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百度百科(に限るわけではないというか……)で映画とかドラマの記事を読んでいると、無茶苦茶むかついてくるときがあります。2013年11月末(香港は12月はじめ)に公開された
扫毒 2013
の記事は、まさにそんなむかつく記事になっています。まるでスポンサーにお金をもらって、ベタベタにほめたてている--それだけ。こういう記事が紹介する映画やドラマは、決まって面白くありません。とはいえ、甄子丹の
特殊身份 2013
があまりに悲惨だったので、この 《扫毒》 は、それよれもっとひどいってことはないだろうと思って見ちゃいました。見てると、おいおい 《特殊身份》 って、けっこういい映画だったんじゃねーか……なんて思えてきます。
いったい何がどうなってしまったのでしょう。《特殊身份》 も 《扫毒》 も、雰囲気は70~80年代のB級刑事映画っていう感じです。ストーリーも映像も演出も役者たちの演技も、あまりに陳腐すぎます。
苏建秋(古天乐)と马昊天(刘青云)、张子伟(张家辉)は小さい頃からの友達で、今はいっしょに刑事として麻薬組織を追っています。古天乐の奥さんは妊娠していて、ちっとも家に帰ってこれない夫に不満です。というわけで、この映画にはヒロインが登場する余地はありません。
ヒロインがいないということは、それだけでもうクライマックスが読めてしまいます。必ずや古天乐の奥さん(と子供)が事件に巻き込まれ、古天乐は苦境に立たされることでしょう。あまりにお手軽すぎるでしょ。
男同士の友情も、ディテールな描写がないので、まったく伝わってきません。刑事三人組は、タイの麻薬組織を追ってわざわざタイに行って、壮絶な(空々しい)アクションを繰り広げます。
《人在囧途》 がタイに乗り込んだのが 《人再囧途之泰囧》 で、今年の1月に前作を上回る大ヒットになりました。今の中国や香港にとって“異国情緒はタイにあり”なのでしょう。
テレビドラマ 《神雕侠侣》 1995 の、真っ白できれいな古天乐は、どこへ行ってしまったのでしょう。古天乐の顔って、見るたびにだんだんと汚くなっていると思います。特にこの映画では、しゃくれ気味の顎が強調されすぎで、ひどく不細工に見えます。
ところが豆瓣では、なんと7.6というなかなかの評価です。《特殊身份》 の豆瓣での評価ははじめから低く3点台しかなく、「甄子丹、泣くんじゃない」なんていう応援まであったものです。
《扫毒》 をほめている人は「情与义,值千金」「今年看到现在为止最好的华语片」「金像獎最佳影片的節奏」なんて言ってるんで、とてもまっとうな映画ファンであるとは思えません。なんともうさん臭い限りです。
1つ★の人だっていて、こんなことを言っています。「这片子值7.8?」「作为豆瓣的良心,有必要出手给拉低一下,这虚高的分数。。谢谢」豆瓣のファンによる評価は概ねまっとうなのですが、ときにはこういうケースもあります。
もちろん、実際の人気はジリ貧です。
香港電影頻道《掃毒》預告片首度曝光
《扫毒》 花絮:三雄怀旧 中文字幕高清版刘青云张家辉古天乐
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