を連れて刘备軍団に戻ります。

孙权
<孙权>
刘备軍団は、东吴と同盟して曹操軍団に対抗しようとします。しかし、孙权()の態度は煮えきりません。そのうえ、判断の決定を大きく左右する吴の軍師・周瑜は会議にやってきません。

孙权はゲームおたくで、司马信と诸葛亮はゲームを通して孙权に近づきます。

司马信は、孙权は偉大な兄・孙策にコンプレックスを持っているため遊んでばかりいて、本気で戦うことに自信を持てないのだと見抜きます。自分も、ある意味そうであったからです。

司马信と诸葛亮はトランプを作って、カードゲームを通して孙权に自信を持たせようとします。

鲁肃
<周瑜>+<鲁肃>
东吴の鲁肃()は、刘备軍団と东吴の同盟にあれこれ協力してくれます。

軍師として名高い周瑜()は、なにかにつけ诸葛亮が高く評価されることが気に入りません。したがって、东吴単独で曹操と戦い、自分の名声を高めたいと思っています。

しかし、孙权は刘备軍団との同盟を決断してしまいます。こうして、周瑜は自分の手柄を立てるため、诸葛亮の邪魔立てをはじめます。

周瑜
<小乔>
周瑜の妻・小乔()は、周瑜以外にとっては鼻持ちならないお嬢様です。

东吴と刘备軍団が同盟するにあたって、周瑜が江夏を視察する際には、江夏の人々に食料をわけてあげますが、江夏の民の汚さにへいこうしています。

小乔はあれこれ難癖をつけて、桑柔をいじめます。司马信は、小乔は公主病シンデレラコンプレックス)なんだと説明して、桑柔をなぐさめます。

小乔
<华佗>
月英の発案で、诸葛亮と月英は“木牛流马木牛)”を発明します。“木牛流马”を使えば、山岳地帯において20人で運ばなければならない物資を、一人で運べるのです。“木牛流马”の試験をすることになり、月英は自分も実験の現場に立ち会いたいと言い、诸葛亮はしかたなくこれを許します。

“木牛流马”に嫉妬した周瑜は、“木牛流马”を実権するという情報を曹操側にもらし、诸葛亮と月英、赵云たちは曹操の兵に取り囲まれてしまいます。さらには、月英はもともとの病気が発病して倒れてしまいます。

华佗
月英の地理知識によって、彼らはなんとか帰還するのですが、月英の病は重く、医者たちは何もできず、明朝までは持たないだろうという判断を下します。

司马信が夜道を歩いていると、たまたま华佗()を見かけます。司马信は、华佗に月英を助けてくれとお願いして、月英は华佗のおかげで命をとりとめます。


<司马懿>
司马懿
あれこれの事情があって、司马信は再び韓良の谋士になります。つまり、曹操側に属することになってしまいます。韓良は、荀彧が曹操に推挙した司马懿()が、自分の出世のためにはとても邪魔なんだみたいなことを、司马信に言います。


このあたりから、一気にクライマックスに突入していきます。あとは、実際のテレビドラマを楽しんでください。


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